2025年10月1日に発売の『レゴ パーティー!』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『レゴ パーティー!』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは80点台前半と良好な結果で、全体的にポジティブな評価を受けています。ミニゲームの質の高さやフェアなルール設計が高く評価される一方で、CPUの強さやボード数の少なさといった気になる点もしっかり指摘されています。購入の参考になれば幸いです。
レゴブロックで組み上がった「ちゃんと勝てる」パーティゲーム
この『レゴ パーティー!』は、『マリオパーティ』の基本的な遊び方を踏襲しつつも、あの「最後に謎のボーナスで逆転されて友情が崩壊する」理不尽さをバッサリ排除した、実力がきちんと報われるパーティゲームです。60種類以上のミニゲームはどれも打率が高く、ペンギンをカーリングのように滑らせたり、レゴブロックの山から特定のパーツを探し出したりと、バリエーションも豊富。さらに、プレイ中にボード上に新しいルートや施設を「建築」できるレゴならではのギミックが、遊ぶたびに違った展開を生み出してくれます。
ただし、CPUがイージー設定でも容赦なく強かったり、ボードの種類が4つしかなかったりと、手放しで絶賛とはいかない部分もあります。良いところと気になるところ、どちらもしっかり見ていきましょう。
ミニゲームの「打率」がとにかく高い
収録されている60種類以上のミニゲームは、ハズレがほとんどないと評判です。リズムに合わせて踊るダンスゲームから、巨大なボールを相手のゴールに弾き込むミニゴルフ、レゴブロックの山から特定のパーツを探し出す「Finders Keepers」まで、とにかくバリエーションが豊かで飽きません。
『マリオパーティ』で不評を買いがちな3対1のような理不尽なチーム戦が少なく、基本は4人全員が対等に戦うフリーフォーオールがメイン。純粋に腕前で勝負が決まるので、負けても「まあ次は頑張ろう」と思えるフェアさがありますね。
さらに、ターン終わりに遊ぶミニゲームは完全ランダムではなく、3つの候補からプレイヤー全員の投票で決まるというシステムが面白い。「このミニゲームなら勝てる!」とロビー活動が始まったりして、ミニゲームが始まる前からもう駆け引きが発生しています。
「勝った人がちゃんと勝つ」ルール設計の妙
このゲームの一番の魅力かもしれないのが、ミニゲームの順位が次のターンのサイコロを振る順番に直結するシステムです。ミニゲームで1位になれば、次のターンで真っ先にサイコロを振ってボードを進められる。つまり、ミニゲームを頑張ることにしっかり意味があるんですね。
そして、ゲーム終了時に『マリオパーティ』にあった「一番歩いた人」「一番ダメージを受けた人」みたいなランダムなボーナスが完全に廃止されています。勝てば純粋に勝者として扱われるので、友達と遊んでいて「え、なんで今の逆転されたの?」という理不尽な展開にならないのは本当にありがたいです。
レゴならではの「ボードを自分で作る」楽しさ
「チャレンジゾーン」と呼ばれるボードでは、特定のマスでお金を払うことで新たなルートや施設を物理的に「建築」できます。海賊テーマのマップにお化け屋敷を建てたり、ニンジャゴーのマップに大砲を設置したり。プレイするたびにボードの構造が変わっていくので、まるで自分たちでレゴのプレイセットを組み立てているような感覚になります。
一部のマスでは短い「マイクロゲーム」やQTEが発生して、成功すると無償でゴールデンブリック(勝利条件)が手に入るなど、盤面の移動とミニゲームがシームレスに融合しているのも見事です。
10億通り以上のミニフィグカスタマイズ
頭、顔のプリント、胴体、足、帽子、アクセサリーを自由に組み合わせて、自分だけのミニフィギュアを作れるのも大きな魅力です。その組み合わせは10億通り以上とのこと。騎士の兜に宇宙服を合わせるような無茶な組み合わせも可能で、バナナのコスチュームやピザの服なんかもあります。
