Fictionsより2025年9月30日に発売された、PlayStation®5、PlayStation®4、Xbox Series X|S、Nintendo Switch™、Nintendo Switch 2™、PCに対応のパーティーゲーム『レゴ パーティー!』のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
80
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
90 | 80 | 70 | 60 |
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神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 問題あり |
本作は、従来のパーティーゲームの面白さを基礎としながら、運の要素を減らして実力や戦略が勝敗に影響しやすくなるよう調整された作品です。豊富なミニゲームや自由度の高いキャラクターカスタマイズといった強みを持ちながらも、コンテンツ量や難易度バランスの面でいくつかの課題も指摘されています。
本作が戦略性を重視している理由は、ミニゲームを運ではなくプレイヤーの投票で決めたり、その勝敗結果が直接ボード上の有利不利に繋がったりするシステムにあります。また、多くのパーティーゲームに見られる終盤のボーナスによる大逆転をなくしたことで、ゲーム中の堅実なプレイが報われる設計になっています。加えて、質の高いミニゲームが豊富に用意されている点や、非常に自由なキャラクター作成機能、異なるゲーム機を持つ友人とも遊べる利便性などが、このゲームの評価を支えています。
具体的には、60種類以上収録されたミニゲームは操作が簡単で誰でも楽しめると評価されている一方で、一部には出来の悪いものが含まれているという意見もあります。また、ボードマップはプレイ中に拡張する面白さがあるものの、その総数は4つか5つと少なめです。特に、コンピューターの強さが「Easy」でも手強く、一方的な試合展開になりやすいという指摘は複数の評価で見られます。他にも、ゲームを盛り上げる司会者のセリフが単調になりがちである点などが課題として挙げられています。
このように『レゴ パーティー!』は、パーティーゲームとしての楽しさを提供しつつ、運に頼らない公平な対戦を目指した設計が特徴です。豊富なカスタマイズ要素や質の高いミニゲームといった魅力がある一方で、全体のコンテンツ量や難易度バランスには改善の余地があるという側面も持ち合わせています。
評価ポイント
本作の核となる60種類以上のミニゲームは、数が豊富なだけでなく質の高さも評価されています。戦略やひらめき、反射神経が試されるものなど内容はバラエティに富んでおり、ミニゴルフや巨大なナメクジの動きを真似るゲーム、レゴらしいユーモアのあるダンスゲームなど、面白いゲームが多く収録されています。単なる既存のパーティーゲームの真似ではない、独創的で楽しい体験ができます。
- 運要素が少なく、実力が報われる戦略的なゲーム性
- 他のパーティーゲームと比べて運に左右される場面が少なく、実力で勝負できるバランスになっています。アニメーションなどで表現されるユーモアもあり、プレイヤーが考えながら楽しめる戦略性も備わっています。
- 10億通り以上の組み合わせが可能な自由度の高いキャラクターカスタマイズ
- ゲーム開始時から豊富なパーツで自分のレゴアバターを作れます。髪型、帽子、顔、アクセサリーなどを自由に組み合わせることができ、ゲームを進めてレベルアップすると、さらに多くのパーツが手に入ります。
- プレイヤーの投票でミニゲームが決まり、結果が次の順番に影響する
- 各ターンでプレイするミニゲームは、3つの候補の中からプレイヤーの投票によって決まります。また、ミニゲームの順位が次のラウンドでボード上を移動する順番になるため、勝つことの重要性が高くなっています。
- プレイ中にボードが拡張し、遊ぶたびに展開が変わる
- ボードマップは固定ではなく、ゲーム内通貨を使って新しいルートや区画を追加できます。これにより、ショートカットや宝箱が出現するなど、遊ぶたびにマップが変化し、新鮮な体験ができます。
- テレビのゲーム番組のような演出と軽快なユーモア
- ゲーム全体がテレビ番組のような形式で進行し、2人の司会者が実況や解説で場を盛り上げます。彼らの気の利いたコメントやコミカルな演出が、ゲームをより楽しいものにしています。
