『Fallout』シリーズ共同制作者が幻のGURPS版『Fallout』に関する手書き資料を発見!初期設定の知られざる詳細が明らかに
2026年05月14日 | #ゲーム #発売 | GamesRadar+
『Fallout』シリーズの共同制作者であるティム・ケイン氏が、シリーズ初期に存在した幻の「GURPS版Fallout」に関する手書きの資料を発見したと発表しました。この資料は、かつてInterplay社がGURPS(Generic Universal Role Playing System)ルールセットを採用して開発を進めていた際のもので、最終的にはSPECIALルールセットに変更されたため、幻となっていたものです。
幻のGURPS版Falloutに隠された特徴
今回発見された資料には、GURPS版『Fallout』で想定されていた詳細なメリット、デメリット、個性、スキルがリストアップされています。属性としては、筋力、体力、知力、敏捷性が存在し、これらに加えてプレイヤーが選択できるさまざまな有利・不利な特性が用意されていたとのこと。
メリットには「鋭敏な聴覚」「器用貧乏」「動物への共感」「魅力的な外見」「戦闘反射神経」「常識」「危険察知」「直感」「読み書き能力」「幸運」「夜間視力」「周辺視力」「高速回復」といったものが含まれています。また、Vault、Shady Sands、Junktown、The Hub、Brotherhood of Steelといった主要な勢力での「良い評判」もメリットとして存在したそうです。さらに「強い意志」「頑強」「声」といった特性も追加されていました。これらはキャラクターポイントを消費して取得でき、ゲームを少し有利に進める要素となっていたようです。
一方、デメリットも多岐にわたります。各勢力での「悪い評判」はもちろん、「アルコール依存症」や「嫌悪すべき個人的習慣:口臭」「嫌悪すべき個人的習慣:鼻をほじる」といったユニークなものも。その他にも「色盲」「難聴」「低い痛覚閾値」「嗅覚または味覚の欠如」「片目」「太りすぎ」「痩せすぎ」「吃音」などが挙げられます。さらに、薬物への依存性として、筋力や体力、知力を調整する「フィジカルアダー」「メンタルアダー」、そして「狂戦士薬」といった戦闘特化の薬物への依存も設定されていました。
精神的なデメリットとしては、「短気」「狂戦士」「血に飢えた」「名誉の規範:決して約束を破らない」「戦闘麻痺」「強迫的な嘘つき」「妄想:幻聴」「騙されやすい」「正直者」「好色」「平和主義:殺せない」「平和主義:自己防衛のみ」「虫嫌い」「モンスター嫌い」「爬虫類嫌い」「暗闇嫌い」「Vaultへの義務感」「正直さ」「不運」「弱い意志」など、非常に詳細な設定が盛り込まれていたことが分かります。見た目の醜さにも3段階あり、「Vaultで生まれた中で最も嫌悪すべき存在」というレベルまで設定されていたとのことです。
個性(Quirks)には、「牛が嫌い」「騒がしい歩き方」といったユニークなものが含まれており、スキルには「ジャンプ」「セックスアピール」、そしてティム・ケイン氏のお気に入りだという「サヴォアフェール」(良いマナーと社交性を維持するスキル)などがリストアップされていました。
開発の舞台裏が垣間見える貴重な発見
これらの資料は、ケイン氏がInterplay社を退社した後、プロジェクトのアーカイブを破棄するよう指示されたため、ほとんど失われたものと思われていました。しかし、今回手書きのノートが発見されたことで、約30年前の『Fallout』開発初期の様子を知る貴重な手がかりとなります。ケイン氏は動画の中で、これらの要素が1997年初頭にはゲームに何らかの形で実装されていたと述べています。
この発見は、『Fallout』ファンにとって、シリーズの根幹を形成する前の、もう一つの可能性を垣間見せる貴重なニュースと言えるでしょう。