任天堂の「キャラクター召喚・戦闘」特許が米国特許商標庁に拒絶される! 『パルワールド』訴訟への影響は? 係争中のゲームシステム特許に新たな動き
2026年04月01日 | #ゲーム #ニュース #アプデ | IGN
米国特許商標庁(USPTO)は、任天堂が取得していた「キャラクターを召喚して戦わせる」という、ゲームの根幹ともいえる特許について、最終ではないものの拒絶する判断を下しました。この特許は、昨年から知的財産権の専門家たちから「そもそも認められるべきではなかった」と批判されており、ゲーマーの間でもその妥当性が議論されていました。特に、現在任天堂と株式会社ポケモンが『パルワールド』の開発元であるポケットペアを相手取って日本で係争中の訴訟に、この特許がどのように影響するのか、注目が集まっています。
問題の特許と過去の事例
今回の拒絶の対象となった特許は、プレイヤーがキャラクターを召喚し、他のキャラクターと戦わせることで、コレクションに加えるという、いわゆるモンスター収集・育成ゲームの基本的な仕組みをカバーするものでした。しかし、昨年から多くの専門家が指摘していたように、『ペルソナ』や『デジモン』、さらには『エルデンリング』など、召喚・戦闘・収集という類似のシステムを採用しているゲームは数多く存在します。USPTOは、公開されている米国の特許出願を「先行技術(prior art)」として参照し、問題の特許の全請求項を拒絶しました。この先行技術の中には、任天堂自身が過去に出願したものだけでなく、コナミやバンダイナムコが出願したものが含まれていたとのことです。
『パルワールド』訴訟への影響と今後の展開
この特許の拒絶は、任天堂とポケットペアが日本で争っている『パルワールド』の訴訟に大きな影響を与える可能性があります。任天堂と株式会社ポケモンは、この訴訟で『パルワールド』の販売差し止めと損害賠償を求めており、その根拠の一つとして、日本で取得したモンスターの捕獲・放出、キャラクターへの騎乗に関する3つの特許を挙げています。これらの特許は、『パルワールド』発売後の2024年に出願されたものの、2021年の任天堂の先行特許から派生したものとされています。つまり、『パルワールド』の爆発的なヒットを受け、これに対抗するために分割出願された可能性が指摘されています。
『パルワールド』側の対応
ポケットペアは、訴訟が続く中で『パルワールド』のゲームシステムに変更を加えてきました。例えば、2024年11月のパッチでは、パルボールのような「パルスフィア」を投げてパルを召喚する機能が削除され、昨年5月にはゲーム内での滑空方法が変更されました。ポケットペアは、これらの変更が訴訟によるものだと述べています。
任天堂の姿勢と裁判の行方
一方、任天堂は訴訟中に騎乗関連の特許を書き換えたり、Mod(改造データ)が先行技術として認められるべきではないと主張したりするなど、徹底抗戦の構えを見せています。今回のUSPTOによる拒絶は「最終ではない」ため、任天堂は今後も上訴する可能性があります。しかし、この判断が日本の訴訟の判決にどう影響するのか、東京地方裁判所の知財部を率いる中島基至裁判長の判断に注目が集まります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 『パルワールド』日本での係争時期 | 2023年10月以降 |
| 任天堂の特許出願時期(日本) | 2024年(派生元は2021年) |
| USPTOの拒絶判断時期 | 2026年4月 |