『ゲームクリア後の寂しさ』は実在する! 科学的研究が「Post-Game Depression」を認定、特にRPGが強い影響を与えることが判明
新作ゲームをクリアした後の、あのなんとも言えない喪失感、通称「ゲームクリア後の寂しさ」が、科学的な研究によって「Post-Game Depression(P-GD)」として正式に認められたとのことです。特にロールプレイングゲーム(RPG)が、この感情を最も強く引き起こすことが明らかになっています。
ゲームクリア後の喪失感「P-GD」とは
「P-GD」とは、「深く没入できるゲームをクリアした後に生じる空虚感」と定義されており、喪失感、虚無感、あるいは悲しみといった感情として現れるとされています。これまでSNSなどでは広く語られていた現象ですが、科学的な調査はほとんど行われていなかったとのこと。今回の研究は、史上初のP-GDの定量的測定を試みたもので、373名の参加者を対象に2つの調査を実施。P-GDを「ゲーム関連の反芻」「体験の困難な終わり」「ゲームを繰り返す必要性」「メディアアネドニア」の4つのサブスケールで分析しています。特にメディアアネドニアは、通常は楽しいはずの活動から喜びを感じられなくなる状態を指しており、ゲームクリア後の喪失感が日常生活にも影響を及ぼす可能性を示唆しています。
RPGが引き起こす深い感情移入
研究の結果、P-GDの強度と、より強い抑うつ症状、反芻傾向、感情処理の乱れ、そして低い幸福度との間に正の相関関係が確認されました。そして、数あるゲームジャンルの中でも、ロールプレイングゲーム(RPG)が最も強いP-GDを引き起こすことが明らかになっています。これは、RPGが提供する物語の豊かさやキャラクターへの深い感情移入が、ゲーム終了時にプレイヤーにとってより大きな喪失感をもたらすためと分析されています。現代のゲームは単に楽しさや喜びを提供するだけでなく、熟成されたストーリーや複雑なキャラクターを通じて、考察、悲しみ、実存的な思索といった深い感情を喚起するようデザインされているため、ゲームが私たちに与える心理的影響は無視できないものとなっている、と研究者たちは述べています。