【メタスコア】『LEGO Voyagers(レゴボイジャーズ)』評価レビュー

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2025年9月15日に発売の『LEGO Voyagers(レゴボイジャーズ)』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『LEGO Voyagers(レゴボイジャーズ)』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。

メタスコアは70代後半で、良い部分と気になる部分が同じくらいあるという評価に落ち着いています。ビジュアルの美しさや協力プレイの楽しさは絶賛されているものの、ボリュームの少なさやパズルの単調さには不満の声も少なくありません。購入の参考になれば幸いです。

「レゴの原点」に帰った、美しくて短い友情の冒険

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LEGO Voyagersmetacritic.com

この『LEGO Voyagers(レゴボイジャーズ)』は、うっかり踏んづけたら悶絶するような小さな1×1のレゴブロックを操作して、相棒と一緒に壊れたロケットを直して宇宙を目指す2人専用の協力パズルアドベンチャーです。映画パロディ満載のこれまでのLEGOゲームとはまったく違う、インディーゲームやアートハウス映画のような静かで洗練されたアプローチが特徴。子供の頃にバラバラのレゴブロックを適当にくっつけて遊んだあの感覚を、見事にゲームとして再現しています。

ただ、その「原体験」の再現があまりにも忠実すぎたのかもしれません。3〜5時間で終わってしまうボリュームの薄さや、中盤以降に感じるパズルのワンパターンさは、せっかくの世界観や操作感の良さに水を差しています。「これから面白くなるぞ」というところで終わってしまうという声も多く、手放しで「最高!」とは言い切れない一本になっています。

ジオラマを覗き込んでいるような圧倒的な映像美

本作で真っ先に目を引くのは、その圧倒的なビジュアルの完成度です。すべての環境、生き物、水辺の波紋から森を飛び交う蝶まで、画面に映るものすべてがレゴブロックで構成されています。プラスチック特有の光沢やスタッド(突起)に刻まれた「LEGO」のロゴまで緻密に再現されていて、まるで本物のレゴのジオラマを上から覗き込んでいるかのような映像美。レビュアーからは「長く温かいハグのよう」「温かいコーヒーを片手にする秋の夜のドライブのよう」と、とにかく居心地の良さを称えるコメントが並んでいます。

2人で乗り物を操る「ワチャワチャ感」が最高

協力プレイのギミックも非常に評価が高いです。「もしHazelightスタジオ(『It Takes Two』の開発元)がLEGOゲームを作ったら」と例えられるほど、2人のコミュニケーションがゲームの核になっています。

特に盛り上がるのが乗り物の操作。ボートでは左右のスクリューを1人ずつ担当し、ダンプカーではアクセルとハンドルを分担する。息が合わないと明後日の方向にスピンして、思わず笑いながら声をかけ合ってしまう。この「ワチャワチャとしたドタバタ感」が、協力プレイならではの最高に楽しい瞬間を生み出しています。

散らばったパーツを拾って橋や階段を自由に組み上げる建築パズルも魅力的です。設計図なんてものはなく、土木工学的に完璧な橋を作っても良いし、見た目が無茶苦茶な「フランケンシュタインのようなレゴの怪物」を組んでも、ちゃんと機能すれば先に進める。「子どもの頃、ゴミ袋いっぱいのバラバラのレゴブロックを適当にくっつけて遊んだ想像力」を完璧に再現しているという声もあり、この懐の深さは本作ならではの魅力でしょう。

セリフなしで涙を誘う、ピクサーのような物語

ゲーム全体を通して一切のセリフやテキストが存在しません。カメラカットすら一度もなく、レビュアーの一人はこれを「ゴッド・オブ・ウォーも顔負け」と表現しています。それなのに、小さなブロックたちの「さえずり」や仕草だけで友情や冒険への想いがしっかり伝わってくるんですね。

穏やかなアンビエントBGMとブロックがカチャカチャと組み合わさるASMR的な効果音も重なって、エンディングでは多くのレビュアーが「涙を誘われた」「深く心に響く」と語るほど感動的な仕上がり。道中にはクリアに関係のないブランコやシーソー、飛び跳ねる花なども配置されていて、ただ「遊ぶ」ことの純粋な喜びを思い出させてくれる細やかな配慮がなされています。

ただ、気になるところも結構あります

固定カメラの奥行き問題がかなりストレス

本作最大の問題点として多くのレビュアーが挙げているのが、固定されたアイソメトリック(斜め見下ろし)視点です。この視点だと奥行きや距離感が非常に掴みにくく、キャラクターの影の描画も不安定なため、簡単なジャンプでも着地点を見誤って落下してしまうことが頻繁に起こります。

さらに、カメラは2人のプレイヤーの中間を映すように動くものの、分割画面機能がないため片方が画面外に出ると状況がまったく分からなくなります。乗り物をバックさせるときにカメラが追従しないなど、UI面での不備も指摘されていて、せっかくの協力プレイの楽しさが削がれてしまう場面があるのは残念なところ。

パズルが単調で「お使い」に感じてしまう

中盤以降、パズルのパターンが「ブロックを集めて橋を作る」「物をA地点からB地点へ運ぶ」の繰り返しになりがちです。前述のカメラの問題や独特な物理ベースの操作と合わさって、何度も同じ道を行き来してブロックを運ぶ作業が、楽しいパズルというよりは面倒なお使いのように感じられてしまう場面が出てきます。

また、テキストやUI表示を一切排したミニマルなデザインは雰囲気づくりには貢献しているものの、操作方法の説明不足という問題も抱えています。ブロックの回転や接続といった基本操作を序盤で手探りで解明しなければならず、これにイライラを感じるプレイヤーもいるようです。

「誰と遊ぶか」と「短さ」で評価が真っ二つに割れる

難易度はちょうどいい? それとも物足りない?

パズルの難易度については、遊ぶ人のゲーム経験によって評価がはっきり分かれています。

ゲームオーバーの概念がなく、落下しても即座にリスポーンできる親切設計は、普段ゲームをしないパートナーや子どもと遊ぶには理想的。「入門用Co-opゲーム」として完璧なバランスだという肯定的な意見は多いです。

一方で、経験豊富なゲーマーからは「パズルが単純すぎて頭を使う場面がほとんどない」という不満の声も。全体的には易しいのに、終盤のミニゲームで突然シビアな物理挙動を求められる場面があるなど、難易度のバランスに一貫性がないという指摘もあります。

3〜5時間で終わる「甘美な旅」か「不完全燃焼」か

プレイ時間が3〜5時間という短さと、やり込み要素が一切ないという点も大きく評価が分かれるポイントです。

肯定派は「目的地ではなく、共に歩む旅路こそが重要」というゲームのテーマに合致しているとし、無意味な水増しを排除した濃密な体験として「短くても甘美」と高く評価しています。休日の午後に一気にプレイするのに最適な芸術作品だ、と。

否定派は、操作に慣れて「これからが本番だ」と思った矢先にエンディングを迎えてしまう不完全燃焼感を訴えています。「概念実証(プロトタイプ)を見せられただけ」「価格に見合う価値があるのか」という厳しい声もあり、「シチューの昼食のように美味しいが満腹にはならない」というレビュアーの表現が、この作品の立ち位置をよく表しているかもしれません。

メディアレビュー紹介

高評価

GAMINGbible — 100
完璧な10点満点を与えるにふさわしい、今年最高の驚きだ。ボートやトラックを協力して操縦する難解なパズルは見事で、宇宙船を無言でデコレーションするひとときは瞑想的ですらある。単なる子供向けではなく、大人に「遊び」と「友情」の重要性を痛感させる、感動的で極上のマスターピースである。
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DualShockers — 95
過去最高のLEGOゲームだ!セリフを持たない赤と青の1×1ブロックが、さえずり声で意思疎通しながら進む世界は、どこまでも居心地が良く魅力的。チェックポイントが親切でフラストレーションは皆無。ノスタルジーを刺激し「大人になること」を描いたこの短い旅は、心を揺さぶる特別な体験である。
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PlayStation LifeStyle — 90
名作『Journey(風ノ旅ビト)』を彷彿とさせる、心温まる最高のパズルプラットフォーマーだ。1×1の小さなブロックが環境にカチッと「スナップ」する快感や、ダンプカーを2人で操縦するギミックは子供時代の純粋な喜びを蘇らせる。目的地ではなく、共に歩む「旅」そのものを讃える感動的な傑作である。
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低評価

Gameblog.fr — 60 映像美や瞑想的な音楽は素晴らしいが、肝心のゲームプレイが空虚だ。『It Takes Two』のような傑作と比較すると、本作の協力要素はあまりにも消極的で、相棒を待つだけのお使い作業になりがちである。協力プレイ専用でありながら「連帯感」が決定的に欠如しており、単調な雰囲気に終始している。 → レビューを読む

TheSixthAxis — 70
史上最高にキュートなゲームだが、底が浅い。クォータービューによる足場ジャンプは距離感が掴みづらく、イライラさせられる。さらに致命的なのはボリューム不足だ。カタパルト作り等の良いアイデアが登場しても、発展する前に唐突に終わる。エンドロールが終わる頃には記憶から消えるほどの薄味な作品だ。
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Gaming Nexus — 70
これは完成されたゲームではなく、単なる「概念実証(プロトタイプ)」に過ぎない。テキストによる操作説明が一切ないため序盤はフラストレーションが溜まる。物理演算パズルがようやく軌道に乗り、面白くなり始めた瞬間にゲーム自体が終わってしまう。ユーザーの渇きを全く満たせない、不完全燃焼な作品である。
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まとめると

  • レゴブロックのジオラマを覗き込んでいるような映像美は文句なしに素晴らしい
  • 乗り物を2人で分担操作するギミックが協力プレイの楽しさを最大限に引き出している
  • セリフなしでも伝わる友情の物語は、ピクサー映画のように心に響く
  • 固定カメラの奥行き問題で理不尽な落下が頻発するのがストレス
  • パズルが中盤以降ワンパターンになり、お使い感が出てくる
  • 操作説明がほぼないため序盤は手探りで戸惑いやすい
  • 3〜5時間で終わるボリュームを「濃密」と捉えるか「短すぎる」と捉えるかで評価が分かれる
  • ゲーム初心者や子供と遊ぶには最適だが、歯ごたえを求めるゲーマーには物足りない
  • フレンドパスでソフト1本あれば2人でオンラインプレイ可能(クロスプレイは非対応)

製品情報

項目内容
タイトルLEGO Voyagers(レゴボイジャーズ)
ジャンルCo-op専用パズルアドベンチャー
発売日2025年9月15日
開発元Light Brick Studio
パブリッシャーAnnapurna Interactive
対応機種PC / Nintendo Switch2 / PlayStation 5 / Xbox Series X
プレイ人数2人(Co-op専用 / オンライン・ローカル対応)
フレンドパス対応(ソフト1本で2人オンラインプレイ可能)

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち