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コインプッシャーがローグライクに!? 『Raccoin』は人気作『Balatro』に続く新たなゲーム体験を提供できるか、その魅力と課題に迫る!

2026年04月03日 | #ゲーム #発売 | Polygon

コインプッシャーがローグライクに!? 『Raccoin』は人気作『Balatro』に続く新たなゲーム体験を提供できるか、その魅力と課題に迫る!

新感覚のギャンブル系ローグライクゲームとして注目を集めている『Raccoin』は、人気作『Balatro』からインスピレーションを得て、コインプッシャーを題材にした作品として登場しました。本作は、ビルド構築やスコアアップといったローグライクの要素をコインプッシャーに落とし込み、プレイヤーにドーパミン報酬を提供することを目指しているとのことです。しかし、批評家の間では、そのゲーム体験が必ずしも期待通りではないという声も上がっています。

コインプッシャーがローグライクに?独自のゲームシステム

『Raccoin』は、カードゲームが舞台の『Balatro』とは一見して大きく異なります。プレイヤーは各ラウンドで目標スコアを目指し、フィールドにコインを投入。稼いだチケットを使ってスタックを増やし、コンボ倍率を維持しながら、パッシブパークや特殊コインを活用して盤面に混乱をもたらします。最終的には、単にコインが落ちるのを待つのではなく、まるで機械をハッキングしているかのような感覚でプレイできる点が特徴とされています。ASMRのようなコインが落ちる効果音も、物理的な操作感に心地よさを加えているとのことです。

課題点と今後の展望

しかしながら、『Raccoin』のゲームプレイは、コインがゆっくりと進むのを待つ時間が長く、マルチエフェクトが連続して発動する爽快感よりも、待ち時間が上回ってしまうという意見も見られます。また、失敗したランが盛り上がりに欠ける形で終わることが多く、最初から最後まで心から楽しめるランは少ないとのことです。この原因として、元祖である『Balatro』がポーカーという、それ自体で無限の遊び方を生み出すカードゲームを基盤としているのに対し、『Raccoin』はコインプッシャーという、本来単調なゲームにローグライク要素を付加している点が挙げられています。

批評家は、『Raccoin』や類似作が『Balatro』の表面的な要素を模倣しているだけで、その本質、つまりポーカーの持つ奥深さや戦略性を理解していないと指摘しています。52枚のカードが持つ無限の可能性をビルドによって再定義し、毎回新たなバリアントを生み出す『Balatro』に対し、『Raccoin』はコインプッシャーの魅力をローグライクのルールと結びつけることに苦戦しているようです。

とはいえ、『Raccoin』は発売初日に10万本を売り上げるなど、一定の成功を収めており、ローグライクが好きなプレイヤーには受け入れられている模様です。ゲームの進化は反復の上に成り立つものであり、異なるアイデアを新しい文脈に落とし込む試み自体には価値があります。開発元であるDoraccoonには、今後コインプッシャーの持つ本来の面白さとビデオゲームのシステムをより深く結びつけ、『Balatro』のような独自の地位を確立する作品へと昇華させていくことが期待されます。