2026年2月27日に発売の『バイオハザード レクイエム』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『バイオハザード レクイエム』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは80代後半と非常に高い水準で、シリーズ30周年の集大成として多くのメディアが称えています。新主人公グレースによる緊迫のサバイバルホラーと、歴戦のレオンによる爽快アクションの「二刀流」が見事に融合した一本。一方で細かい不満点も挙がっており、満場一致の満点評価とまではいかないようです。購入の参考になれば幸いです。
恐怖と爽快感の「二刀流」が見事にハマった一本
この『バイオハザード レクイエム』は、新主人公グレースの息を呑むサバイバルホラーと、歴戦のレオンによる痛快アクションを一本に詰め込んだ欲張りな作品です。シリーズ30周年にふさわしく、『バイオ7』の恐怖と『バイオ4』の爽快感を2人の主人公で交互に体験できる構成になっています。
多くのメディアが高く評価しているのは間違いないですし、操作感や世界観の作り込みは文句なしだと思います。ただ、序盤のテンポの悪さやボス戦のインパクト不足など、気になるポイントもしっかり存在しているのが正直なところ。完璧な神ゲーとまでは言い切れないかもしれませんが、シリーズファンならまず満足できる仕上がりですね。
グレース編の恐怖がとにかく半端ない

FBI新人分析官のグレースが主役のパートは、『バイオ7』の緊迫感を正当進化させた純粋なサバイバルホラーに特化しています。走ればパニックで転ぶし、息遣いは荒いし、独り言はブツブツ言うし……レビュアーからは「陸に上がった魚」とまで表現されていますが、この脆弱さが恐怖を何倍にも増幅させているんですね。
特に中盤の「少女」との地下室チェイスは、シリーズ屈指の恐怖シーンとして絶賛されています。暗闇を好む追跡者を光で封じ込めながら極小の隙間を縫って逃げ惑うレベルデザインは、タイラントやネメシスに匹敵する……いや、むしろ『エイリアン アイソレーション』に近い圧迫感があるとのこと。
もうひとつ面白いのが「血液収集」のクラフトシステムです。死体や環境から血を抽出して、弾薬を作るか「溶血インジェクター」を作るかの選択を常に迫られます。このインジェクターをゾンビに打ち込むと風船のように破裂するという……映画『ブレイド』のディコン・フロストや『AKIRA』の鉄雄を彷彿とさせる強烈な仕上がりです。しかもこのインジェクターは、ゾンビが凶暴な「ブリスター・ヘッド」に変異するのを未然に防ぐステルスキルとしても機能するので、常に弾薬とインジェクターの配分に頭を悩ませることになります。
レオン編は「血まみれのバレエ」


グレースの重苦しいホラーから一転、レオン編は『バイオ4』の系譜を継ぐアドレナリン全開のアクションです。レビュアーいわく「もはやジョン・ウィック」。足を撃って膝をつかせ、手斧で頭をかち割り、回し蹴りで吹き飛ばす。この一連の流れが「血まみれの破壊のバレエ」と絶賛されているのも頷けますね。敵の血しぶきで部屋が「チリを温めた後の電子レンジの中」みたいになるらしいです。
手斧によるパリィシステムも秀逸で、なんとチェーンソーの攻撃すらパリィできてしまいます。さらに敵が落としたチェーンソーや鉄筋、点滴スタンドを拾って投げ返す・振り回すなど、即興性の高い戦闘が楽しめるのもポイント。「タクティカルトラッカー」という新システムで、スタイリッシュに敵を倒すほどポイントが貯まり武器強化に回せるので、戦闘へのモチベーションが途切れません。
「生前の記憶」を持つゾンビたちが不気味すぎる

本作のゾンビは人間だった頃のルーチン行動を微かに覚えています。メイドのゾンビが血まみれの窓を拭き続けたり、外科医がブツブツ呟きながら手術の動作を繰り返していたり。この習性を利用して照明のスイッチで注意を逸らし、背後をすり抜けるステルス攻略ができるのが面白いところです。
『ランド・オブ・ザ・デッド』や『SIREN』を思わせるこの設定が、単なる演出に留まらずゲームプレイのギミックとして機能している点は素直にすごいと思います。放置すると凶暴な「ブリスター・ヘッド」に変異する仕様もあって、常にプレッシャーを与えてきます。
