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『MOTHER3』が発売20周年を迎え、反資本主義的なメッセージが現代に響く理由とは?海外未発売の真相にも迫る

2026年04月04日 | #ゲーム | Polygon

『MOTHER3』が発売20周年を迎え、反資本主義的なメッセージが現代に響く理由とは?海外未発売の真相にも迫る

ゲームボーイアドバンスで2006年に発売されたRPG『MOTHER3』が、今年で発売20周年を迎えます。カルト的な人気を誇る『MOTHER2』(海外名:Earthbound)の続編として知られる本作ですが、未だに日本国外での正式なリリースは実現していません。しかし、その強烈な反資本主義的なメッセージは、現代においてこれまで以上に響くものがあると言われています。

発売20周年を迎え、再評価されるゲーム性

『MOTHER3』は、のどかなタツマイリ村から物語が始まります。この村には犯罪がなく、通貨の概念もありませんでした。しかし、物語が進行するにつれて、ブタマスクという軍隊が登場し、村周辺の森を焼き払い、野生動物に実験を施します。これにより、主人公リュカの母親が命を落とし、双子の兄弟クラウスも行方不明になるという衝撃的な展開を迎えます。数年後、ブタマスクはタツマイリ村に鉄道や工場、お金、そして「ハッピーボックス」と呼ばれるテレビのようなものを導入。かつて幸せだった村人たちは、やることがない(そして買うものもない)故郷に飽きてしまい、多くの人々が華やかでけばけばしいブタマスクの都市「ニューポークシティ」へと移住し、そこで「自由」を得て、より多くのジャンク品を買うためにひたすら働く生活を送るようになります。

議論を呼んだ海外未発売の背景

『MOTHER3』の美術や音楽は『MOTHER2』と共通する愛らしさがある一方で、そのテーマとトーンは大きく異なります。『MOTHER2』が風変わりな16ビットRPGの『The Last of Us』だとすれば、『MOTHER3』は『The Last of Us Part 2』に例えられます。つまり、多くの議論を巻き起こし、よりシリアスで、心を揺さぶられる、そして多くの点で前作よりも野心的な作品として評価されています。長年にわたり、英語圏のファンは「MOTHER3をローカライズする」というオンラインでの取り組みを続けてきました。ファンが自主的に翻訳スクリプトを作成し、任天堂に無償提供したこともあったものの、実現には至りませんでした。

海外未発売の理由

海外で発売されなかった理由については、資本主義批判や、ジェンダーフルイドなキャラクターの描写といった「物議を醸す」内容が原因ではないかという憶測が飛び交いました。しかし、2022年に任天堂アメリカの元社長レジー・フィサメ氏が引退後に語ったところによると、ブタマスクがナチスの敬礼に似たジェスチャーをすることや、あるキャラクターの自殺描写が問題だったわけではないとのこと。当時のビジネス上の必要性と状況が主な理由だったそうです。ニンテンドーDSがすでに北米で発売されていた時期に、古いハードウェア向けのニッチなタイトルを移植する時間と労力は「ビジネス的に意味がなかった」というのが真相だったとされています。

項目 内容
発売日 2006年4月20日
プラットフォーム ゲームボーイアドバンス