【メタスコア】『Reigns: The Witcher』評価レビュー

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2026年2月26日に発売の『Reigns: The Witcher』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『Reigns: The Witcher』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。

メタスコアは70代半ばで、評価としてはちょうど賛否が分かれるラインに位置しています。ウィッチャーの世界観をスワイプ操作に落とし込んだ意欲作ですが、反復プレイの単調さや直感に反するゲージ変動には不満の声も多く上がっています。購入の参考になれば幸いです。

「ティンダー上のゲラルト」は言い得て妙かもしれません

75
Reigns: The Witchermetacritic.com

この『Reigns: The Witcher』は、吟遊詩人ダンディリオンが酒場で語る「ゲラルトのホラ話」を、カードを左右にスワイプして追体験していくゲームです。ダンディリオンが語り部という設定のおかげで、ゲラルトが魔女のパーティーで圧死したり、ハエに変えられたり、ピエロギ(水餃子)を爆撃したりといった、原作ではありえないぶっ飛んだ展開も「まあ、ダンディリオンの作り話だしね」で済んでしまう。この発想は本当にうまいと思います。

一方で、スワイプの結果がどうゲージに影響するかが読みにくいという根本的な問題を抱えていて、理不尽なゲームオーバーが頻発します。さらに同じイベントが何度も繰り返される中盤以降の作業感も見過ごせません。ウィッチャーの世界観との相性は抜群なのに、ゲームとしての粗さが足を引っ張っている――そんな惜しい一本ですね。

ダンディリオンのホラ話が全部許してくれる

本作の最大の魅力は、なんといってもダンディリオンの語り部という物語構造でしょう。ゲラルトとダンディリオンの関係性を「シュレックとドンキーのよう」と表現したレビュアーもいましたが、まさにそんな雰囲気です。ダンディリオンの大げさな脚色によって、ゲラルトが蜂蜜酒コンテストの審査員として糖尿病で死んだり、ウィッチャーのそっくりさんコンテストに出場して敗北したり、サーカスに入団してアードの印でドワーフを射出したりする展開が、笑いとともに成立しています。

もうひとつ見逃せないのが、4つの勢力ゲージの管理システムです。人間、非人間(スコイア=テル)、魔法使い、ウィッチャーの評判――この4つのバランスを取るという仕組みが、ウィッチャー特有の「どちらを選んでも誰かが怒る」世界観を見事に表現しています。

さらに、ラン開始時に配られる3枚のインスピレーションカードがリプレイ性を高めています。「トロールを笑顔にする」「連続殺人鬼を出し抜く」「ネズミを助ける」といった目標が毎回変わるので、同じイベントでも立ち回りが変わってくる。最大3回まで引き直しもできるし、一部のカードには無敵状態やステータス影響の可視化といった特殊能力もついています。単純なスワイプ操作に戦術的な深みを与えている良いシステムだと思います。

テキストベースのゲームだけあってローカライズの質も高く、言葉遊びや内輪ネタの翻訳が丁寧に仕上がっています。『ウィッチャー3』のサウンドトラックや効果音(レベルアップ音など)がそのまま使われている点も、ファンにはたまらないポイントですね。

ただ、我慢が必要な部分もあります

選んだ結果が読めなさすぎる

本作で最も不満が集中しているのが、選択肢の結果が直感に反するという点です。ゲージの「どれが動くか」はマークの大きさで示されるものの、「増えるのか減るのか」は実行するまで明確にはわかりません。良かれと思った選択でゲージが振り切れて、「人々に愛されすぎて熱狂的なファンに揉みくちゃにされて圧死する」なんてことが起きます。

何時間もモンスターと死闘を繰り広げた歴戦の戦士が、ほんの少しの選択ミスで絞首刑になる展開は、さすがに理不尽だと感じるかもしれません。数回の不運なカードの連続で避けられない死を迎える場面が頻発するのは、特に序盤のフラストレーションが溜まりやすいポイントです。

中盤以降の繰り返しがつらい

新しいカードやキャラクターが十分に解放されるまでは、同じイベントが毎回のランで繰り返されるのも大きな問題です。「モンスターに脅威を与えなければ襲われない」と信じるカルト教団のイベントなんかは、一度終わったと思っても次のランで普通に再登場してきます。中盤以降は選択が「ただの義務的な作業」に感じてしまうという声が多いですね。

PC版の操作感はいまいち

このゲームはもともとスマートフォンの縦画面スワイプ操作を前提に設計されているため、PCでマウスやゲームパッドを使うと操作が「ぎこちない」と感じるようです。画面の余白が目立ち、メニューの操作性もモバイル向けのまま。PC環境への最適化は十分とは言えません。

また、各勢力ゲージがどう影響し合うかのチュートリアルが不足していて、原作の怪物や登場人物の性質を知らないと判断しづらい場面が多いのも気になるところです。たとえば貴族からモンスター狩りを依頼されたとき、提示された名前が「最凶クラスの怪物」であることに気付けるかどうかは、原作ファンかどうかで大きく変わってきます。

