『Disco Elysium』のZA/UMが次なる挑戦!冷戦末期のスパイ・スリラーRPG『Zero Parades: For Dead Spies』で失敗と人間性を深く掘り下げる新たな物語が始動
ZA/UMは、RPG『Disco Elysium(ディスコ エリジウム)』に続く新作として、スパイ・スリラーゲーム『Zero Parades: For Dead Spies』を開発中であることが明らかになりました。本作は、冷戦末期の暗くサイケデリックな世界観を舞台に、世界規模の陰謀と敵対するスパイたちの物語が描かれるとのことです。スタジオのヘッドであるアレン・マレー氏は、本作が「より反応的で、生活感のある世界」を目指していると語っています。
『Disco Elysium』の精神を受け継ぐ新たな試み
ZA/UMのライター兼VOディレクターであるジム・アシルヴィ氏は、『Zero Parades』が失敗の探求であり、すべてを失ってもなお進み続けることの意味、そして人間であることの不快さや奇妙さを掘り下げた作品であると説明しています。本作は、『Disco Elysium』と同様に会話を中心に据え、内省的で、印象的なアートディレクションを持つアイソメトリックRPGとして登場します。しかし、単に見た目が似ているだけでなく、より深みのあるゲームプレイを目指しているとのことです。今作では、より多くのスキルチェックが導入され、それらのチェックの成功率を高めるために精神的・肉体的な健康システムを駆使できるとされています。また、個々の問題に対して複数の解決策が存在することに重点が置かれており、プレイヤーの選択が世界に与える影響も強化されているようです。
複雑な開発背景とスタジオの未来
ZA/UMは、『Disco Elysium』の成功後、いくつかのプロジェクトを試行錯誤してきましたが、最終的に「車輪を完全に再発明しない」という方針のもと、『Zero Parades』の開発に至りました。スタジオは過去に主要クリエイターの解雇や人員削減といった困難な時期を経験しており、その複雑な状況を乗り越える中で、ゲーム業界のベテランであるアレン・マレー氏がスタジオヘッドに就任しました。現在、ZA/UMには約90名のスタッフが在籍しており、その中にはRocksteadyのような確立された開発会社から招かれた専門家も含まれています。アシルヴィ氏は、スタジオを「アーティストの集団」と捉えており、芸術性とストーリーテリングを最優先する姿勢は今も変わらないと述べています。
主人公ハーシェル・ウィルクの物語
『Zero Parades』では、引退したスパイ、ハーシェル・ウィルク(コードネーム「カスケード」)が「最後の大仕事」のために呼び戻されるという、クラシックなスパイ物語が展開されます。プレイヤーはハーシェルの視点を通して、国際的な権力闘争や政治的な駆け引きに直面することになりますが、その行動はあくまでストリートレベルで展開されるようです。また、ハーシェルが漫画や音楽、ポップカルチャーに深く魅了されている点も、物語にユニークな側面を与えています。アシルヴィ氏は、ポップカルチャーがいかにソフトパワーとして機能し、私たちのアイデンティティを形成するのかを本作で探求していると語っており、プレイヤーは消費行動が世界に与える影響についても調査できるとのことです。ZA/UMは、『Zero Parades』をより大きな物語の出発点として位置づけており、今後の展開にも期待が寄せられています。