【メタスコア】『Dead Reset』評価レビュー

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2025年9月11日に発売の『Dead Reset』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『Dead Reset』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。

メタスコアは60代後半と厳しめの評価となりました。実写映像を使ったB級ホラーの雰囲気や手作りの特殊効果には見るべきものがあるのですが、選択肢がほとんど物語に影響しない一本道の構造が大きく足を引っ張っています。購入の参考になれば幸いです。

死のループに囚われたのは、プレイヤーのほうだった

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Dead Resetmetacritic.com

この『Dead Reset』は、水中施設で寄生虫の緊急手術に巻き込まれた外科医コール・メイソンが、死のループを繰り返しながら惨劇からの脱出を目指すインタラクティブホラーです。CGを使わない本物の血のりやアニマトロニクスによる実写効果はB級ホラー好きの心をくすぐりますし、俳優陣の演技もジャンルの水準を超えています。ただ、問題はそこから先。タイムループという設定から想像するような「選択の結果が世界を変える」体験はほぼ得られません。どの選択肢を選んでも物語は同じレールの上を進んでいき、2周目以降でその一本道構造が完全に露呈してしまう。初回プレイの「自分が物語を動かしている」という錯覚が心地よいだけに、その魔法が解けた後の落差が大きいというのが正直なところです。

選んでも選ばなくても、同じ場所に着く

本作最大の批判は、やはり選択の無意味さに集中しています。全8チャプター、約270〜280の選択肢が用意されているにもかかわらず、実際にはほとんどが同じスクリプトに収束してしまうんですね。あるレビュアーはこの分岐の少なさを皮肉って「アラバマ州の家系図」と表現していますし、別のレビュアーは「茂みに隠されたピアノ」(ロシア語圏で”ご都合主義”を意味する比喩)と評しています。

4つのエンディングこそ用意されているものの、そこに至るまでの道中にはほとんど変化がありません。初回は「自分の判断で仲間を救えた」と思えるかもしれませんが、2周目、3周目と繰り返すうちにリプレイする意味がほぼないことに気づいてしまう。これはTelltale Gamesの過去作が抱えていた問題とまったく同じで、インタラクティブを謳うタイトルとしてはかなり致命的です。

ホラーなのに怖くないという根本的な問題

B級ホラーへのオマージュとしてはチャーミングかもしれませんが、純粋なホラーゲームとして見ると恐怖感はほぼゼロです。モンスターの造形が「使い古されたモップ」や「才能のない幼児が紙粘土で作ったようなもの」と表現されるレベルで、さらに何度死んでもすぐやり直せるアンカーポイントのシステムが、緊張感を根こそぎ奪ってしまっている。怖さを求めて手に取ると、かなり肩透かしを食うかもしれません。

システムと物語が噛み合っていない

キャラクターとの関係性を確認できるトラッカーが用意されているのですが、これがまったく機能していません。心底憎み合っている相手に対して「親友です」と判定されたり、選択肢の文脈が不足しているせいで意図せず仲間を裏切ってしまったり。また、選択肢を選んだ直後に映像が約1秒フリーズする技術的な問題も報告されていて、緊迫したシーンの雰囲気が台無しになることがあります。

主要キャラクターが実質4人しかいないにもかかわらず、その一部が単なる「やられ役」として使い捨てられてしまう点も残念。ドラマの広がりに欠ける印象は否めません。

ただ、光る部分もある

血のりとアニマトロニクスの手作り感は本物

批判点が多い本作ですが、実写による特殊効果だけは文句なしに評価されています。CGに頼らず、本物の血のりやアニマトロニクス、ラバースーツを駆使したゴア表現は、『エイリアン』や『ファンタズム』『クリッター』といったVHS時代の名作ホラーを彷彿とさせます。画面を覆う内臓や血しぶきが「物理的な触感」を伴ってプレイヤーに迫ってくる感覚は、CGでは出せない独特の味わいがありますね。

死に方を実験するダークコメディ的な楽しさ

死のループのシステム自体はよくできています。毎回最初からやり直すのではなく、アンカーポイントから数分前に戻れるので、同じ会話を何度も聞かされるストレスがない。むしろ「次はどんな惨たらしい死に方ができるか」を試すブラックコメディ的な楽しみ方ができるのは、ホラーゲームとしてはちょっと新鮮です。

演技力がジャンルの常識を覆している

インタラクティブホラーといえば大根役者がつきものですが、本作の俳優陣はかなり健闘しています。特に主人公コール役のDaniel Thraceは、ループを重ねるごとに蓄積する疲労と混乱を自然に演じきっていて説得力がある。固定カメラとダイナミックなアクションショットを切り替えるカメラワークも相まって、実写映像のチープさをかなり打ち消しています

