『Inkonbini: One Store Many Stories』レビュー:日本のコンビニを舞台にした期待作も、物語とゲームプレイの物足りなさが課題に
2026年05月05日 | #ゲーム | Game Informer
Nagai Industries Inc.が開発・販売を手がける新作ゲーム『Inkonbini: One Store Many Stories』が、PlayStation 5、Xbox Series X/S、Nintendo Switch、PC、Mac向けにリリースされました。本作は、日本のコンビニエンスストアを舞台に、プレイヤーが店員となり、様々な客との交流を通じて物語を体験するシミュレーションゲームです。日本のコンビニが持つ独特の雰囲気や、そこで繰り広げられる人間ドラマを描こうとしていますが、その評価は残念ながら厳しいものとなっています。
コンビニ店員としての日々、そして出会う人々
プレイヤーは、1990年代の夏休み期間中、田舎にある叔母のコンビニ「ホンキポンキ」で働く女子大生マコトとなり、シフトをこなしていきます。主な業務は、日勤からの引き継ぎメモを読み、追加の配達を注文し、チップス、ソーダ、ビール、お菓子、衛生用品などを補充することです。商品はバックルームの棚から取り出し、店頭に並べるというシンプルな作業が繰り返されます。各商品には適切な陳列場所が設定されていますが、正直なところ、どこに置いても大きなペナルティはないようです。たまに客から商品の向きについて指摘される程度で、ゲームオーバーになることもなければ、顧客を失うこともありません。このため、店舗運営における緊張感や挑戦要素はほとんど感じられないとのことです。
期待と現実のギャップ、そして希薄な人間関係
ゲーム内で登場する商品は、日本のコンビニで見慣れたものにかなり似ており、例えば「ポカリスウェット」とわかるような飲料も登場します。プレイヤーが一番楽しめると感じるのは、毎晩補充が必要な商品や、配達で届く商品をチェックする瞬間かもしれません。しかし、実際に商品を補充したり在庫を管理する作業は、次の客が来るまでの単なる時間潰しのように感じられてしまうという声が聞かれます。客は1日に約4人しか来店せず、しかも毎日同じ顔ぶれです。彼らは寿司セットや特定のお菓子を探すといったタスクを時折与えるものの、その動きは非常にゆっくりで、まるでバグではないかと疑うほどだそうです。客は突然、人生の物語を語り始めますが、その会話は不自然で、まるで演劇を見ているかのような印象を受けます。それぞれの物語が伝えようとするメッセージは理解できるものの、コンビニ店員として特別なことをしているわけではないため、人間関係が構築されているとは言えないとのことです。約5時間のプレイ時間を通して、ゲームはプレイヤーに語りかけるだけで、プレイヤーが街の文化や住人の生活の一部だと感じられることはほとんどありません。最終シフトでは、主人公マコトは楽しそうにしているものの、プレイヤー側はほとんど楽しさを感じられないままゲームが終了してしまう、というレビューが多く見受けられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売元 | Nagai Industries Inc. |
| 開発元 | Nagai Industries Inc. |
| プラットフォーム | PlayStation 5, Xbox Series X/S, Switch, PC, Mac |