『ファイナルファンタジー17』は過去の栄光を取り戻せるのか?スクウェア・エニックスに求められるシリーズ本来の「魔法のような瞬間」と「独自性」の追求、そして魅力的なパーティーと幻想的な世界観の復活に迫る
2026年05月08日 | #ゲーム #発売 | DualShockers
スクウェア・エニックスが手がける人気RPGシリーズ『ファイナルファンタジー』について、最新作『ファイナルファンタジー17』がかつての輝きを取り戻すために何が必要なのか、という話題がゲームファンの間で活発に議論されています。特にここ数作は、シリーズの長年のファンから「らしさが薄れている」という声も聞かれます。『ファイナルファンタジー16』は商業的に成功したものの、シリーズ本来の魅力が失われていると感じるファンも少なくありません。そこで今回は、『ファイナルファンタジー17』に向けて、スクウェア・エニックスが忘れてはならないシリーズの核となる要素について深掘りしていきます。
シリーズの「魔法のような瞬間」を再び
『ファイナルファンタジー』シリーズには、プレイヤーの記憶に深く刻まれる「魔法のような瞬間」が必ずありました。『ファイナルファンタジー7』でクラウドが列車から飛び降りるシーン、『ファイナルファンタジー8』のドール市街突入、『ファイナルファンタジー10』での結婚式救出劇など、物語の幕開けやクライマックスを飾るエピックな瞬間は、ゲームを特別なものにしてきました。しかし、『ファイナルファンタジー13』、『15』、『16』では、そうした記憶に残る瞬間が少なかったという意見があります。『ファイナルファンタジー15』では、インソムニア侵攻という壮大な出来事がありましたが、その多くが映画作品で描かれ、ゲーム内で体験できなかったのは残念でした。『ファイナルファンタジー16』も壮大な瞬間はありましたが、ストーリーが断片的で、魅力的なキャラクターが序盤で退場してしまうなど、物語の勢いが失われてしまったとのことです。『ファイナルファンタジー17』では、シリーズの黄金時代、特にPS1やPS2時代の作品がなぜプレイヤーの記憶に深く刻まれているのかを研究し、アクション、ストーリー、大人数でのミッションなど、それらの要素が複合的に作用する「魔法のような瞬間」を取り戻すことが求められています。
他のトレンドを追わず、独自性を追求
『ファイナルファンタジー』は、本来、自身のルールで生きるシリーズであり、時代のトレンドに流されず、独自のアイデアでゲームを創り上げてきました。しかし、『ファイナルファンタジー15』では、当時の流行であったオープンワールド要素を取り入れましたが、その内容は単調で、オープンワールドである必要性が感じられないという意見がありました。また、『ファイナルファンタジー16』は、完全にアクションゲーム路線に舵を切ったものの、アクションゲームとしてのチャレンジ要素が不足しており、『デビルメイクライ』のような手応えがなかったとのことです。さらに、『ゲーム・オブ・スローンズ』の影響が色濃く、作品独自のアイデンティティが薄れたと感じるファンもいます。『ファイナルファンタジー17』では、『ファイナルファンタジー6』から『12』、あるいは『13』までに見られたような、独自のシステムとアイデアに基づいたオリジナリティを取り戻し、流行を追うのではなく、シリーズ本来の「自分らしさ」を追求することが期待されます。
魅力的なパーティーメンバーの復活
『ファイナルファンタジー』シリーズは、常に最高のアンサンブルキャストを特徴としてきました。『ファイナルファンタジー6』の複数の主人公や、『ファイナルファンタジー15』の仲間たちとの旅など、魅力的で複雑なパーティーメンバーがシリーズのアイデンティティを形成してきました。しかし、『ファイナルファンタジー16』では、ジョシュアがプレイアブルキャラクターになるとの期待がありながら、実質的にクライヴ単独の物語となり、ジルやシドも共に旅をするものの、バトルでの指示や行動の変更ができませんでした。これでは、まるで孤独な体験になってしまい、常に仲間がいたシリーズの感覚とは大きく異なるとの声が上がっています。『ファイナルファンタジー7』のような、クラウド、ティファ、バレット、エアリスなど、それぞれのキャラクターが物語に深みを与え、冒険全体に一体感をもたらすような、プレイアブルなパーティーメンバーが『ファイナルファンタジー17』では必要不可欠です。各メンバーがユニークなメカニクスを持ち、それぞれを操作することが楽しいと感じられるような、大人数での冒険感が完全な形で戻ってくることが、古くからのファンを呼び戻し、新しいファンにもシリーズの魅力を伝えることにつながるでしょう。
唯一無二の幻想的な世界観
『ファイナルファンタジー』の世界は、常にその魅力の中心にありました。『ファイナルファンタジー7』のミッドガルからコスモキャニオン、『ファイナルファンタジー8』の未来的ながらも幻想的なエストハーやアルティミシア城、『ファイナルファンタジー10』のスピラなど、新しく、奇妙で、興味深い世界観がプレイヤーを魅了してきました。しかし、ここ15年間の作品では、『ファイナルファンタジー15』の平凡なオープンワールドや、『ファイナルファンタジー16』の「どこにでもあるような」世界観など、かつてのような特別な感動が薄れているという指摘があります。シリーズの世界観は、現実的なスタイルであっても、地球ではないと感じさせるような、奇妙で幻想的な要素が注入されていることが重要です。最近の『ファイナルファンタジー』の世界はあまりにも無機質に感じられ、本来あるべき「ファンタジー」や「想像力」が不足しているとのことです。『ファイナルファンタジー17』では、再びプレイヤーを惹きつける、象徴的な世界観の創造が切望されています。
『Clair Obscur: Expedition 33』から学ぶべきこと
スクウェア・エニックスは、Sandfall Studiosを招き、彼らを指導する機会を設けています。これは、スクウェア・エニックスがSandfall Studiosの中に、かつての自分たちの姿を見たからではないかと言われています。Sandfall Studiosが開発する『Clair Obscur: Expedition 33』は、探求要素、魅力的なパーティーメンバー、そして素晴らしいターン制バトルなど、20年以上にわたってプレイしてきた中で最高の「ファイナルファンタジー」体験を提供すると評価されています。Sandfall Studiosは、『ファイナルファンタジー』の大ファンであり、特にシリーズの黄金期の作品に大きな影響を受けているとのことです。『Clair Obscur: Expedition 33』には、『ファイナルファンタジー7』で初めて感じたような、大人向けの物語と驚きに満ちた感覚があります。かつては、スクウェア・エニックスが誰もが待ち望むゲームを作り、象徴的なキャラクター、衝撃的な瞬間、そして誰もが話題にするようなプロットツイストを提供していました。『ファイナルファンタジー』は、一時期のトレンドを追うのではなく、自らが基準を設定するシリーズでした。『ファイナルファンタジー17』では、『Clair Obscur: Expedition 33』が示した「トレンド」を追う、つまり、30年以上前に自らが築き上げた青写真に立ち返るべきだ、という声が多く聞かれます。