【メタスコア】『Slime Rancher 2』評価レビュー

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2025年9月24日に発売の『Slime Rancher 2』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『Slime Rancher 2』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。

評価としては賛否が分かれる結果となっており、前作の魅力を受け継ぎつつも新鮮味に欠けるという声と、正統進化として十分楽しめるという声が拮抗しています。購入の参考になれば幸いです。

かわいいスライムたちの楽園は、ちょっとだけ窮屈になった

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Slime Rancher 2metacritic.com

この『Slime Rancher 2』は、前作で愛されたスライム飼育と牧場経営のループをそのまま受け継ぎ、舞台を美しい「レインボーアイランド」に移した続編です。スライムたちのAIが劇的に進化し、天候システムや立体的なマップ構造など探索面は確実にパワーアップしています。ただ、後半になるにつれて素材集めの作業感が一気に増すのが痛いところ。インベントリの制限や自動化の不便さも相まって、前作ののんびりした空気感を期待していると「あれ?」となるかもしれません。良い部分と気になる部分がはっきり分かれる、70代半ばのスコアも納得の一本ですね。

スライムたちが生きている!AIと生態系の進化がすごい

本作で最も目を引くのは、スライムたちのAIが前作から飛躍的に進化している点です。寝ている間に空中でふわふわ浮かぶBatty Slime、ニワトリ小屋に干渉して特別な卵を産ませるYolky Slime、満腹でも食べ続けるため常に表情を気にしなければならないRingtail Slimeなど、一匹一匹に明確な個性があります。

前作から登場しているWater Slimeも、水面を不自然に滑る挙動が修正されてプールに自然に収まるようになりました。こうした細やかな改善の積み重ねが、「ただ眺めているだけで楽しい」という体験につながっています。

探索が冒険になった「レインボーアイランド」

舞台となる「レインボーアイランド」は、前作の平坦なマップとは比較にならないほど立体的で複雑なレベルデザインになっています。隠し通路や高低差を活かした構造は探索心をくすぐりますし、特に後半の「グレーラビリンス」は「ゼルダの伝説のダンジョンのよう」と評されるほどの密度。

天候システムも見逃せません。嵐の間にしか現れないスライムがいたり、雷が落ちるとスライムたちが怯えて逃げ回ったり。夜間に溶岩が美しく輝く表現や、突然空からプリット(換金アイテム)が降り注いで拠点が「カオスシミュレーター」と化す瞬間など、同じマップでも毎回違う体験ができるのは大きな魅力です。

バキュームパックの「ドスン」が気持ちいい

「コージーゲーム(リラックスできるゲーム)」としての雰囲気を支えているのがサウンド面です。探索中のアンビエントなBGMはバイオームや天候に合わせてシームレスに変化し、敵対生物「Tarr」が発生すると即座に不吉な音楽に切り替わります。バキュームパックでスライムを撃ち出してケージに入れる際の「ドスン(thunk)」という効果音も心地よく、操作の手触りが丁寧に作られているのは好印象です。

ただ、気になる点もけっこうあります

6スロットしかないバッグで広大な島を走り回る苦行

マップが前作以上に広大なのに、アイテムを持ち運べる「Vac Tanks」は最大でも6スロット(各100個まで)しかありません。新しいアイテムを見つけても持ち帰れず、拠点と採集エリアを何度も往復する「マラソン」が頻発します。

移動の手間を省く「Two-way teleporter」も存在するのですが、作成に必要な「Strange Diamond」が極端にレアで、しかも設計図が終盤まで手に入りません。「新しいガジェットを手に入れた喜びよりも、面倒な移動から解放された安堵のほうが大きい」という声には思わず頷いてしまいますね。

素材集めがランダム依存で、後半は完全に作業ゲーになる

前作ではドリルや養蜂場を設置して放置すれば素材が集まりましたが、本作ではプレイヤー自身がマップを歩き回って直接吸い込む方式に変わりました。しかも素材の出現がランダムで、リスポーンに数日かかるものもあるため、後半は必要な素材を求めて探索済みのマップを何度もウロウロする羽目に。

特にグレーラビリンスの攻略に必要な素材の量は膨大で、肉50個、ネクター30個、Lava Dust 20個といったノルマを前にすると、のんびり牧場ライフとはほど遠い気分になります。

自動化がとにかく不便、そしてスライム飼育の「倫理的な違和感」

スライムの数が増えるとエサやりやプリットの回収が単なる作業と化すのですが、自動化用の「Quantum Drone」は解放が遅い上にコストが高く、1体につき1リソースしか設定できません。レビュアーいわく「開発者の『あー、わかったよ(実装すればいいんだろ)』というため息が聞こえるような」渋々用意されたシステムだそうです。

結果として、大量のスライムを狭いケージに詰め込んで利益を搾り取るプレイスタイルになりがちで、「過密状態のスライムの独房が、ディケンズの小説のような労働基準で収入を生み出している」と、ほのぼのしたゲームの雰囲気との矛盾が指摘されています。

前作プレイ前提の不親切な導入と「詰み」要素

主人公ベアトリクスや「ランチャー」という存在の説明がほとんどなく、前作を遊んでいることが前提の導入になっています。また、エリア開放に必要な巨大な「Gordo Slime」の中には、栽培不可能な「Nectar」を好物とするものがあり、フィールドのネクターを取り尽くすとリスポーンまで進行が完全にストップしてしまうという調整の粗さも批判されています。

「正統進化」なのか「代わり映えのしないDLC」なのか

ここが本作で最も評価が割れるポイントです。

肯定派は、前作で完成されていた「探索・収集・拠点拡張」のループをあえて崩さず、グラフィックやAIを現代基準に磨き上げた「安全かつ高品質な続編」だと高く評価しています。レビュー全体の論調としても「安全な続編として十二分に楽しめる」とする声が多数派です。

一方で否定派は、3年間もの早期アクセス期間を経たバージョン1.0でありながら、根本的な新システムの追加がほとんどないことを問題視しています。「実質的に前作のソフトリメイク」「独立した続編というより大型DLCの域を出ていない」という厳しい指摘もあり、前作をやり込んだプレイヤーほど新鮮味の薄さを欠点として挙げる傾向にあります。

また、ゲーム後半の体験についても意見が分かれています。新たなバイオームを開拓し、ガジェットをアンロックしていく過程に達成感を見出す声がある一方で、「チェックボックスにチェックを入れるために常にリソースを集め続ける」ノルマ重視のゲーム性が、本来のリラックスできる雰囲気を損なっているという批判もあります。

メディアレビュー紹介

高評価

Tech-Gaming — 82
単なる飼育シムだった前作から、本格的な冒険へと進化した!虹の島の探索はゼルダのダンジョンを彷彿とさせる「グレーラビリンス」など驚きに満ちている。夜にのみ現れるホスファースライムや群れで狩りをするタールなど、生きた生態系の構築が見事で、未知の発見に満ちた熱中度抜群の傑作である。
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GamingTrend — 80
Yolkスライムに完全に心を奪われた!スライムのAIが劇的に向上し、寝る時に宙に浮くバットスライムなど個性が爆発している。虹の島に導入された天候システムも素晴らしく、プリットが降り注ぐカオスな雨の美しさは圧巻だ。前作からの変化は控えめだが、愛らしいスライムたちとの生活は最高に癒やされる体験である。
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Hardcore Gamer — 80
愛らしさと色彩豊かな世界観が持つ圧倒的な魅力は健在だ!「グレーラビリンス」などの奇抜で色鮮やかな新バイオームの探索は心躍る体験である。素材集めの作業感がやや強く、テレポーター作成に必要な「Strange Diamonds」の収集には苦労するが、それすらも可愛いスライムへの愛が凌駕する。
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低評価

GameCritics — 60
後半の「グレーラビリンス」への突入は、本作の評価を決定的に下げる悪手だ。ファストトラベルの解放が遅すぎる上、3種類ものRNG依存の素材集めを強いられ、無駄に広いマップを走り回るだけの苦行と化している。せっかくの心地よい牧場生活が、過酷な資源グラインドによって台無しにされている。
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Siliconera — 70
のんびりした前作の魅力は失われ、本作はただ「チェックボックスを埋めるための素材集め」へと変貌してしまった。インベントリ枠の厳しい制限に縛られながら、ひたすら素材のノルマをこなす作業が続く。初心者に冷たい導入部も含め、気楽な牧場運営を求めた前作ファンにとっては、この方針転換は到底受け入れがたい。
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ZTGD — 70
約3年もの早期アクセスを経たにもかかわらず、進化の乏しさに失望を禁じ得ない。特に自動化システムの貧弱さは致命的で、高価なドローンは機能が限られ、到底期待を満たすものではない。「グレーラビリンス」での果てしない設計図集めなど、前作よりも作業感が増しており、システムの停滞感が否めない。
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まとめると

  • スライムたちのAIが前作から飛躍的に進化し、一匹一匹の個性を観察する楽しさが格段に増した
  • 「レインボーアイランド」の立体的なマップと天候システムにより、探索が本格的な冒険に進化している
  • サウンドデザインと操作の手触りが丁寧で、コージーゲームとしての雰囲気づくりは健在
  • インベントリが最大6スロットしかなく、広大なマップとの相性が悪い
  • 後半の素材集めがランダム依存で、のんびり牧場ライフから作業ゲーに変わってしまう
  • 自動化ドローンが高コスト・低機能で、飼育数が増えると手作業に忙殺される
  • 根本的な新システムがなく、前作の大型DLCと感じるプレイヤーもいる
  • 前作プレイ済みを前提とした導入で、新規プレイヤーには不親切

製品情報

項目内容
タイトルSlime Rancher 2(スライムランチャー2)
ジャンルアドベンチャー / 牧場シミュレーション
発売日2025年9月24日

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち