AI活用を義務付けられたAmazon Game Studiosの新作『Project Trident』が開発中止、開発チームも解雇される悲劇が判明。AIはゲーム開発の救世主にはなれなかったのか?
2026年05月14日 | #ゲーム #発売 | Eurogamer
Amazon Game Studiosで開発が進められていた、AIを活用した新作ゲーム『Project Trident』が、開発途中で中止となり、開発チームも解雇されていたことが明らかになりました。同スタジオでは、AI技術の導入が強く求められていたものの、それがプロジェクトの存続や開発者の雇用に結びつくことはなかったようです。
AI活用が義務付けられた開発の舞台裏
『Project Trident』は当初、巨大なモンスターと戦う「Shadow of the Colossus」のような協力型アクションゲームとして開発が進められ、社内では高い評価を得ていたとのこと。しかし、2024年半ばにAmazon全体で生成AIの活用が義務付けられたことで、開発方針が大きく転換されました。チームはAIを活用した会話システムを特徴とするコメディ路線のサードパーソンアクションゲームへと変更を余儀なくされ、プレイヤーとNPCがAIを介して会話する斬新なシステムが組み込まれました。具体的には、プレイヤーが特定のコマンドを声に出すか入力することで、NPCがそれに応じた行動を取ったり、敵を説得する際にAIが敵の性格を考慮した反応を返したりといった要素が盛り込まれていました。
短い開発期間と繰り返される方針転換
AI導入の義務付け後、チームには18ヶ月という非常に短い開発期間が与えられました。このため、一度は「Helldivers」のようなローグライト要素を持つゲームへの変更も検討されましたが、このスケジュールも非現実的であることが判明。最終的には、シングルプレイの線形ストーリーゲームへと再び方針転換することになったようです。開発チームは、AIを活用したデモ版の公開を2026年前半に予定していましたが、その直前の2025年10月に大規模な人員削減が実施され、『Project Trident』のチームも解雇の対象となりました。この人員削減はAmazon全体で行われたもので、Amazon Game Studiosも大規模なAAAタイトル開発からの撤退を表明していました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発中止タイトル | Project Trident |
| 開発元 | Amazon Game Studios |
| 開発中止時期 | 2025年10月(チーム解雇と同時期) |