『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』開発チームが労働組合結成へ、レイオフやAI利用のガイドラインなど労働環境の改善を要求
人気デジタルカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ(Magic: The Gathering Arena)』の開発チームが、労働組合結成に向けて動き出したことが明らかになりました。これは、『マジック:ザ・ギャザリング』や『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を手がける出版元であり、Hasbroの子会社でもあるWizards of the Coast社内で初めての労働組合結成の動きとして注目されています。すでに100名以上の開発者が組合結成への賛同を示しており、アメリカ通信労働組合(CWA)との提携を進めているとのことです。
労働組合が目指すもの
開発チームが労働組合結成を通じて解決を目指している課題は多岐にわたります。具体的には、レイオフやリモートワークに関する保護、生成AIの利用や強制的な長時間労働に対する明確なガイドラインの設定、そして職場における透明性と公平性の向上などが挙げられています。彼らは、ゲームを制作する労働者がより良い扱いを受けるべきだと訴えており、今回の組合結成を通じてその目標を達成したいとしています。
相次ぐレイオフと企業の動向
近年、親会社であるHasbroは複数回にわたる大規模なレイオフを実施しており、2023年には約1,100名、さらに同年中に800名、そして2025年6月には150名もの従業員が職を失っています。Wizards of the Coastの従業員もこれらの人員削減の対象となっており、開発チームはこうした不安定な状況から労働者を守るための対策を求めています。一方、Hasbroは四半期ごとの決算発表で、Wizards of the Coast、特に『マジック:ザ・ギャザリング』が好調を維持していると繰り返し述べているとのことです。
労働組合結成に向けた今後の動き
開発チームはHasbroに対し、労働組合の自発的な承認を求めています。もしHasbroが5月1日までに承認すれば、組合は正式に発足します。承認が得られない場合は、全米労働関係委員会(NLRB)による正式な選挙が行われ、対象となる全従業員が秘密投票で組合結成の是非を決定することになります。