RE Engineの演出が映画級

RE Engineが描き出す光と影の演出は圧巻の一言。廊下の奥から迫るゾンビの影が足音と共に徐々に大きくなる描写なんて、ホラー映画さながらです。レオンが懐中電灯を顎に挟みながらリロードする細かな所作や、チャプタータイトルが重低音と共にドーンと画面に映し出される『Remedy』作品のような映画的演出も高く評価されています。ラテンアメリカ版スペイン語吹き替えの演技レベルも高く、ローカライズへの本気度が伝わってきますね。
ただ、気になる点もいくつかあります
敵のバリエーションとボスの印象がちょっと薄い
通常のゾンビの種類に偏りがあって、中盤以降は同じパターンの敵との戦闘が繰り返されるマンネリ感が指摘されています。過去作の象徴的なボス戦と比べると、本作のボスはデザインやギミックの面で記憶に残りにくいという声も。シリーズファンほど物足りなさを感じるかもしれません。
レオンの表情がちょっと変
グラフィック全体は最高峰なんですが、カットシーンでのレオンの表情だけがなぜか不自然です。常に歯を剥き出して唸っているような険しい顔で固定されてしまう場面があり、ギデオン博士など他のキャラクターの表情がリアルなだけに余計に浮いてしまっています。
序盤のテンポがもたつく
ゲーム開始から数時間は、グレースとレオンの視点がかなり頻繁に切り替わります。緊迫したシーンの途中で別のキャラクターに場面転換してしまうので、序盤はなかなかエンジンがかからない印象を受けるかもしれません。中盤以降はペース配分が安定してくるので、最初だけ辛抱するポイントですね。
TAAによる画面のぼやけ
テンポラルアンチエイリアシング(TAA)の影響で、動きのあるシーンで画面の輪郭がぼやけたり残像が発生する現象が見受けられます。一度気になると無視しづらい技術的欠点ではありますが、ゲーム全体の体験を大きく損なうほどではないかもしれません。
ここは意見が真っ二つに割れています
クラシックモードのセーブ制限が主人公で明暗
インクリボンを使った手動セーブの「クラシックモード」は、グレース編では極限の緊張感を生み出す最高のシステムとして絶賛されています。「次の部屋にゾンビがいるかもしれない」という一歩の重みが増して、計算されたリスクテイクと純粋な恐怖を極限まで高めているとのこと。
一方で、戦闘が激しいレオン編では「ちょっとミスしただけで数分前からやり直し」という状況が発生しやすく、緊張感というより単なるフラストレーションになってしまうという批判も。キャラクターごとにセーブシステムの相性が違うのは面白いところでもあり、悩ましいところでもあります。
ホラーとアクションの温度差
「水と油になるかと思ったら、ピーナッツバターとゼリーのように奇跡的に調和していた」と多くのメディアが評価しています。グレース編で張り詰めた神経を、レオン編のド派手なアクションで解放するサイクルが完璧な口直しとして機能しているというわけですね。
ただ一方で、ホラー体験を求めている層からは、レオン編の「バイクでの一騎打ち」のようなB級映画的ノリが、せっかくグレース編で築いた重厚な雰囲気を台無しにしてしまうという不満の声もあります。ここは好みが分かれるところです。
2周目の自由度に物足りなさ
クリア後に解放される「ディメンティアモード」は、敵配置やアイテムの場所、ボス戦の戦略までが再構築されるため、2周目でも新鮮に遊べると好評です。ただ、レオンのアクションだけを極めたくてもグレースのパートを強制的にプレイさせられる点が苦痛という指摘もあり、キャラクター別のモードが欲しかったという意見がありますね。
メディアレビュー紹介
高評価
ComicBook (pc) — 100
シリーズ30年の歴史が到達した究極の傑作だ!RE Engineが描く最高峰のレイトレーシング映像の中、新主人公グレイスの緊迫感溢れるサバイバルホラーと、感染の危機に瀕するレオンのド派手なアクションが見事に融合。両極端のプレイスタイルが絶え間ない興奮を生み出す、至高のバイオハザードである!
