2025年9月11日に発売の『Shape of Dreams』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『Shape of Dreams』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは80代半ばの良ゲー評価。MOBAライクな戦闘とビルド構築の奥深さが高く評価されていますが、ストーリーの薄さや画面の視認性には課題が残るという声も。購入の参考になれば幸いです。
MOBAの中毒性をローグライトに注ぎ込んだ一作
この『Shape of Dreams』は、MOBAの操作感をそのままローグライトアクションに持ち込んだ、かなり野心的なタイトルです。QWERの4スロットにスキルを割り当てて戦う戦闘システムがとにかく気持ちよく、クリティカルヒット時にスローモーションがかかる演出は何百回見ても飽きません。
ビルド構築の自由度も抜群で、100種類以上のアクティブスキル「記憶」に「エッセンス」を組み合わせることで、毎回まったく違うプレイ体験が楽しめます。最大4人での協力プレイも初日から安定しており、友達と一緒に遊ぶとさらに化ける作品ですね。
ただ、ストーリーの掘り下げが薄かったり、画面がエフェクトで埋め尽くされて何が起きているかわからなくなったりと、気になる部分もしっかりあります。良いところが多いぶん、惜しいと感じるポイントもはっきりしている、そんなゲームだと思います。
スキルの掛け算が止まらないビルド構築

本作の核は、なんといっても「記憶」と「エッセンス」の組み合わせにあります。「記憶」は100種類以上あるアクティブスキルのことで、それぞれに最大3つの「エッセンス」を装着できます。このエッセンスがただの数値強化ではなく、スキルの属性を丸ごと変えたり、単体攻撃を範囲攻撃に変化させたりと、挙動そのものを劇的に変えてしまうのがすごいところ。
さらに驚くのが、キャラクター固有スキルすら別の「記憶」に差し替えられるという自由度の高さです。同じスキルを重複して装備することすら許されていて、レビュアーからは「MOBAの中毒性を満たすニコチンパッチ」と例えられるほど。遊ぶたびに「こんな組み合わせもアリなのか」という発見があって、次の一周が止まらなくなります。
戦闘の手触りも非常に良く、オートアタックやスキルショットを駆使する操作は滑らかで反応がいい。クリティカルヒット時に画面が揺れるスローモーション演出は、何百回発動しても爽快感をもたらしてくれます。
8人の「旅人」と追跡者が生む緊張感

プレイアブルキャラクターは8人の「旅人」で、遠距離アタッカー、近接タンク、メイジ、ヒーラーと明確にクラスが分かれています。レビュアーはLoLのチャンピオンに例えて「JhinとMiss Fortuneのミックス」「AhriとSorakaの融合」と表現していて、MOBAプレイヤーならピンとくるかもしれません。
各キャラクターごとに独立した「星座」システムというスキルツリーがあり、ランの合間に「星屑」を消費して着実に強化していけます。努力がちゃんと報われる成長要素があるのは、ローグライトとしてかなり嬉しいポイントですね。
マップ探索では、背後から追いかけてくる強敵「追跡者」の存在が絶妙なスパイスになっています。最短距離で逃げるか、リスクを承知でショップに寄り道するか——このジレンマが心地よい緊張感を生んでいて、『FTL』の反乱軍艦隊に似た切迫感があります。
仲間と遊んでこそ真価を発揮するCo-op

