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『Legacy of Kain: Ascendance』はレトロな見た目だけ?懐かしさの裏に潜む現代的要素とゲームデザインの課題に迫る!

2026年04月02日 | #ゲーム #発売 | Polygon

『Legacy of Kain: Ascendance』はレトロな見た目だけ?懐かしさの裏に潜む現代的要素とゲームデザインの課題に迫る!

ゲーム業界では近年、懐かしの2Dプラットフォーマーに影響を受けたレトロゲームが注目を集めています。しかし、中には単にビジュアルだけをレトロ風にしただけで、ゲーム体験全体としては現代の要素が強く残る作品も散見されます。今回取り上げる『Legacy of Kain: Ascendance』も、そうした傾向のある作品の一つとして挙げられます。

懐かしさを感じさせるピクセルアートと現代的な要素の融合

Bit Bot Mediaが開発した『Legacy of Kain: Ascendance』は、その厚みのあるピクセルアートで明確にレトロ時代を彷彿とさせます。ゲームプレイは『Castlevania: Bloodlines』のようなクラシックなサイドスクロールアクションに近く、ヴァンパイアのアンチヒーローであるエラレスを操作し、シンプルな斬撃で敵を倒しながら2Dステージを進んでいきます。パリィや吸血フィニッシュといった戦闘の奥行きを深める要素もいくつかありますが、基本的には右に進んで正面を斬るという、かつてのゲームに見られたシンプルな操作感が特徴です。

統一感に欠けるゲームデザイン

一方で、『Legacy of Kain: Ascendance』は、そのレトロなビジュアルに反して、壮大なオーケストラのBGMや、長文でフルボイスのダイアログインターリュード(会話劇)が採用されており、全体的なプレゼンテーションに一貫性がありません。このため、レトロ風のアクションが、響き渡るメタル音楽や過剰で難解な設定と対比され、薄っぺらく、粗雑に感じられる場面があります。結果として、プレイヤーはレトロな雰囲気と現代的な要素の間で、どちらの時代にいるのか迷うような感覚に陥ってしまう可能性があります。

『ゴッド・オブ・ウォー スパルタの息子たち』との類似性

この「ビジュアルはレトロだが、内容は現代的」という傾向は、以前にPlayStation State of Playで発表された『ゴッド・オブ・ウォー スパルタの息子たち』でも見られました。同作は『ゴッド・オブ・ウォー』を2Dメトロイドヴァニアとして再構築し、ピクセルアートの流血表現で『ゴールデンアックス』を彷彿とさせると注目されました。しかし、蓋を開けてみれば、壮大なオーケストラ音楽、プロの声優による演技、そして『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』から直接取り入れられた豊富なRPGシステムなど、現代の『ゴッド・オブ・ウォー』の野心的な要素が2Dに落とし込まれた作品でした。

項目 内容
ゲームジャンル サイドスクロールアクション
開発元 Bit Bot Media
発売元 Crystal Dynamics