『Formula Legends』メタスコア評価・メディアレビュー

3DCloudsより2025年9月18日に発売された、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X/S、Switch、PCに対応のレースゲーム『フォーミュラレジェンズ』のメディアレビュー総まとめページです。

総合評価

『Formula Legends』
スコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー問題あり

『フォーミュラレジェンズ』は、フォーミュラ1の長い歴史を追体験できるというコンセプトとカートゥーン調の見た目に独自の魅力がある一方で、AIの挙動やマルチプレイ機能の不在といった点で課題を抱えているという評価が見られます。

このゲームの評価点は、1960年代から現代に至る7つの年代を通じて、F1の技術やサーキットの進化を体験できる点にあります。操作性は単なるアーケードレースではなく、正確なブレーキングやタイヤ管理、タイミングが重要なピットストップなど、シミュレーションに近い戦略的な要素が求められます。架空の名称を使いながらも、過去の伝説的なドライバーやチームを彷彿とさせる作りは、F1ファンへのオマージュとなっています。

しかし、ゲームプレイの体験を損なう問題も複数指摘されています。特に、AIドライバーの挙動は一貫性がなく、プレイヤーを意図的にコース外へ押し出そうとするなど攻撃的すぎることがあります。また、車同士が衝突した際の物理的な挙動も不自然で、相手の車に磁石のように引き寄せられてしまう現象が報告されています。さらに、多くの車両が登場するものの、その多くは見た目が違うだけで運転感覚に差が感じられない点や、天候やタイヤ選択がレースに与える影響が薄い点も挙げられています。

これらの事実から、『フォーミュラレジェンズ』は、F1の歴史を辿るというユニークな体験を提供するレースゲームでありながら、対戦相手となるAIの挙動や基本的なゲームシステム、そしてマルチプレイ機能が搭載されていないことにより、そのポテンシャルを十分に活かしきれていない状態にあります。

評価ポイント

多くのメディアで評価されているポイント

1960年代から現代まで、7つの年代にわたるフォーミュラ1の歴史を網羅し、モータースポーツの進化を体験できる。各時代を象徴する110種類以上の車両や、年代によって変わるサーキットのコース、そして実在の人物を元にした架空の伝説的ドライバーたちが登場し、F1ファンに向けた作品となっている。

  • カートゥーン調で色彩豊かな見た目
    • おもちゃの車でF1の歴史を表現したような、カートゥーン調の見た目がゲームに個性を与えている。車両やサーキットはデフォルメされつつも、各年代のデザインを再現しており、色彩豊かなグラフィックが楽しめる。
  • シミュレーションとアーケードのバランスが良い操作性
    • 操作はアーケードゲームに近いが、レースで勝つためには、コースのブレーキをかける場所を覚え、的確にコーナーを曲がる必要がある。シミュレーションとアーケードの良い点を両立している。
  • ピットストップのボタン入力が戦略性を生む
    • ピットストップは、指定されたボタンを順番通りに押す簡単な操作で行う。素早く正確に操作するほど、レースに早く復帰できる。タイヤの消耗や天候の変化を考えてピットインのタイミングを決めることが、レースの駆け引きを面白くしている。
  • 時代ごとの画面表示など細部へのこだわり
    • 各時代設定へのこだわりが細かく、昔の時代では画面がセピア調になったり、現代ではDRSのような技術要素が追加されたりする。特に、レース中の情報画面(HUD)が年代ごとに変わる点は、作り込みを感じさせる。
  • 視界や音で感じられる天気の変化
    • レース中の天気の変化がうまく表現されている。晴れと雨では操作感が変わるだけでなく、レース途中で天候が変わると、視界が悪くなったり音が変化したりする。天気に合わせたタイヤ選びも必要になる。
  • やりごたえのある難易度
    • 難易度は3段階から選べる。普通の難易度でもやりごたえがあり、勝つためにはコースをしっかり覚える必要がある。アシスト機能を使っても、アクセルやブレーキの繊細な操作が求められるため、上達する楽しみがある。

不評ポイント

多くのメディアで不評なポイント

ローカル通信やオンラインでのマルチプレイモードが一切ない。アンロックできる車やドライバーはあるが、結局はグランプリやレースを一人で繰り返すだけになってしまう。友達と一緒にレースを楽しむことができないため、ゲームの体験が単調になりやすい。

  • AIの動きが一貫せず、攻撃的すぎる
    • 難易度にかかわらず、AIの動きが極端。特に難しい設定では、プレイヤーをコースの外に押し出すことばかり考えているように動く。また、周回遅れの車に道を譲るよう指示が出ても無視して進路を妨害する。
  • 衝突時の車の動きが不公平に感じる
    • 衝突した際の車の動きがおかしく、プレイヤー側が不利になるように見える。後ろから追突すると相手の車に磁石のようにくっついてしまい、タイムを失う。横から接触されると、ほぼ必ず立て直せないほど車の体勢が崩れる。
  • 車種ごとの運転感覚に違いがない
    • 多くの車が登場するが、運転した感覚に違いがない。同じ年代の車は性能が同じで、見た目が違うだけになっている。性能差は、ドライバーが持つ能力ボーナスによってしか生まれない。
  • 動作が不安定になるなどの技術的な問題
    • 雨のレースでは画面の表示が乱れ、コースが見にくくなることがある。コースの表示が遅れたり、全く表示されなかったりする不具合や、クラッシュ後にコースの下に落ちてしまう問題も報告されている。
  • 天候やタイヤによる走行感の変化がない
    • レース中に天気が変わっても、走行感覚に変化が感じられない。例えば、大雨が降ってきても乾いた路面用のタイヤのままで走り続けられ、タイヤ交換による影響がほとんどない。
  • モードやコースが少なく繰り返し感が強い
    • 一人用のモードが中心で、ストーリーモードの他にはカスタムレースとタイムアタックしかない。コースも実質14種類しかなく、同じコースを何度も走ることになるため、単調に感じやすい。
  • 見た目に反して求められる操作が難しい
    • 見た目は子供でも楽しめそうなカートゥーン調だが、実際の操作はシミュレーションゲームのように正確さを求められる。ブレーキをかけるタイミングやコース取り、燃料やタイヤの管理も必要で、簡単な操作性を期待すると楽しめない可能性がある。音楽も地味だと指摘されている。

メディアレビュー

製品情報

項目概要
タイトル (日本語)フォーミュラレジェンズ
タイトル (英語)Formula Legends
ジャンルレース,スポーツ,アーケード,アクション
開発元 (Developer)3DClouds
販売元 (Publisher)3DClouds
発売日2025年9月18日
プラットフォームPlayStation 5, PlayStation 4, Xbox Series X/S, Switch, PC
プレイ人数1人 (シングルプレイヤーのみ)
対応言語 (テキスト)英語, フランス語, イタリア語, ドイツ語, スペイン語 – スペイン, 日本語, 韓国語, ポーランド語, ポルトガル語 – ブラジル, 簡体字中国語, 繁体字中国語, アラビア語, オランダ語 (全13言語)