B級モンスターの造形、許せるか許せないか

モンスターのデザインについては、評価が真っ二つに分かれています。

肯定派は、アニマトロニクスを使った手作りの造形に「往年の低予算SFホラーのような味がある」と好意的です。80〜90年代のB級映画ファンにとっては、このチープさこそが最大の魅力だという声もあります。

一方で否定派は「使い古されたモップにしか見えない」「まったく怖くない」とバッサリ。ホラーゲームのモンスターとして機能しているかどうかは、B級映画への許容度によって完全に評価が変わるポイントです。

また、本作を「ゲーム」として見るか「映画」として見るかでも評価が割れています。否定派は「Netflixのインタラクティブ映画『バンダースナッチ』に近すぎる」「謎解きも探索もなく、選択肢を選ばない長い空白がある」と不満を漏らしています。一方で肯定派は、死と隣り合わせの状況でリアルタイムに選択を下し、その結果を自分自身で被るという構造が「ビデオゲームの言語」として機能しており、プレイヤーを観客ではなく主人公にしていると評価しています。

メディアレビュー紹介

高評価

Loot Level Chill — 75
主人公コール・メイソンが水中施設で進化し続ける寄生虫の摘出手術を強いられ、惨殺されては死のループを繰り返す。バケツ一杯の偽の血と這い回る生体物質という80年代風の実写効果の魅力が爆発している。演技力もインタラクティブホラー屈指の出来であり、ホラー狂にはたまらない血まみれの傑作だ!
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Vandal — 75
『エイリアン』に触発された極上のSFスリラーだ!記憶を失うごとに迫られる道徳的ジレンマや時間制限が、プレイヤーを極限の緊張状態へと追い込む。ダニエル・スレイス演じる主人公コールの疲労困憊した演技は真に迫り、画面から目が離せなくなる。死と再生を繰り返すこのループに、喜んで囚われたくなるはずだ!
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Gamereactor UK — 70
80〜90年代のB級ホラーへの愛に溢れた素晴らしいオマージュだ!主人公の外科医コールが寄生虫の摘出手術に失敗し、内臓と血しぶきが舞う中を何度も死のループに戻る様は最高に楽しい。使い古されたモップのようなチープな怪物も愛嬌抜群。傭兵スレイドや狂気のボスなど、ステレオタイプなキャラたちとの血みどろの宴に酔いしれろ!
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低評価

Gameliner — 50
死のループという設定は魅力的だが、実態はひどく浅薄だ。外科医コールが直面する無数の選択肢は、結局あらかじめ決められた一本道へと収束してしまう。4回クリアして判明したのは、どの道を選んでも展開のボトルネックを避けられないという失望の事実だ。選択の重みが欠欠した、極めて直線的で退屈なインタラクティブホラー体験である。
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GameMAG — 70
実写効果のホラーの雰囲気は評価できるが、ゲームとしては致命的な欠陥を抱えている。外科医コールが死のループで270もの選択を迫られると謳いながら、物語は完全にレールに乗った一本道だ。3周もすれば選択の無意味さに気づき、行動が結果に結びつくという幻想は無惨に打ち砕かれる。
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IGN France — 70
進化を続ける寄生虫による死のループというアイデア自体は悪くないが、インタラクティブホラー特有の「バタフライ・エフェクト」を期待すると完全に肩透かしを食らう。外科医コールが手術台のアマンダから寄生虫を摘出する過程で幾度も死を遂げるが、多くの選択肢は単なる行き止まりの死に直結するだけだ。選択による物語の分岐は浅く、窮屈さを免れない。
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まとめると

  • CGを排した実写特殊効果(血のり・アニマトロニクス)によるB級ホラーの手触りは唯一無二
  • 死のループとアンカーポイントのシステム自体はよくできており、ブラックコメディ的な楽しさがある
  • 俳優陣の演技力はインタラクティブホラーの水準を大きく超えている
  • 約270の選択肢がありながら物語はほぼ一本道で、選択の影響力が極めて薄い
  • 2周目以降でリプレイ性のなさが完全に露呈し、分岐への期待が裏切られる
  • モンスター造形がチープすぎて純粋なホラーとしての恐怖感に欠ける
  • 関係性トラッカーが物語と連動しておらず、選択肢の文脈不足で意図しない展開が起きる
  • 選択直後の映像フリーズなど技術的な問題が雰囲気を損なう
  • 主要キャラクター4人以外は使い捨てで、ドラマの奥行きが足りない

製品情報

項目詳細
タイトルDead Reset
ジャンルインタラクティブホラー
発売日2025年9月11日
監督Stewart Sparke
構成全8チャプター / 4つのエンディング
対応機種PC(Steam Deck対応)

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち