インディーゲーム『The Quiet Things』のトレーラー、BAFTA Games Awardsで上映直前に中止に。開発者は「壊滅的」と語る
2026年04月19日 | #ゲーム #イベント | VGC
インディーゲーム開発者Alex Jones氏は、自身の幼少期の記憶に基づいた自伝的アドベンチャーゲーム『The Quiet Things』のトレーラーが、BAFTA Games Awards 2026授賞式の前日夜に上映中止になったことを明かしました。このゲームは児童虐待、自傷行為、自殺といったデリケートなテーマを扱っており、それらの問題に対する恥の意識を払拭し、議論を促すことを目的としています。Jones氏によると、BAFTA側からは来場者の「健康への配慮」を理由に中止が決定されたとのことです。
BAFTA Games Awardsでのトレーラー上映中止
BAFTAは、授賞式でのトレーラー上映中止について、ゲームが扱うテーマが一部の来場者にとってトリガーとなる可能性があり、事前の十分な警告ができなかったためだと説明しています。BAFTAの広報担当者は、「未公開ゲームのトレーラーに、一部の方にとってトリガーとなり得るテーマが含まれていたため、来場者の皆様への配慮として、十分な警告ができない状況で上映しないという判断を下しました」と述べています。しかし、BAFTAは「困難なテーマに取り組むゲームを全面的に支持している」とも強調しており、今回の決定はイベント運営上の判断であり、商業的なインセンティブに基づくものではないとしています。
開発者の声とゲームのメッセージ
Jones氏は、BAFTAからのフィードバックに基づき、すでにトレーラーから武器や暴力のシーンを削除するなどの修正を行っていたと語っています。さらに変更を申し出たものの、BAFTAからは返答がなかったとのことです。Jones氏は、『The Quiet Things』が自身の個人的な物語であり、トラウマ、虐待、そして生存をテーマに、サバイバーに声を与えることを目的としていると述べています。「アートは人々に何かを感じさせるべきです」とJones氏は語り、今回の上映中止が、自身のゲームが扱う「人々が抑圧され、沈黙させられること」というテーマを再び体験するようなものであり、深い痛みを伴うことを示唆しています。Silver Script Gamesは現在、BAFTA Games Awardsで上映される予定だったトレーラーを公開しています。