『MindsEye』の無料DLC「Blacklisted」は真相を暴くためのコンテンツか?期待はずれの無料アップデートの実態と、開発元の思惑を徹底解剖!
Build a Rocket Boyが開発するサードパーソンシューター『MindsEye』の初のDLC「Blacklisted」が、まさかの無料アップデートとして配信されました。本作は以前、元『グランド・セフト・オート』のプロデューサーであるレスリー・ベンジーズ氏が手がけ、発売当初から不評を買っていましたが、開発元はゲームの不振を内部および外部の妨害行為によるものだと主張していました。今回のDLCは、その真相を明かすと匂わせていましたが、実際の内容は一体どのようなものなのでしょうか。
新キャラクター「ジュリア・ブラック」と不完全なスパイミッション
今回のDLC「Blacklisted」では、新キャラクターのスパイ「ジュリア・ブラック」を操作し、ネオン輝くレッドロック(ラスベガス風の街)で新たなデザイナーズドラッグを広める二人を暗殺するというミッションが展開されます。ミッションは「Hitman」シリーズを彷彿とさせるようなスパイアクションが特徴で、いくつかの場所を移動しながら情報を集め、ターゲットを排除していくことになります。しかし、このミッションはわずか1時間足らずで終了してしまい、大きなボリュームがあるとは言えません。
真相はフェイク?残念すぎるDLCの中身
開発元のBuild a Rocket Boyは、このDLCで「MindsEyeが妨害された証拠」を公開すると豪語していましたが、その実態は期待を裏切るものでした。DLCの冒頭では「Blacklisted」のセーブが不可能であり、ゲームを終了すると進行状況が失われるという奇妙な制約が設けられています。また、AI音声のようなナレーションや、特定の企業やYouTuberへの不自然な言及など、現実のゴタゴタをゲーム内で表現しようとしているのは明らかです。しかし、肝心のゲームプレイは、目的地まで車で移動する時間が長く、ステルスアクションも非常に線形的なものに終始しています。ステルスアクションと謳っているものの、ホテルで銃を振り回しても警備員は反応せず、警察車両にぶつかっても警察は関与しないなど、ゲーム世界のリアクションは皆無に等しいのが現状です。
制作陣の思惑と現実のギャップ
今回のDLCは、ゲームの低評価を「妨害工作」のせいにしたい開発側の意図が見え隠れします。しかし、その内容は期待されたような陰謀論の証拠を提示するものではなく、作り込みの甘いスパイミッションに、実在の企業や人物を仄めかすような要素を付け加えただけに過ぎません。さらに、PlayStation 5 Pro版でも頻繁なフレームレートの低下や一時的なフリーズが発生するなど、技術的な問題も山積しています。開発元は昨年の6月から数百人もの開発者を解雇し、残ったスタッフが監視ソフトウェアの使用を訴えるなど、労働問題も抱えています。このような状況でリリースされたDLCは、話題作りのためのマーケティング戦略としか思えず、プレイヤーの期待に応えるものではないでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プラットフォーム | PlayStation 5 Pro |
| 料金 | 無料(ベースゲームは価格改定あり) |