ゲーム内通貨の「キャロット」やプレイヤーレベルのシステムで新しいパーツが次々とアンロックされるので、「もう1回遊んで新しいパーツを手に入れたい」という再プレイのモチベーションにもなっていますね。
ちょっと気になるところもあります
CPUが強すぎて笑えない
もっとも批判が多いのが、CPUの難易度調整の甘さです。イージーに設定してもミニゲームで完璧な挙動を見せることがあり、あるレビュアーはあまりの容赦のなさにCPUを「Karen(カレン)」と名付けてボコボコにされた体験を語っています。
さらに厄介なのが、4人未満でプレイする場合にも必ずCPUが空き枠に入る仕様。2〜3人だけで遊ぶオプションがないため、この強力なCPUから逃れる術がありません。
ボードが4種類は少なすぎるかもしれません
リリース時点のボードは4種類。海賊、宇宙、ニンジャゴーなど各ボードの出来は素晴らしいのですが、遊び続けるとどうしてもすべての要素を体験し尽くしてしまいます。長く遊ぶにはDLCでのマップ追加が必須になりそうですね。ファンからは『ハリー・ポッター(ホグワーツ)』や『ロード・オブ・ザ・リング(中つ国)』のテーマを望む声も上がっています。
一度負け始めると巻き返しが厳しい
ミニゲームの順位がサイコロ順に直結するシステムは勝者を優遇する反面、一度負けたプレイヤーが「行動順が遅くなる→良いマスに止まれない→次のミニゲームでも不利」という負のループに陥りやすい面もあります。最後の救済ボーナスがないため、序盤で出遅れると後半はただ消化試合を眺めるだけになってしまうことも。
また、「Theme Park」のボードでは中央の狭いエリアをループし続けてゴールデンブリックを荒稼ぎできてしまうバランスの穴も指摘されています。
一部のミニゲームは操作性に難あり
全体的にミニゲームの質は高いのですが、車両や乗り物が絡むものには注意が必要です。車の車輪を個別に動かす「Fall Wheel Drive」やドリフトの挙動が独特な「Dizzy Driftin」など、操作性そのものがストレスになるものがいくつかあります。図形をなぞるミニゲームではピクセル単位の正確さを求められ、ほんの少しのズレでスコアが急落するなど、難易度の調整が雑な部分も見受けられます。
意見がきれいに割れたポイント
終盤のランダムボーナスがないことへの賛否
肯定派(多数派) は、『マリオパーティ』で実力で勝っていたのに最後の謎のボーナスで逆転される仕様を「友情を破壊する理不尽なシステム」と捉えていた層です。その廃止を「クリーンでフェア」「実力が正当に報われる」と大絶賛しています。
一方で否定派は、パーティゲーム特有の「最後まで何が起こるかわからないカオス感」を愛する層。実力通りに順位が決まってしまうため「少しお行儀が良すぎる」「大逆転の興奮が足りない」と感じているようです。
実況解説者のTed TalkerとPaige Turnerの好き嫌い
ゲーム全体がTV番組のような形式で進行し、Ted TalkerとPaige Turnerという2人の解説者が実況を行います。肯定派(多数派) は、映画『ハンガー・ゲーム』の司会者のような大げさで皮肉たっぷりの実況が、単調になりがちなボード移動に活気を与えていると高く評価。「普段のゴミみたいなルーレットよりマシな景品だ」とゲーム自体にメタ的なツッコミを入れてくるユーモアも好評です。
否定派は、自分が苦戦しているときに横からヤジを飛ばされるのが鬱陶しいと感じています。「『マペット放送局』のスタトラーとウォルドーフに野次られている気分だ」という表現がまさにそれですね。長時間プレイしているとジョークのパターンが尽きて同じセリフの繰り返しになる点も懸念されています。
メディアレビュー紹介
高評価
GameSpew — 90
『Moving Out』開発元による本作は、最初から最後まで喜びの連続だ!海や宇宙など実物のLEGOブロックで作られたような美しい4種のボードを舞台に、エイリアンへの給仕やリズムゲームなど60種以上のハズレなしのミニゲームが展開される。あのマリオパーティの王座を脅かす、最高のパーティーゲームである!
→ レビューを読むFinger Guns — 90
理不尽なボーナス表彰を廃止し、実力勝負を楽しめる公平なシステムが素晴らしい!ミニゲームの順位が次のサイコロの順番を決めるため、一投の緊張感が段違いだ。容赦なく牙を剥くCPU「カレン」との死闘や、実況のテッドとペイジによる煽りも最高に場を盛り上げる。マリオパーティを凌駕し得る傑作の誕生である!
→ レビューを読むDualShockers — 85
理不尽な運要素を排除し、純粋なプレイスキルが報われる完璧なバランス調整に拍手喝采だ!ミニゲームは不評なランダム選出ではなく投票制を採用し、勝者はサイコロの優先権を得られる。頭、顔、装飾品を組み合わせて10億通り以上のミニフィギュアを作る機能も圧巻だ。王道ジャンルに新たな息吹をもたらす大傑作である!
→ レビューを読む
低評価
ScreenHub — 70
子供やレゴファンを夢中にさせる魅力はあるが、大人のゲーマーを満足させる深みには欠けている。ニンジャゴーの盤面で発生するドラゴンの襲撃など、子供が喜ぶ演出やUIは秀逸だ。しかし、ボードゲーム部分の展開は遅く感じられ、ミニゲームも手軽すぎるため、経験豊富な大人にとっては単調で退屈な時間になり得る。
→ レビューを読むStevivor — 75
運とバランスの悪さが目に余る。AIは最低難易度でも異常に強く、ミニゲームの敗者は次のサイコロの順番でも不利になるため、一度の負けで挽回不能な負のループに陥る。盤面の一部エリアに留まるだけでゴールデンブロックを量産できるなど、1時間のプレイが無に帰す大味で理不尽なゲームバランスは致命的な欠陥である。
→ レビューを読むGAMINGbible — 80
理不尽なAIと挽回不能なシステムがプレイヤーを苛立たせる。最低難易度でも手加減を知らないAIに圧倒され、一度遅れをとると逆転のチャンスすら与えられないバランスは過酷すぎる。さらに、必死の思いで手に入れたブロックを失った直後に、実況ホストから飛んでくる容赦ない野次と煽りは、ただただ不快でしかない。
→ レビューを読む
まとめると
- 60種類以上のミニゲームはバリエーション豊かでハズレが少なく、パーティゲームとしての基本品質が非常に高い
- ミニゲームの順位がサイコロ順に直結するシステムにより、実力がきちんとボード展開に反映される
- 『マリオパーティ』にあった理不尽な終盤ボーナスが廃止され、勝ったときの納得感が強い
- レゴならではのボード建築ギミック「チャレンジゾーン」で、周回しても状況が変化し続ける
- 10億通り以上のミニフィグカスタマイズと、アンロック要素による再プレイ意欲が高い
- 全プラットフォーム対応・完全クロスプレイで、友達と集まりやすい
- CPUの難易度調整が甘く、イージーでも容赦なく強いのはストレス要因
- ボードが4種類と少なく、長期的に遊ぶにはDLC追加が必要
- 一度負け始めると巻き返しが困難で、ワンサイドゲームになりやすい場面がある
- 車両系ミニゲームの一部は操作性に難があり、フラストレーションが溜まる
- 実況解説者のユーモアは好みが分かれるポイント
製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | レゴ® パーティー!(LEGO Party!) |
| ジャンル | パーティゲーム |
| 発売日 | 2025年10月1日(Steam)/ 2025年11月6日(Switch・PS5等パッケージ版) |
| 対応機種 | Nintendo Switch / PlayStation 5 / PlayStation 4 / Xbox Series X |
| プレイ人数 | 最大4人(ローカル/オンライン・クロスプレイ対応) |
| メーカー | Fictions |
| 価格 | 5,480円(税込) |
| 対象年齢 | E(全年齢対象) |