- 異なるゲーム機やPCのプレイヤーともオンラインで遊べるクロスプレイに対応
- PlayStationやNintendo Switch、PCなど、異なるプラットフォームの友達と最大4人でオンライン対戦ができます。この機能により、気軽にパーティーを組んで遊べます。
- 終盤の逆転要素がなく、ゲーム中の堅実なプレイが勝利に繋がる
- ゲームの最後に「コインを一番失った」といった理由でボーナスが与えられるような逆転要素はありません。そのため、運だけでなく、ゲーム内通貨の使い方やミニゲームの選択といった、ゲーム中の判断や実力が勝敗に直結します。
不評ポイント
遊べるボードマップの数が4つか5つと少なく、全体のボリューム不足が指摘されています。マップは遊ぶたびに拡張して形が変わるものの、元のマップ数が少ないため、すぐに遊び尽くしてしまう可能性があります。また、ストーリーモードのような、通常のボードゲーム以外の遊び方の種類も多くありません。
- コンピューターが強すぎて、一方的な展開になりやすい
- コンピューターの強さ設定が「Easy」でも非常に強く、ミニゲームであっさり負けてしまうことがあります。一度負け始めると巻き返すための手段が少なく、そのまま差が開いてしまいがちです。
- 一部のミニゲームは出来が悪く、理不尽に感じられる
- 多くのミニゲームは面白いものの、中には特定の知識が必要なものや、クリアの判定が厳しすぎるものが含まれています。そうしたゲームに当たると、理不尽に感じることがあります。
- 司会者のセリフが単調で、同じヤジが繰り返される
- ゲームを盛り上げる司会者のセリフは、種類が少なく、すぐに同じ内容が繰り返されます。特に自分が不利な状況でヤジのようなコメントを何度も聞かされると、不快に感じることがあります。
- マップのルートが分かりにくく、運が悪いと逆転が難しい
- 一部のマップは進むルートが分かりにくかったり、意味のない回り道があったりします。サイコロの目が悪い状態が続くと追いつくのが難しく、さらにアイテムなどを失うイベントが多いため、逆転のチャンスが少ないです。
- 最後に逆転できるボーナスなどがなく、展開が単調になりがち
- ゲームの最後にボーナスが与えられて逆転する、といった要素がありません。公平ではありますが、一度ついた差が縮まりにくく、途中で勝敗が決まってしまうような単調な展開になることがあります。
- 場面によって動作がカクつくことがある
- ゲームのプレイ中に、映像の動きがカクつくことがあります。これはPS5 Proでも見られるため、Nintendo Switch版で快適に動作するか懸念されています。
- 一人で遊ぶと、新しい要素を解放するまでが作業的で退屈に感じる
- 新しいキャラクターなどを手に入れるには繰り返しプレイする必要がありますが、一人で遊んでいると、その過程が作業のように感じられ、退屈になることがあります。
- テーマパークのマップは戦略性が低く、面白みに欠ける
- テーマパークを題材にしたマップは、ゲームの展開が小さな円状のルートに集中しがちです。そのため、他のマップと比べて戦略の幅が狭く、面白みに欠けます。
メディアレビュー
- DualShockers[85]
- CGMagazine[85]
- Video Chums[82]
- GAMINGbible[80]
- Stevivor[75]
- ScreenHub[70]
- CNET[tbd]
製品情報
項目 | 概要 |
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タイトル (日本語) | レゴ パーティー! |
タイトル (英語) | LEGO Party! |
ジャンル | パーティーゲーム,ボードゲーム,アクション,カジュアル |
開発元 (Developer) | SMG Studio |
販売元 (Publisher) | Fictions |
発売日 | 2025年9月30日 |
プラットフォーム | PlayStation 5,PlayStation 4,Xbox Series X/S,Switch,Switch 2,PC |
プレイ人数 | 最大4人(ローカルまたはクロスプラットフォームオンラインマルチプレイ対応) |
対応言語 (テキスト) | 英語,フランス語,イタリア語,ドイツ語,スペイン語(スペイン),デンマーク語,オランダ語,日本語,韓国語,ポーランド語,簡体字中国語,スペイン語(ラテンアメリカ),繁体字中国語 |
対応言語 (音声) | 英語,フランス語,ドイツ語,スペイン語(スペイン),日本語 |