戦闘ミニゲームは好みが分かれます

本作にはテキストベースの選択とは別に、画面上から降ってくるシンボルを避けるリズムアクション形式の戦闘ミニゲームが導入されています。これについてはメディア間で明確に賛否が分かれました。

肯定派は、イルデンの印を当てないとダメージが通らないレイスなど、モンスターごとの固有の弱点が戦闘に反映されている点を評価しています。ひたすらテキストを読み進めるゲームプレイの中で心地よい緊張感をもたらす良いスパイスになっているという意見ですね。「クリプト・オブ・ネクロダンサーの雰囲気がある」という声もありました。

一方、否定派はこの戦闘を「異物」と呼んでいます。Reignsの魅力であるリラックスしたエレガントな選択のフローを断ち切ってしまうという批判です。特にタラスクのような強敵は「落ちてくるトークンをすべて毒状態にする」という仕様があり、どれだけ慎重にプレイしてきた完璧なランであっても一瞬でゲームオーバーにされてしまいます。設定で戦闘をスキップすることもできますが、その場合モンスター狩りの名声ゲージを調整する手段を失うため、根本的な解決にはなっていません。全体としては否定派がやや多数を占めている印象です。

メディアレビュー紹介

高評価

Movies Games and Tech (pc) — 90

ダンディリオンがゲラルトの冒険を歌い上げる設定が素晴らしい!人間や魔術師など4派閥のバランスをスワイプで操るシステムは熱中度抜群だ。また『クリプト・オブ・ネクロダンサー』を思わせるリズム戦闘が、テキスト主体のプレイに極上のアクセントを与えている。世界観と見事なユーモアが融合した必携の一作である。

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DualShockers (pc) — 85

インスピレーションカードによる予測不能な展開でリプレイ性は抜群だ!お馴染みのキャラが織りなす物語は、時にダークで笑える最高の体験を提供してくれる。戦闘にはやや難があるが、ブラビケンの殺し屋の新たな物語を切り取った見事なスピンオフである。何度死んでもスワイプしたくなる圧倒的な魔力に満ちた傑作だ。

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GAMES.CH (pc) — 84

CD Projekt REDとの完璧なクロスオーバーだ!吟遊詩人が物語を語る視点が絶妙で、蠅に変えられたり火炙りにされる強烈なブラックユーモアがたまらない。新導入の戦闘にはやや異物感があるものの、スワイプ操作で展開する道徳的グレーゾーンの探求は、時間を忘れて没入してしまうほどの魅力に溢れた傑作である。

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低評価

MGG (pc) — 75

選択の結果があまりにも直感に反しており理不尽だ。良かれと思った決断が不可解な死を招く展開はストレスが溜まる。またPC版のマウス操作は非常に扱いづらく、UIが完全にモバイル向けな点は手抜きに感じる。アニメーションの欠如も含め、全体的に開発の野心が不足していると言わざるを得ない、期待外れの出来である。

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ScreenHub (pc) — 80

新たに追加された戦闘システムは冒険のテンポを著しく阻害している。タイミングを強要される戦闘のビートは、ゆったりとした物語の進行と完全に噛み合っていない。さらに、生存のためのバランスシステムがプレイヤーの選択肢を狭め、自由なロールプレイを制限している点も残念だ。不釣り合いな要素が没入感を削いでいる。

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Loot Level Chill (pc) — 80

選択がステータスに与える影響が極めて分かりづらく、正しい決断をしたはずが理不尽な死を招き、無駄なストレスを生んでいる。派閥のゲージ管理はプレイヤーに混乱を強いるだけで、直感的なプレイを妨げている。世界観は評価できるが、システムを理解して軌道に乗るまでの苦痛な時間は明白なマイナス点である。

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まとめると

  • ダンディリオンの「ホラ話」という設定が、正史に縛られない自由で笑えるゲーム展開を成立させている
  • 4つの勢力ゲージの管理が、ウィッチャーらしい「どちらを選んでも誰かが怒る」ジレンマを見事に表現している
  • インスピレーションカードによるランダムな目標設定が、スワイプ操作に戦術的な深みとリプレイ性をもたらしている
  • ブラックユーモアたっぷりの死に様やテキストのローカライズの質が高い
  • 選択肢の結果が直感に反することが多く、理不尽なゲームオーバーが頻発する
  • 中盤以降は同じイベントの繰り返しが目立ち、作業感を感じやすい
  • PC版はモバイル向けUIをそのまま移植しており、操作感と画面レイアウトに難がある
  • リズムアクション形式の戦闘ミニゲームは賛否が分かれており、否定派がやや多数
  • ウィッチャーファンなら楽しめるネタが豊富だが、原作知識がないと判断しづらい場面も多い

製品情報

項目詳細
タイトルReigns: The Witcher
ジャンルスワイプゲーム(変則アドベンチャー)
発売日2026年2月26日
開発Nerial
パブリッシャーDevolver Digital
原作CD PROJEKT RED『ウィッチャー』
対応機種PC(Steam)/ Android / iOS

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち