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Bungieの新作Extractionシューター『マラソン』で開催された大規模ARGの裏側とは? プレイヤーを熱狂させた「Cryo Archive」マップ解放までの道のり開発者インタビューで判明!

2026年04月13日 | #ゲーム #発売 | Eurogamer

Bungieの新作Extractionシューター『マラソン』で開催された大規模ARGの裏側とは? プレイヤーを熱狂させた「Cryo Archive」マップ解放までの道のり開発者インタビューで判明!

Bungieが手掛ける新作Extractionシューター『マラソン』では、ゲームの核となる要素である「Cryo Archive」マップの解放を巡り、大規模なARG(代替現実ゲーム)が実施されました。これは単なるゲーム内イベントではなく、プレイヤーが現実世界とゲーム世界を行き来しながら謎を解き明かす、壮大な宝探しのような体験として多くの注目を集めました。Bungieは、このARGを企画・実行するにあたり、ブランドエージェンシーであるKurppa Hoskと協力し、緻密な計画とコミュニティとの連携を通じて、プレイヤーに忘れられない体験を提供したとのことです。

BungieとKurppa Hoskの連携が生み出す緻密な仕掛け

BungieとKurppa Hoskのパートナーシップは2021年に遡り、『マラソン』の最初のトレーラー公開時から秘密のウェブサイトを仕込んだり、ゲーム内の派閥に基づいた隠されたウェブサイトへの誘導、さらには実際のベニスビーチにあるグラフィティに繋がる手がかりを配置したりと、ゲームの世界観を拡張する様々な仕掛けを企画してきました。今回のCryo Archive ARGは、それらの経験を活かし、さらに規模を拡大したもので、第一波のプレイヤーたちに特別な体験を提供することを目的としていました。Bungieのプリンシパルマーケティングマネージャーであるニック・クリフォード氏は、コミュニティとの協力を通じてゲームの世界を広げ、ARGのレガシーを尊重することが重要だったと語っています。

難易度調整とコミュニティの熱狂

このARGのゴールは、Cryo Archiveマップへのアクセスをコミュニティ全体で勝ち取ることでした。BungieとKurppa Hoskは、単にマップを解放するのではなく、プレイヤーが『マラソン』の船に投資し、それが「記念碑的な瞬間」となることを目指したそうです。パズルは、ゲーム内だけでなくDiscordや特設ウェブサイトなど、プレイヤーがいるあらゆる場所に散りばめられ、複数プレイヤー間の連携やデータの変換、さらにはゲーム内での特定のオブジェクト探しなど、多岐にわたる挑戦が用意されていました。Kurppa Hoskのシニアプロダクトマネージャーであるアントン・ロンショ氏とクリエイティブディレクター兼シニアコピーライターのポール・マーティンソン氏は、ARGを「ゲーム内のゲーム」と表現し、ゲームの世界観と物語を拡張する没入型体験を作り出すことが目的だと説明しています。

困難さと達成感の絶妙なバランス

ARGの難易度は意図的に高く設定されており、プレイヤーは共同で目標を達成したという強い達成感を得られるように設計されていました。しかし、プレイヤーのペースは常に予想を上回ったそうです。例えば、初期のターミナル探しは順調に進んだものの、ARGウェブサイトにアクセスするためのパスワードには1日を要したこともあったとのこと。一方で、19ページにも及ぶマニュアルの解読は予想以上に早く完了するなど、コミュニティの能力は開発陣を驚かせました。Bungieは、簡単すぎず、かつフラストレーションが溜まらない「ゴルディロックスゾーン」のような難易度を模索し、プレイヤーがもう少しでクリアできるという状態を維持することで、モチベーションを保つ工夫を凝らしていました。

予期せぬ週末の解放と開発の苦悩

Cryo Archiveの解放が週末に間に合ったことは、プレイヤーにとって大きな喜びとなりましたが、これは開発陣にとっても安堵の瞬間でした。クリフォード氏は、ARGの進行を加速させるような直接的な介入は一切行わず、あくまでプレイヤーコミュニティの力によって解放されたことを強調しています。しかし、もし解放が深夜や週末後になっていた場合、多くのプレイヤーが体験の機会を逃してしまう可能性があり、開発陣は常にそのリスクと向き合っていたそうです。最終的に、DurandalからのダイアログやCryo Archiveマップの新しいトレーラーなど、各段階で用意された報酬が、プレイヤーのモチベーションを維持し、クライマックスの祝祭へと繋がっていきました。

項目 内容
ゲームタイトル 『マラソン』
ジャンル Extractionシューター
開発 Bungie