【メタスコア】『ソニックレーシング クロスワールド』メディア評価レビュー

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2025年9月25日に発売の『ソニックレーシング クロスワールド』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『ソニックレーシング クロスワールド』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。

メタスコアは80代前半の良ゲー評価。レース中に別次元へワープする革新的なシステムと中毒性の高いドリフト操作が高く評価される一方、アイテム攻撃の過剰さやAIの理不尽な追いつき補正には批判の声も上がっています。購入の参考になれば幸いです。

次元を超えるレースは、予想以上にクセになる

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Sonic Racing: CrossWorldsmetacritic.com

この『ソニックレーシング クロスワールド』は、レース中に突然別の世界へワープするという大胆なシステムを引っさげた、ソニックシリーズ最新のカートレーシングゲームです。全体としては良ゲーの評価で、ドリフトの気持ちよさやカスタマイズの奥深さが好評を得ている一方、アイテム攻撃の頻度やAIの補正に対する不満もしっかり指摘されています。パーティーゲームとして友人と遊ぶには最高の一本かもしれませんが、純粋なレーステクニックで勝ちたい人には少しストレスが溜まるかもしれません。

別世界に飛ばされる瞬間が、とにかく気持ちいい

本作の最大の目玉は、やはり「クロスワールド」システムでしょう。2周目に突入すると、1位のプレイヤーが2つのポータルから行き先を選び、全員がまったく別の次元のコースへワープします。恐竜の骨が動き回る博物館で走っていたと思ったら、次の瞬間には海上バトルに突入している——そんな目まぐるしい展開が毎レース起こるので、同じコースを何度走っても飽きません。

この仕組みは『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』の次元ホップに例えるレビュアーもいて、コースの暗記ゲーになりがちなレースゲームの弱点を見事に克服しています。さらにグランプリの第4レースでは、過去3レースのコースが1周ずつ繋ぎ合わされる「ベストアルバム」的な構成になっていて、これがまた巧妙なんですよね。

ドリフトの手触りが「魂」と呼ばれるだけある

操作面で一番評価されているのがドリフトの手触りです。ドリフトを維持するとブーストゲージが最大3段階までチャージされ、解放した瞬間に猛スピードで駆け抜ける爽快感は格別。ジャンプトリックからドリフトに繋いでブースト状態を維持するコンボも決まると、かなり気持ちいいです。

あるレビュアーは「石鹸がシャワー室を滑るように信じられないほど満足感がある」と表現していて、この独特な比喩がぴったりくるくらい滑らかな操作感だそうです。特定のガジェットを使えば「無敵状態」を伴うレベル4の究極チャージにも到達できるらしく、極めがいもありそうですね。

マシンいじりが止まらないカスタマイズ要素

車体のフロント、リア、タイヤを自由に組み合わせて基本性能を調整できるだけでなく、「ガジェット」と呼ばれるパッシブスキルを最大6スロットまで装備できます。「ドリフトのチャージ速度アップ」「アイテム被弾時のリング落下防止」「攻撃力アップ」など70種類以上が用意されていて、選ぶガジェット次第でレースの立ち回りが根本から変わります。

カートレースにここまでビルド構築の楽しさを持ち込んだのは、かなり新鮮だと思います。あるレビュアーが「マリオのガレージを覗き込んだに違いない」と言うほど、カスタマイズの幅は相当なもの。

ライバルの煽りが地味に燃える

レースごとに設定される「ライバル」キャラクターの存在も見逃せません。追い抜くと悔しがり、抜かれると挑発してくる——たとえばテイルスを使っているときにシャドウがライバルになると「ソニックのサイドキック」と馬鹿にしてくるそうで、こういうキャラ同士の掛け合いが順位争いにちょっとした物語性を生んでいます。