→ レビューを読むGAMINGbible (pc) — 100
かつての舞台・ラクーンシティへの帰還に感涙必至だ!震える手で恐怖に立ち向かう新ヒロイン・グレイスの息苦しいステルスと、流麗な体術やチェーンソーで敵を蹂躙するレオンの爽快なアクションが奇跡の融合を果たした。敵を倒して得たポイントで武器を強化する新システムも熱く、シリーズ最高傑作と断言できる!
→ レビューを読むIGN France (pc) — 100
緊張とアクションの完璧な結婚だ!インクリボンを用いるクラシックモードでのグレイスの極限のサバイバルは息が詰まるほど恐ろしく、レオンのアーケードライクな激闘は血湧き肉躍る。『The Last of Us』を彷彿とさせる荒廃した世界観の中、最強の武器『レクイエム』を放つ衝撃と快感は一生忘れられない!
→ レビューを読む
低評価
Radio Times (pc) — 100
本作はシリーズの全要素を詰め込みすぎて破綻する一歩手前の危うさを孕んでいる。特にグレイス編での『血を抽出して弾薬や破裂用の注射器をクラフトする』という奇妙でグロテスクなシステムは、サバイバルホラーの枠組みとしてはあまりに不自然だ。過去作のオマージュに頼りすぎている点も評価が分かれるだろう。
→ レビューを読むLevelUp (pc) — 100
グラフィックの技術的欠陥と序盤の構成の悪さが目につく。テンポラルアンチエイリアスの影響で画面全体の輪郭がぼやけ、動く物体に残像が生じるのは雰囲気を著しく削ぐ致命的な問題だ。また、序盤からグレイスとレオンの視点が頻繁に切り替わるため、物語のテンポが不規則になり、感情移入を妨げている点は否めない。
→ レビューを読むFinger Guns (pc) — 100
FPS視点のホラーが苦手なプレイヤーにとって、グレース編の極端な弾薬不足と過度な緊張感はただの苦痛でしかない。一方、レオン編は批判の多かった『RE6』の過剰なアクション路線をそのまま踏襲しており、原点である固定カメラ時代のファンには到底受け入れがたい。変化を拒む者にはただの厳しい試練である。
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まとめると
- グレース編は『バイオ7』直系の純粋なサバイバルホラーで、血液クラフトやステルスなど新しい体験が詰まっている
- レオン編は「ジョン・ウィック状態」と評されるほどの爽快アクションで、手斧パリィや環境武器の活用が楽しい
- 2人の主人公による緊張と爽快感の緩急が、最後までダレない絶妙なペース配分を実現している
- ゾンビの「残存記憶」を利用したステルスギミックが斬新で不気味
- RE Engineによるグラフィックと演出のクオリティは最高水準
- ただし通常ゾンビのバリエーション不足とボスの印象の薄さが惜しい
- レオンのフェイシャルアニメーションにやや違和感あり
- 序盤の視点切り替えが頻繁でテンポが悪い
- クラシックモードのセーブ制限はグレース編では好評だがレオン編では賛否両論
- TAAによる画面のぼやけが一部のシーンで気になる
製品情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| タイトル | バイオハザード レクイエム |
| ジャンル | サバイバルホラー / アクション |
| 発売日 | 2026年2月27日 |
| 対応機種 | PlayStation 5, Xbox Series XS, Steam, Nintendo Switch 2, Epic Games Store, GeForce NOW |
| プレイ人数 | 1人 |










