家族旅行が引き金に!? 『モータルコンバット』家庭用移植版の開発権が剥奪された衝撃の裏話が明らかに!当時の関係者が語る「4000万ドル」の損失の真相
2026年03月26日 | #ゲーム | GamesRadar+
かつて、人気格闘ゲーム『モータルコンバット』の家庭用移植版の開発権を巡って、とあるドラマがあったのはご存じでしょうか。イギリスのゲーム開発会社Software Creationsが、当時のパブリッシャーであるAcclaimから開発権を取り上げられたという話が、今になって改めて注目を集めています。その理由は、Software Creationsの共同創設者が家族旅行中だったことに端を発しているとのことです。
スパイダーマン開発の遅延が引き金に
この問題の発端となったのは、Software CreationsがAcclaimと共同で開発していたスーパーファミコン向けのアクションゲーム『スパイダーマン&X-MEN アーケードの復讐』のプロジェクトが、大幅に遅延していたことです。Software Creationsの共同創設者であるリチャード・ケイ氏は、2013年のRetro Gamer誌のインタビューで、「開発はひどく難航し、Acclaimからは訴訟寸前の状況だと怒鳴られ、最終的には3チームがこの1つのゲームに取り組んでいました」と語っています。そんな状況下でケイ氏が家族と休暇を取っていたことが、Acclaim幹部の逆鱗に触れてしまったようです。
「コミットメント不足」が招いた莫大な損失
ケイ氏が家族旅行中にAcclaimから「ゲームの問題を解決するためにすぐに帰国しろ」とのファックスを受け取った際、「家族と休暇中だから無理だ」と返答したことが決定打となりました。翌日、Acclaimからは「コミットメントを示さないため、『モータルコンバット』の開発権を取り下げる」という内容のファックスが届いたとのこと。当時のAcclaimプロデューサーであるポール・プロベンツァーノ氏によると、クリスマス商戦を前にした開発遅延は非常に大きな問題であり、ケイ氏が休暇中であったことは「上司とAcclaimの会長にとって大きな問題だった」と語っています。結局、『モータルコンバット』の家庭用移植版の多くはProbe Softwareが開発を手がけ、大成功を収めました。ケイ氏が後にAcclaimの幹部から聞いた話では、この一件で「様々なフォーマットの全バージョンで、4000万ドル(現在のレートで約60億円以上)ものロイヤリティを失った」とのこと。この事実は、今でも彼を冷や汗をかかせるほどのトラウマになっているそうです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 失われたロイヤリティ | 約4000万ドル(約60億円以上) |