過酷な世界で「キャラクターは使い捨て」の哲学が常識を覆す! 『Mörk Borg』とそのスピンオフ『Dukk Börg』がTRPGの常識を変える新たなゲーム体験を提供!
TRPG界隈で注目を集めているインディーゲーム『Mörk Borg』。この作品は、その過酷なゲームシステムと「キャラクターは使い捨て」という哲学が、従来のTRPGの常識を覆すと話題になっています。特に、あの有名な『ダックテイルズ』の世界観と融合したスピンオフ作品『Dukk Börg』は、その極端なキャラクターデスの体験を通して、プレイヤーに新たな発見をもたらしているとのことです。
キャラクターは消耗品?『Mörk Borg』の核心に迫る
『Mörk Borg』とそのスピンオフ作品は、プレイヤーを「スーパーヒーロー」ではなく、「滅びゆく世界で生き残るためにもがく、か弱いサバイバー」として描いています。このゲームシステムは、キャラクター作成に要する時間がわずか10分程度と非常に短く、さらにすべてがランダムで決定されるため、特定のキャラクターに深い愛着を持つことを意図的に排除しています。つまり、キャラクターの死は日常茶飯事であり、プレイヤーは新しいキャラクターをすぐに作成し、冒険を続行することになるのです。この容赦ないゲームプレイは、多くのプレイヤーに衝撃を与え、「キャラクターの死」に対する認識を大きく変えるきっかけとなっています。
『Dukk Börg』が描く資本主義の悪夢とキャラクターの運命
『Mörk Borg』のサードパーティライセンスを利用して制作された『Dukk Börg』は、『ダックテイルズ』のキャラクターや世界観をベースにしながらも、その根底には『Mörk Borg』のシビアなシステムが流れています。プレイヤーは人間とアヒルのハイブリッドとなり、スクルージ・マクダックをモデルにした「スクルージ」という名の資本主義の権化と戦います。スタートアドベンチャー「The Aeonian Citadel」では、スクルージが貨幣を闇の魔術の燃料にし、企業のアヒル型ドローンを犠牲にしているという、風刺の効いたシナリオが展開されます。筆者はこのセッションで、金儲けに執着するスクルージの甥を人質に取り、金庫に閉じ込められた「蒸気船ウィリー」のIP(著作権)を解放するなど、奇抜な方法でミッションを進めたとのこと。しかし、最終的には金色のパラシュートでの降下を試みたものの、サイコロの目に恵まれず、3人のアヒル型ヒューマノイドが金の山に叩きつけられ、全員死亡するという結末を迎えたそうです。
「終末時計」システムがもたらす切迫感
『Mörk Borg』には「終末時計」というユニークなシステムが存在します。これは、ゲーム内時間で1日の始まりにサイコロを振り、特定の目が出ると「悲劇」が発生するというものです。この「悲劇」が7回発生すると、世界は壊滅的に終焉を迎えることになります。このシステムは、プレイヤーのキャラクターだけでなく、世界そのものにも終わりが迫っているという切迫感を常に与え、ゲームプレイに一層の緊張感をもたらしているとのことです。
『D&D』におけるキャラクターデスの再考
『Mörk Borg』をプレイした筆者は、『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』におけるキャラクターの死に対する考え方にも変化があったと述べています。現在の『D&D』第5版では、キャラクターの死を回避する手段が豊富に用意されており、DM(ゲームマスター)もキャラクターを死なせないように配慮することが多い傾向にあります。しかし、『Mörk Borg』のようなゲームを通して、「死の影」がゲームプレイとストーリーテリングをより豊かにするという視点を得たとのことです。キャラクターが容易に死んでしまうことで、プレイヤーはキャラクターの行動一つ一つに重みを感じ、より慎重な選択をするようになるとしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームシステム | Mörk Borg |
| スピンオフ作品 | Dukk Börg |
| キャラクター作成時間 | 約10分 |