最大4人の協力プレイが可能で、ローグライトとしては珍しいドロップイン/ドロップアウトに初日から対応しています。マルチプレイの最大の魅力は、プレイヤー間で「記憶」や「エッセンス」、さらには「星屑」やゴールドといった通貨まで自由に共有・交換できる点。回復特化キャラにリソースを集中させるといった連携が生まれて、ソロとはまったく違う楽しさがあります。
ビジュアル面も見逃せません。夢の世界というテーマに沿って、森や溶岩、星空など多彩な環境が用意されていて、アートスタイルは『Hades』を彷彿とさせつつも、柔らかく幻想的な独自の雰囲気を持っています。特に「星空のテーマ」は、境界線のない宇宙空間で戦っているかのようなデザインで、プレイ中ずっと美しいと感じるという声も。
ちょっと気になる部分もあります
ストーリーは「骨組みだけ」
本作の弱点として真っ先に挙がるのが、ストーリーの薄さです。神を倒して願いを叶えるという目的は明確なものの、カットシーンやキャラクター同士の掛け合いがほとんどありません。レビュアーからは「骨組みだけ」「飾りにすぎない」と一蹴されていて、『Hades』のようなランの合間に展開されるリッチな物語を期待すると肩透かしを食らうかもしれません。
導入のカットシーンで「急流」やボスの背景が語られるものの、それ以降はテキストベースのフレーバーが少し読める程度。世界観自体は魅力的なだけに、もう少し掘り下げてほしかったというのが正直なところです。
画面がカオスになる瞬間がある
ビルドが強力になるにつれて、画面がパーティクルエフェクトで埋め尽くされる問題も指摘されています。特にマルチプレイでは複数人のスキルが入り乱れ、「画面で一体何が起きているんだ!」とレビュアーが叫ぶほどのカオス状態に。視覚情報のノイズが激しく、状況を正確に読み取るにはかなりの慣れが必要になります。
コントローラーのUIがちょっと不親切
コントローラーでプレイする場合、メニュー画面での操作がぎこちないという批判もあります。「星座」マップのノード間移動が直感的でなかったり、マップ進行時のテキストボックスが画面を覆い隠してルート確認を妨げたりと、戦闘以外の部分でストレスを感じやすいようです。
序盤の単調さと運要素
「記憶」のドロップが完全ランダムなので、序盤で有用なスキルを引けないとそのまま詰んでしまうケースも。不要な同じ「記憶」が連続でドロップして、ダストに分解する作業が発生するのもテンポを損なう要因です。序盤のエリアは敵のバリエーションが少なく、繰り返しプレイしていると単調に感じられやすいのも惜しい点ですね。
ソロプレイの難易度には賛否あり
大量の敵が押し寄せる場面や追跡者との戦闘において、ソロプレイ時の難易度バランスに賛否が分かれています。
マルチプレイの連携を前提としたような厳しい敵の配置を「理不尽だ」と感じるプレイヤーがいる一方で、メタプログレッションで着実に強化し、ビルドを工夫すればソロでも十分に突破できる「歯ごたえのある難易度」だと評価する声もあります。協力プレイが前提のバランスなのか、やり込み次第でソロでもいけるのか——ここは遊ぶスタイルによって印象が大きく変わりそうです。
メディアレビュー紹介
高評価
Screen Rant — 90
本作はMOBAに影響を受けた操作性とARPGの奥深さが見事に融合した、今年最高のローグライトの一つだ!115種の「記憶」と76種の「エッセンス」が織りなすビルド構築は無限の相乗効果を生み、手軽なCo-opプレイでその楽しさは頂点に達する。追跡者「ハンター」の存在も極上のスパイスとして機能している。
→ レビューを読むLoot Level Chill — 90
単なる『Hades』の模倣に留まらない、驚異的な深みを持つ傑作だ!8人の個性豊かなキャラクターと、特殊攻撃「記憶」、効果を変化させるジェムの組み合わせにより、毎回強力なシナジーを発見できる。容赦なく迫る「ハンター」のプレッシャーを掻い潜りながらのビルド構築は、何度遊んでもやめられない魔力がある。
→ レビューを読むSoftpedia — 90
『Diablo』風の見下ろし型視点と『Hades』的な爽快感を併せ持つ、今プレイすべき最高峰のローグライトだ!LacertaやBismuthなど、各キャラ固有の広大なスキルツリーを「星屑」で解放していく成長要素がたまらない。創造性に富んだボス戦は中毒性が高く、次の一周が絶対に止まらなくなる!
→ レビューを読む
低評価
INVEN — 75
「記憶」と「エッセンス」を組み合わせるビルド構築や優れた視認性は評価できる。だが、膨大な「記憶」が完全ランダムでドロップする仕様上、実用性の低いハズレを引き、第1層で無残なリタイアを強いられる運ゲー要素は看過できない。多様性を謳うなら、序盤の乱数調整やスキルのバランス改善が必要不可欠である。
→ レビューを読むCOGconnected — 79
100種以上の「記憶」を駆使する戦闘は魅力的だが、UIとソロプレイの調整に致命的な粗がある。コントローラー操作時のUIは劣悪で、テキストボックスがマップを隠すなどストレスが絶えない。執拗な「ハンター」や後半のボスもソロプレイヤーには理不尽なほど凶悪であり、マルチ前提のバランスは早急な見直しが必要だ。
→ レビューを読むGame8 — 82
MOBAとハクスラを融合した戦闘は奥深いが、欠点も目立つ。テキスト偏重で世界観に欠ける薄っぺらな物語は魅力を損なっている。また、微々たる成長のため「星屑」を集め続ける過酷な作業は、新規層を容易に振るい落とすだろう。エフェクト過多で頻発するフレームレートの低下もプレイ体験を阻害している。
→ レビューを読む
まとめると
- MOBAライクな「QWER」戦闘システムの操作感が抜群に気持ちいい
- 100種以上の「記憶」と「エッセンス」の組み合わせで、毎回新しいビルドを発見できる
- 8人の「旅人」と「星座」システムによる成長要素がモチベーションを維持してくれる
- 追跡者の存在がマップ探索に心地よい緊張感を与えている
- 最大4人のCo-opが初日から安定しており、リソース共有など協力プレイならではの楽しさがある
- 夢の世界をテーマにした幻想的なビジュアルが美しい
- ストーリーの掘り下げが薄く、物語への雰囲気に欠ける
- 戦闘が激化するとエフェクト過多で画面が見づらくなる
- コントローラー操作時のUIに改善の余地がある
- 序盤の敵バリエーションが少なく、スキルドロップの運要素が強い
- ソロプレイ時の難易度バランスに賛否が分かれている
製品情報
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| タイトル | Shape of Dreams |
| ジャンル | ローグライトアクション |
| 発売日 | 2025年9月11日 |
| 開発元 | Lizard Smoothie |
| パブリッシャー | NEOWIZ |
| 対応機種 | PC(Steam) |
| プレイ人数 | 1〜4人(オンライン協力プレイ対応) |










