『グランド・セフト・オートIII』がPS2の限られたメモリで広大な世界を構築した技術的秘密が明らかに!その革新的なストリーミング技術を開発者が徹底解説
2026年05月14日 | #ゲーム #発売 | GamesRadar+
『グランド・セフト・オートIII』がどのようにしてPS2の限られたメモリで広大なリバティーシティを実現したのか、その技術的な秘密が明かされました。ゲームジャーナリストでありゲーム開発者でもあるマーク・ブラウン氏が、この名作のソースコードを書き換え、ゲームがどのように世界を構築しているかを示す新たな実行ファイルを公開しました。これは、現代のオープンワールドゲームにも通じる驚くべき技術の基礎を理解する貴重な機会となります。
革新的な「ストリーミング」技術の可視化
PS2のメモリはわずか32MBですが、『GTA III』のリバティーシティを構成するアセットは約130MBにも及びます。開発チームは都市を3つの島に分割し、それぞれを個別にロードする方式を採用しました。しかし、最初の島であるポートランドだけでも40~50MBのアセットが存在しており、これらすべてを同時にメモリに収めることはできませんでした。そこで登場したのが「ストリーミング」技術です。これは、都市を数千の小さなセクターに分け、プレイヤーの近くにあるセクターのアセットのみをロードし、離れるとアンロードするという仕組みです。ブラウン氏が公開した動画では、このストリーミングが実際にどのように機能しているのか、リバティーシティの小さな塊がプレイヤーの周囲に出現したり消えたりする様子が視覚的に示されており、その「魔法」のような仕組みがよく分かります。
遠景描画とアセットの最適化
プレイヤーが移動する際にアセットが突然現れるのを防ぐため、開発チームは遠距離では低詳細のアセットを表示し、近づくにつれて通常のモデルに切り替えるという工夫を施しています。これもまた、現代のゲームで広く利用されている技術の一つです。ブラウン氏の分析は、『GTA III』がいかに多くの技術的課題を解決し、オープンワールドゲームの礎を築いたかを明確に示しています。このゲームが残した遺産は非常に大きく、『GTA VI』の登場を控える今、その技術的な背景を知ることはゲームファンにとって非常に興味深いものとなるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プラットフォーム | PlayStation 2 |
| メモリ | 32MB |
| アセットデータ量 | 約130MB |