ソニックシリーズの過去作からのBGMやリミックスも豊富で、ファイナルラップに突入するとボーカル入りの曲に切り替わる演出が最高に熱いとのこと。思わず前のめりになってしまう「クロスワールド・クラウチ」(マリオカートで体が傾く現象の本作版)をしてしまうほどのめり込むらしいです。

ただ、気になる点もしっかりあります

アイテム攻撃の嵐と理不尽なAI補正

本作で最も批判されているのが、アイテム攻撃の頻度の高さです。一度被弾すると後続から連続して攻撃を受け、トップから一気に最下位まで転落するケースが頻発します。モンスタートラックのような強力なアイテムは長時間ライバルを破壊し続けることもできてしまい、バランスの悪さが目立ちます。

さらにAIのラバーバンド(追いつき補正)が極端に強く、どれだけ上手く走って引き離しても不自然に追いついてくるのはかなりのストレス。あるレビュアーは「『マリオカート』が洗練されたサメ映画『Jaws』なら、本作は過剰さを押し出したサメ映画『Under Paris』だ」と表現していて、そのカオスっぷりが伝わってきます。

ゲストキャラのボイス未収録がもったいない

追加コンテンツで参戦する『ソニック プライム』のキャラクターや他フランチャイズからのゲストキャラクターに専用ボイスが収録されていない点も大きな不満として挙がっています。標準キャラクターたちが賑やかに掛け合いを見せる中、彼らだけが無言でレースを進める姿は不自然で、「許しがたい罪」「致命的な失望」とまで表現するレビュアーもいるほどです。

既存キャラクターでも同じボイス(たとえばビッグの「Oops」)がボタンを押すたびに繰り返される問題もあり、音声周りの作り込みには改善の余地がありそうですね。

ボートセクションとデカールの仕様が惜しい

コースの特定区間でマシンがボートや飛行機に変形するシステムでは、飛行機セクションは好評なものの、水上(ボート)セクションの評価が低めです。チャージジャンプで障害物を避ける操作が中心ですが、陸上のドリフトや飛行機の自由度と比べるとダイナミックさに欠け、レースのテンポを落としてしまっているとのこと。

また、車体にデカールを貼り付ける機能があるのに、パーツを変更するとデカールが全リセットされる仕様は地味に痛い。せっかく時間をかけてデザインを作り込んでも、性能を調整するたびに白紙に戻るので、結局デカール機能を使う気が失せてしまうという声が上がっています。

パーティーゲームか、ガチレースか——評価が割れるポイント

本作のアイテム攻撃の嵐やランダム性をどう捉えるかは、プレイスタイルによって大きく評価が分かれています。

パーティーゲームとして楽しむ派は、最後まで結果がわからないハチャメチャな展開こそが最高のスパイスだと考えています。「カートレース界のスマブラ」とまで呼ぶレビュアーもいて、友人や家族とワイワイ遊ぶ分には文句なしの盛り上がりだそうです。一方で競技的なレースを求める派からは、高度なドリフトやライン取りを極めても過剰なアイテム攻撃とラバーバンドAIで台無しにされるため、実力が反映されにくく運要素が強すぎるという不満が出ています。

「クロスワールド」システム自体への評価も割れていて、コースの暗記ゲーを防ぐ画期的なシステムだと多数派は絶賛していますが、一方でコースごとの最適なラインを見つけたりショートカットを極める楽しさを削いでいる「単なるギミック」だとする声もあります。

また、『ペルソナ5』のジョーカーや『マインクラフト』のスティーブ、『スポンジ・ボブ』まで参戦するクロスオーバーの方向性についても、お祭り感を歓迎する多数派がいる一方で、ソニック特有の世界観が薄れているとの指摘もありました。過去作『Sonic & All-Stars Racing Transformed』にあったような「セガ愛の結晶(soul)」に欠けるという声は、コアなファンにとっては気になるかもしれません。

