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『Monument Valley』開発元Ustwo GamesのCEOが語る、ゲーム業界における雇用の未来と契約社員活用の必要性:モバイルからPCへのシフトも発表

2026年04月29日 | #ゲーム #発売 | VGC

『Monument Valley』開発元Ustwo GamesのCEOが語る、ゲーム業界における雇用の未来と契約社員活用の必要性:モバイルからPCへのシフトも発表

Ukieの会長であり、『Monument Valley』シリーズで知られるUstwo GamesのCEOであるマリア・サヤンス氏が、ゲーム開発業界における雇用形態について重要な見解を表明しました。サヤンス氏は、小規模スタジオが長期的な従業員を維持することが難しくなっている現状を指摘し、将来的に契約社員の活用が増える可能性を示唆しています。この動きは、ゲーム業界全体の働き方に大きな変化をもたらすかもしれません。

変化するゲーム開発の現場

サヤンス氏によると、Ustwo Gamesは100万ドルから200万ドル規模のゲームを3〜4年の制作サイクルで開発してきましたが、今後はこのコストとサイクルを削減する必要があると考えているとのことです。同スタジオの従業員数は、『Monument Valley 3』の開発ピーク時には約40名でしたが、現在は30名弱に減少しています。サヤンス氏は、これまで正社員を多く雇用し、長期的な雇用の安定を提供することに「ロマンチックすぎた」と振り返り、今後は契約社員の割合を増やす方針を示しました。これは、コアチームは維持しつつ、プロジェクトごとの人員増強を契約社員でまかなうという考え方です。

業界全体の課題と今後の展望

サヤンス氏は、この変化が必ずしも望ましいものではないとしつつも、業界全体の流れとして避けられないと見ています。2000年代初頭に入社した頃の業界には安定した雇用があったものの、現在はそれが難しくなっているとのこと。契約社員や共同開発チームの活用は、スタジオの予算や資金を安定させる効果があるとしています。また、Ustwo Gamesは最近、モバイルゲーム開発からPCゲーム開発へと軸足を移すことを発表しました。これは、モバイルプラットフォームが長期的なビジネスを構築する上で「確固たる基盤」とはならないとの判断からです。UKのゲーム業界団体であるUkieは、従業員の福利厚生に関するレポートで、経済的圧力にもかかわらず業界が従業員をサポートしようと努力していることを強調していますが、今回のサヤンス氏の発言は、その努力の方向性自体が変化していく可能性を示唆しています。