『ドラゴンクエストIX』元ディレクターが語る「ストーリーよりもプレイヤー体験が重要」という堀井雄二氏の教えと、ゲームに「驚き」をもたらすことの真価について
『ドラゴンクエストIX』や『ドラゴンクエストX』の共同ディレクターを務めた藤澤仁氏が、シリーズ生みの親である堀井雄二氏から学んだ「ゲーム体験の重要性」について語りました。かつてはRPGにおいてストーリーが最も重要だと考えていた藤澤氏ですが、堀井氏の「ストーリーではなく体験が大切」という考え方に感銘を受け、それが自身のゲーム制作に大きな影響を与えているとのことです。
ストーリーよりも「驚き」がプレイヤーの心に残る
堀井氏は「どんな体験をプレイヤーにさせたいか」からゲーム作りを始めるとしています。その一例として『ドラゴンクエストV』の結婚イベントを挙げ、どのキャラクターと結婚するかというプレイヤー自身の選択が、その後のストーリー展開や戦闘におけるパートナーのスキルにまで影響を与えることで、プレイヤーそれぞれにユニークな物語が生まれると説明しています。つまり、プレイヤーが真剣に結婚相手を選ぶという強力な体験こそが、そのイベントの核であるとのことです。藤澤氏は当初、ストーリーの重要性を重視していたものの、堀井氏の「ストーリーよりもゲームプレイでプレイヤーを驚かせること」という視点を理解し、現在では自身の作品にも取り入れているそうです。
予測を裏切るサプライズこそが真の喜び
堀井氏は「誰も見たことのないもの、期待を裏切って『え、何これ?そんなことできるの?』と思わせるものを作りたい人」だと藤澤氏は語ります。若い頃はプレイヤーを感動させて泣かせたいと思いがちだが、驚きによって人を感動させることははるかに難しいと述べています。そして、驚きによって感情が揺さぶられたときにこそ、人は本当の幸せを感じるという考えを示しています。藤澤氏の最新作であるビジュアルノベル『ペインペインゴーアウェイ』は、プレイヤーがカウンセラーとなって患者の潜在意識に入り込み、キーボードでトラウマを打ち消していくというユニークなゲームです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最新作発売日 | 2026年5月20日 |