2025年9月5日に発売の『NBA 2K26』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『NBA 2K26』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは80代前半の「良ゲー」評価。ProPLAY™テクノロジーの進化による圧倒的な操作感と、スポーツゲーム最高峰のグラフィックが高く評価される一方で、VC(仮想通貨)への根強い依存やUI周りの課題も指摘されています。購入の参考になれば幸いです。
バスケの「本物感」は最高、でも財布にはキツい
この『NBA 2K26』は、ProPLAY™テクノロジーの進化によってコート上の動きがこれまでにないほどリアルになった、シリーズの集大成とも言える一本だと思います。ドリブルの重量感、シュートの奥深さ、AIの賢さ、どれをとっても過去最高の水準に達していて、コート上で繰り広げられるバスケットボール体験は文句なしに素晴らしいですね。
ただ、VC(仮想通貨)への依存が相変わらず強烈で、オンラインで競争力を持とうとすると追加課金がほぼ必須という構造は改善されていません。コート上の体験は最高なのに、その周辺を取り巻くマネタイズの仕組みが足を引っ張っている。良くも悪くも「いつものNBA 2K」でありながら、確実に一段上のステージに到達した作品です。
「バターを切るナイフのように」動ける操作感

前作から導入されたProPLAY™テクノロジーがさらに磨きをかけられていて、選手の動きが極めて本物に近くなっています。機械学習で現実のNBA映像をゲーム内に変換しているらしく、ドリブル時の体重移動や急ストップといった細かい挙動がコントローラーを通じてダイレクトに伝わってきます。
レビュアーの一人は「ディフェンダーの間をバターを切るナイフのように通り抜ける」と表現していて、過去作にあったロボット的な硬さが完全に消えたのは大きな進歩かもしれません。体重、スピード、ポジション、勢いといったすべての要素がプレイの結果に直結するので、うまくいったときの快感は格別です。
シュートは「考えて打つ」ゲームに
刷新されたシュートメーターも評判が良いですね。状況に応じてダイナミックに変化する仕組みで、「バターのように滑らかで、緑の枠に当たった際のわずかな振動が良いシュートを教えてくれる」とレビュアーを唸らせています。右スティックを用いた「リズムシューティング」の導入によって、シュート時の上半身の動きまでコントロールできるようになりました。適当にボタンを連打するだけでは勝てない、考えてスペースを作って打つというバスケの本質が詰まった設計です。
守備面でもAIが賢くなっていて、安易なオープンシュートを許さず、スクリーンへの対応も的確。「Quick Protect」によるボール保護やリバウンドのタイミングフィードバックなど、ペイントエリアでの攻防がミニゲームのような駆け引きを生んでいます。
NBA中継を観てるかのような映像と演出

グラフィックは現在のスポーツゲームで最高峰と言い切って問題ないと思います。選手の汗の滴りや筋肉の質感はもちろん、シューズの縫い目やコートの反射まで精細に描かれていて、「毛穴まで見える」という開発元の豪語がまさに現実のものに。
観客もただの背景ではなくなっていて、LEDブレスレットや波打ちアクションなど多様なリアクションが追加されました。クラッチタイムに会場全体が沸き立つ熱気は、テレビ中継そのもの。Shams Charaniaなど有名ジャーナリストの声も収録されていて、プレゼンテーションの完成度は圧巻ですね。
スパイク・リーが描く「マイキャリア」の物語

「Out of Bounds」と名付けられたマイキャリアのストーリーモードは、映画監督のスパイク・リーが手掛けています。高校からヨーロッパのクラブリーグ(「パリFCバスケット」など架空のチーム)を経てNBAドラフトを目指すという泥臭い道のりがドラマチックに描かれていて、試合のパフォーマンスによって進路が変わるのでモチベーションが保ちやすい構成。一人のルーキーとして成長していく過程を存分に楽しめると思います。
ただ、お財布にはかなり厳しい
VCへの依存がやっぱり深刻
本作で最も批判を浴びているのが、VC(仮想通貨)への過度な依存です。「マイNBAは時間ではなくお金を求めている」「クレジットカードの番号を探し求めている」とレビュアーから痛烈な比喩で叩かれています。
オンラインの「ザ・シティ」や「マイチーム」で勝負するには多額の課金が事実上必要で、リリース初日からステータスを最大まで引き上げたプレイヤーがいるのは相変わらず。無課金で地道にVCを稼ごうとすると膨大な反復作業を強いられるので、Pay-to-Winの構造はまったく改善されていません。
UIの煩雑さとシーズンパスの残念デザイン
メニューやUIの構成にも不満の声があります。「オプション」と「機能」がひとつのメニューに押し込まれていて分かりづらく、新しいシーズンパス(バトルパス)の画面は「これまで見た中で最も醜いパスの1つ」と酷評されています。「強迫的なコレクターの爆発した部屋」のような雑多なUIは、せっかくのコート上の体験を台無しにしかねません。
カットシーンとプレイが噛み合わない問題
マイキャリアのストーリーは良くできているのですが、コート上のパフォーマンスとカットシーンの展開が噛み合わない場面が頻発します。トリプルダブルを達成してA評価をもらったのに、次のカットシーンではチームメイトに怒られて、コーチにはパフォーマンスを疑問視される。雰囲気に浸りたいのに一気に現実に引き戻される感覚は、かなりもったいないですね。
好みが分かれるポイントもいくつか
WNBA選手の混成チーム、アリかナシか
「マイチーム」でNBA選手とWNBA選手を混ぜてチームが組めるようになったのですが、ここは完全に賛否両論です。女性スポーツの地位向上を反映した新鮮な試みだという声がある一方で、身長差によるミスマッチが深刻すぎるという批判が多数派。WNBAのトップ選手であるA’ja Wilson(約193cm)がVictor Wembanyama(約221cm)とマッチアップさせられる状況が生まれてしまい、ジャンプすらせずにブロックされるという場面が起きてしまうようです。
サンドボックスとしての自由度が広がったのは間違いないのですが、競技バランスの面では課題が残る仕様だと思います。
シュートは「グリーンかミスか」の二択
新しいシュートシステムは「グリーン(パーフェクト)かミスか」というシビアな判定になっていて、ここも意見が割れています。競技志向のプレイヤーからは「スキルが直に反映されて最高」と絶賛されているのですが、カジュアル層には難しすぎてフラストレーションが溜まるという声も。難易度を上げるとグリーン判定を出すのが極めて困難になるので、気軽にバスケを楽しみたい人にはハードルが高いかもしれません。
メディアレビュー紹介
高評価
GamersRD — 97
革新的なProPLAY™テクノロジーがもたらす極限のリアリズムと、見事に洗練された「リズムシュート」の没入感はシリーズ最高傑作と呼ぶにふさわしい。細部まで作り込まれた「マイキャリア」の極上の物語や、WNBAの本格導入、60FPSで滑らかに動く「ザ・シティ」など、すべてが完璧だ。
→ レビューを読むImpulsegamer — 92
過去作の不満点だった滑るような移動モーションが遂に消滅し、ProPLAY™による本物さながらの攻防が実現した。PS5 Proで描かれる最高峰のビジュアルとシームレスな「ザ・シティ」には圧倒される。相変わらず仮想通貨(VC)への依存は強いが、間違いなく史上最高のNBA 2Kである。
→ レビューを読むLoot Level Chill — 90
ロボットのような不自然な動きは完全に排除され、かつてないほど滑らかなドリブル突破が可能になった。状況に応じて変化する新しいダイナミック・シュートメーターのおかげで、スリーポイントも心地よく決まる。マイチームの新モード「Breakout Gauntlet」の戦略性もたまらなく面白い。
→ レビューを読む
低評価
Invader — 61
選手たちは無重力のように軽く、試合テンポは異常に速い。不可解なAIの挙動に加え、シュートが簡単に入りすぎる大味な調整には呆れるばかりだ。メニュー画面は乱雑で、マイNBAモードは完全に放置されている。長年蔓延る課金(VC)への強欲な姿勢は目に余り、かつての栄光は見る影もない駄作である。
→ レビューを読むIGN Adria — 70
テンポを速めたせいでバスケットボール・シミュレーターとしての不自然さが際立ち、リアルさが欠如している。「Enhanced Rhythm Shooting」はグリーン判定以外を極端に弾くため、カジュアル層には苦痛でしかない。恒例の過度なマイクロトランザクション重視の姿勢も非常に不快だ。
→ レビューを読むBut Why Tho? — 85
光源処理の向上やリムへのドライブ強化など評価すべき点はあるものの、結局のところ「いつもと同じバスケ体験」の域を出ない。特にマイチームにおけるWNBA選手の統合は、身長差のミスマッチという致命的なバランス崩壊を引き起こしている。見た目を塗り替えただけの保守的なアップデートである。
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まとめると
- ProPLAY™テクノロジーの進化により、ドリブルやシュートの操作感がシリーズ最高の仕上がり
- 「リズムシューティング」で考えてスペースを作って打つ、バスケ本来の楽しさが詰まっている
- AIが賢くなり、攻守の駆け引きがリアルで実戦的になった
- グラフィックとプレゼンテーションはスポーツゲーム最高峰の水準
- 「マイキャリア」はスパイク・リーの演出で物語としても楽しめる
- 「ザ・シティ」がコンパクトになり60fpsで動作するようになった
- VC(仮想通貨)への依存は依然として強く、無課金プレイヤーには厳しい
- UIが煩雑で、シーズンパスのデザインも不評
- マイキャリアのカットシーンとプレイの整合性が取れていない場面がある
- WNBA選手の混成チームは新鮮だが、身長差によるバランス崩壊が課題
- シビアなシュート判定は上級者向けで、カジュアル層にはハードルが高い
製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | NBA 2K26 |
| ジャンル | スポーツ(バスケットボール) |
| 発売日 | 2025年9月5日 |
| 対応機種 | PlayStation 5 / PlayStation 4 / Xbox Series X |
| エディション | 通常版 / スーパースター エディション / SLAMエディション |










