2026年2月12日に発売の『マリオテニス フィーバー』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『マリオテニス フィーバー』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
スコアは70点台で、評価としては「良いところと悪いところが同じくらいある」タイプの作品です。フィーバーラケットによる格ゲーさながらの駆け引きや軽快な操作感を絶賛する声がある一方、ストーリーモードの薄さやスイングモードの中途半端さを指摘する声も少なくありません。購入の参考になれば幸いです。
テニスの皮を被った格ゲー、ただしソロは物足りない
この『マリオテニス フィーバー』は、前作『マリオテニス エース』の複雑なシステムをうまく整理しつつ、30種類のフィーバーラケットという新要素で試合を予測不能なカオスに変えてくれる一本です。操作はシンプルなのに駆け引きは深く、友達との対戦はかなり盛り上がると思います。
ただ、一人で遊ぶモードの作り込みにはちょっと首をかしげる部分も。ストーリーモードは実質チュートリアルみたいな内容ですし、スイングモードも『Wii Sports』を期待すると肩透かしを食らうかもしれません。対戦メインなら間違いなく楽しめるけど、ソロプレイ重視だと少し考えてからの方がいいかも、という作品ですね。
ラケット選びが楽しすぎて止まらない
本作の目玉は、なんといってもフィーバーラケット。コートを氷漬けにするアイスラケット、泥の水たまりを作るドロドロラケット、分身を召喚するシャドウラケットなど、30種類のラケットそれぞれに固有の能力があります。
面白いのは、相手のフィーバーショットをノーバウンドで打ち返すと効果を逆流させられるカウンターの仕組み。レビュアーからは「ノックアウト制の格闘ゲームと何ら変わりない」と表現されるほどの緊迫感で、単なるテニスゲームの枠を超えた駆け引きが生まれています。
38人のキャラクターとの組み合わせも奥が深くて、たとえばドロップショットが得意なカロンにドロドロラケットを持たせてネット際を制圧する、なんて戦術も組み立てられます。アンロックを進めるたびに新しい発見があるのは純粋に楽しいですね。
「卓球かよ」ってくらい速いラリーが気持ちいい
操作感もかなり良好です。ボタン1つでトップスピン、スライス、フラットを打ち分けられるシンプルさながら、チャージやスマッシュ、スライディングがシームレスに繋がります。レビュアーが「卓球のシミュレーターに近い」と表現するほどのハイスピードなラリーは、前作の「最適パターンをなぞるだけの持久戦」とは一線を画していて、純粋な技術やポジション取りで勝負が決まるバランスになっています。
ミッションタワーという一人用モードも充実していて、「見えない敵と戦う」「雷雨の中で試合をする」「3対1の変則マッチ」といった特殊条件の10試合を残機3つで勝ち抜くという歯応えのある内容。クリア後にはさらに100の課題が解放されるので、やりこみ要素としてはかなりのボリュームです。ワンダーコートマッチやピンボールマッチなど、テニスの枠に収まらない特殊ルールも楽しい。
ただ、気になるところも同じくらいある
ストーリーモードが実質チュートリアル
一番多くのレビュアーが不満を漏らしていたのがストーリーモード(アドベンチャーモード)の薄さ。デイジーの病気を治すためにマリオたちが赤ちゃんにされてしまい、テニスアカデミーで修行する…という設定なんですが、やることは「キノピオと話す→ミニゲーム→戻る→また次へ」という一本道のおつかいの繰り返し。
経験値システムもあるにはあるんですが、スクリプト通りにステータスが上がるだけで育成の面白みがほとんどありません。約3〜4時間で終わるので「苦痛が長続きしないのが唯一の救い」なんて皮肉も飛んでいます。RPG的な深みを期待していると完全に肩透かしを食らいますね。
スイングモードは「おまけ」止まり
Joy-Conを振って操作するスイングモードは、『Wii Sports』のような直感的な体験を期待すると物足りなさが残ります。ボタン操作に比べて思い通りにショットを打つのが難しいうえ、使えるフィーバーラケットが30種類中たったの6種類に制限されるので、本作の魅力であるラケット選びの楽しさが大幅に削がれてしまう。カジュアルに家族と遊ぶ分にはアリかもしれませんが、本格的な対戦には向いていません。
音まわりの詰めがちょっと甘い
任天堂のタイトルにしては珍しく、サウンド面での指摘も目立ちました。BGM自体は悪くないんですが、キャラクターのボイスが同じものの使い回しばかりで耳障りに感じやすい。さらに一部のシーンで音割れが発生するなど、フルプライスのファーストパーティタイトルとしてはやや粗が目立つ印象です。
トーナメントモードもシングルス・ダブルスそれぞれ3つの難易度をクリアするだけで終わってしまい、数時間で遊び尽くせてしまいます。フィーバーラケットを無効化して純粋なテニスを楽しむオプションもないので、遊びの幅がもう少し欲しかったところ。
好みがハッキリ分かれるアンロックシステム
キャラクターやラケットの大部分が最初はロックされていて、ゲームを遊びながら段階的に解放していく仕組みが採用されています。
「プレイして、アンロックして、試して、またアンロック」というループが楽しいという声は多く、課金に頼らずゲーム内の努力だけで完結している点も好印象。「テニスは好きじゃないが、このゲームには文字通り『熱狂(Fever)』させられた」というレビュアーの言葉が、このループの中毒性を物語っています。
ただ、ソフトを買ってすぐに友達と全キャラ・全ラケットで遊びたい場合は、このアンロック作業がかなりのハードルになるかもしれません。パーティゲームとして考えると、ちょっと不親切な設計ではあります。
メディアレビュー紹介
高評価
Daily Star (pc) — 100
本作は、王道スポーツにカオスをもたらす傑作である。氷や炎を放つ30種類の「フィーバーラケット」が試合を予測不能な狂乱へと変える。クリボーやベビィワルイージを含む38人のキャラが参戦し、ベビィマリオとなって戦う「アドベンチャーモード」も魅力だ。テニスゲームとして、まさに完璧なスマッシュだと言える。
→ レビューを読むCGMagazine (pc) — 90
前作のシステムを洗練させ、見事に昇華させたシリーズ最高傑作である。分身を生み出す「フィーバーラケット」による攻防は奥深く、遊びやすさと戦略性が完璧に融合している。歌うパックンフラワーが登場する「ワンダーコート」の予測不能な展開も最高だ。GBC時代を彷彿とさせるRPG風のストーリーもたまらない。
→ レビューを読むGAMINGbible (pc) — 90
魂を癒す至福の体験であり、マリオ40周年を祝う完璧な一撃だ。ベビィマリオがテニスでボスを倒す奇想天外な「アドベンチャーモード」は喜びに満ちており、バンパーが飛び交う「ピンボールマッチ」も最高に楽しい。分身を生むシャドウラケットなどの新要素が、シリーズに全く新しい戦略と混沌をもたらしている。
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低評価
Game Rant (pc) — 90
マルチプレイの熱狂やフィーバーラケットの多様性は見事だが、一人用「アドベンチャーモード」は完全な期待外れである。中身は退屈な長時間のチュートリアルに過ぎず、無駄な引き延ばしがテンポを著しく損なっている。さらに、オプションのモーション操作も精度が低く、ソロプレイの体験には明確な汚点が残る。
→ レビューを読むPress Start Australia (pc) — 90
本作の「アドベンチャーモード」は最大の失望である。経験値システムは全くの無意味であり、単なるチュートリアルとして4時間で呆気なく終わってしまう。かつてのWiiを模倣した「スイングモード」も中途半端で操作性が悪い。全キャラ解放に長時間の作業を強いる点も、パーティゲームとして極めて不親切である。
→ レビューを読むThe Games Machine (pc) — 90
コンテンツは膨大だが、ゲームバランスには明らかな破綻が見られる。特にネット際のプレイが強すぎ、特定の「フィーバーラケット」は理不尽なほど強力で対戦の醍醐味を削いでいる。また、コート上にギミックやエフェクトが乱れ飛ぶあまり、試合状況が視覚的にカオスすぎて極めて読み取りづらい点は大きな減点材料だ。
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まとめると
- フィーバーラケット30種類×38キャラの組み合わせが生む戦術性は唯一無二
- フィーバーショットのカウンターが格闘ゲームのような駆け引きを実現している
- ハイスピードなラリーと直感的な操作感は前作から大きく進化
- ミッションタワーや特殊コートなど対戦以外のやりこみ要素も豊富
- ストーリーモードは実質チュートリアルで約3〜4時間の薄い内容
- スイングモードはラケット制限もあり中途半端な出来
- キャラクターボイスの使い回しや音割れなどサウンド面に粗がある
- アンロックシステムはやりこみ派には楽しいがパーティ派にはストレス
製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | マリオテニス フィーバー(Mario Tennis Fever) |
| ジャンル | スポーツ(テニス)/ナラティブ・アドベンチャー |
| 発売日 | 2026年2月12日 |
| 対応機種 | Nintendo Switch 2 |
| プレイ人数 | 1〜4人(ローカル・オンライン対応) |
| 開発 | 任天堂 |