メディアレビュー紹介

高評価メディア

Loot Level Chill — 95
本作はカートレースの最高傑作だ!2周目に突入した瞬間、ポータルを抜けて「ラジカルハイウェイ」から巨大ドラゴンの炎を避ける別世界へとワープする演出は圧巻の一言。ボートのチャージジャンプや飛行機の4方向ドリフトなど、リアルタイムなマシンの切り替えも最高に爽快である。ライバルを抜き去る快感は病みつきになる!
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Voxel — 95
強敵『マリオカート ワールド』に真っ向勝負を挑む完璧なアーケード体験だ!予測不能な「異次元の裂け目」がもたらすコース変化のワクワク感に加え、ドンパチケットで解放するパーツとガジェットでの無限に近いカスタマイズ性が素晴らしい。マインクラフトやスポンジ・ボブも参戦するお祭り騒ぎに熱狂せよ!
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GamingTrend — 95
ソニックファン垂涎の圧倒的スピード感!過去3コースを1周ずつ繋ぎ合わせるグランプリ最終戦は、純粋なテクニックが試され極めて熱い。テイルスに対しシャドウが放つ皮肉など、ライバル間のフルボイスの煽り合いも最高だ。初音ミクやジョーカーら豪華DLCキャラの参戦も約束された、ジャンルを牽引する大傑作である。
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低評価メディア

Eurogamer — 60
過剰なアイテム攻撃が飛び交い、レース体験としてはあまりにカオスでフラストレーションが溜まる。目玉である別世界へのワープ演出も地味で、低フレームレートの処理落ちが目立つ点は非常に残念だ。『マリオカート ワールド』と比べるとボートの操作感も平坦であり、面白みに欠ける。強引なDLCの課金誘導もマイナス要素である。
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TheSixthAxis — 60
純粋なライン取りの美学を、ランダムな次元ワープのギミックが完全に台無しにしている。理不尽なラバーバンド機能のせいで、どれほど上手く走っても報われないのは致命的な欠陥だ。チャーミーのような魅力に欠ける人選や、パーツ変更でデカールが消える仕様など、全体的に作り込みの甘さが悪目立ちする。
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VideoGamer — 70
ポータルによるコース変化のアイデアは評価できるが、肝心の操作性に難がある。カートというよりもF1のような不自然で重いハンドリングは、直感的な楽しさを大きく削いでいる。理不尽なアイテム攻撃の連続で最下位に転落する大味なバランス調整も問題だ。光る要素はあるものの、ジャンルの頂点に立つにはまだ遠く及ばない。
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まとめると

  • レース中に別次元のコースへワープする「クロスワールド」システムが斬新で、周回ごとの飽きがこない
  • ドリフト操作が滑らかで中毒性が高く、ブーストを繋ぐコンボの疾走感は格別
  • ガジェットとパーツのカスタマイズが奥深く、ビルド構築の試行錯誤が楽しい
  • ライバルキャラとのフルボイスの掛け合いがレースに物語性を生む
  • ソニックシリーズのBGMやリミックスが豊富で、ファイナルラップのボーカル演出が熱い
  • アイテム攻撃の頻度が高すぎて、連続被弾による転落が頻発する
  • ラバーバンドAIの補正がきつく、実力で引き離しても追いつかれる
  • ゲストキャラクターにボイスが収録されていない
  • ボートセクションがダイナミックさに欠ける
  • パーツ変更でデカールがリセットされる仕様が不便
  • パーティーゲーム的なカオスを楽しめるかどうかで評価が大きく分かれる

製品情報

項目詳細
タイトルソニックレーシング クロスワールド(Sonic Racing: CrossWorlds)
ジャンルカートレーシング
発売日2025年9月25日
開発セガ ソニックチーム/アーケードチーム
対応機種PC(Steam/Epic Games)、PS5/PS4、Xbox Series X
クロスプレイ対応
備考Nintendo Switch 2版は今冬予定。デジタルデラックスエディション/シーズンパスあり

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち