2025年10月21日に発売の『NINJA GAIDEN 4(ニンジャガイデン4)』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『NINJA GAIDEN 4(ニンジャガイデン4)』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは80代前半で、全体的には「良ゲー」寄りの評価となっています。Team NinjaとPlatinumGamesが手を組んだ戦闘の爽快感は折り紙付きですが、カメラワークやレベルデザインには課題も残っているようです。購入の参考になれば幸いです。
血で署名されたハイスピード忍者アクション




この『NINJA GAIDEN 4(ニンジャガイデン4)』は、Team NinjaとPlatinumGamesという二大アクション開発スタジオがタッグを組んだハック&スラッシュです。シリーズ伝統の骨太な戦闘に、プラチナゲームズ特有のスタイリッシュなスピード感が加わったことで、シリーズ最速かつ最も爽快な戦闘が実現されています。新主人公ヤクモが操る武器変形システム「血楔忍術」も戦術的な奥行きをもたらしていて、「キャラクターアクションゲーム版の『Doom Eternal』」と例えるレビュアーもいるほど。
ただし、手放しで絶賛されているわけではありません。シリーズの伝統的な弱点であるカメラワークの問題は健在で、終盤のステージの使い回しやストーリーの薄さも指摘されています。戦闘の出来は文句なしですが、それ以外の部分に粗が目立つ「惜しい良作」というのが大方の見方かもしれません。
二大スタジオの融合が生んだ極上の戦闘
本作最大の魅力は、やはり戦闘の手触りだと思います。『Devil May Cry』や『Bayonetta』を思わせる圧倒的な手数と機動力に、シリーズおなじみの「飯綱落とし」や「飛燕」が滑らかなアニメーションで健在。敵の攻撃タイミングに合わせて攻撃ボタンを押すことで発動する直感的なパリィも、常に攻め続ける戦闘ループの核になっています。
新主人公ヤクモの固有システム「血楔忍術」がまた面白くて、戦闘中に武器をリアルタイムで変形させることができます。ランスが巨大なドリルに、双刃の杖がハンマーに、手裏剣が爪に変わるという仕組みで、敵の硬いガードをこじ開けたりコンボの幅を広げたりと、攻めのバリエーションが大幅に増えています。
シリーズ伝統の部位欠損から繋がるフィニッシュ攻撃「滅却」も改良されていて、煩わしいQTE(ボタン入力の指示)が廃止され、Yボタンを押すだけでシームレスに発動できるようになりました。レビュアーいわく「戦闘が終わる頃には、戦場は赤い塗料だけを使ったジャクソン・ポロックのキャンバスのようになる」とのこと。この表現だけで、どれだけ派手なゲームか伝わるかもしれません。
忍者らしく飛び回るパルクールと最高のサウンドトラック
プラチナゲームズの影響は移動面にも表れていて、グラップリングフックで高所に飛んだり、気流に乗って滑空したり、水上をサーフィンしたり、レールをグラインドしたりと多彩な移動手段が追加されています。これらが戦闘中の立ち回りにも使えるので、敵の猛攻をかわしつつ空中からコンボを叩き込む、なんていう忍者らしいプレイが可能です。
舞台となるネオン輝く近未来の東京や魔界のビジュアルも雰囲気抜群ですが、特に評価が高いのがサウンドトラックです。ボス戦で流れるヘヴィメタルと和風テイストが混ざった楽曲、とりわけVictor Borbaのボーカル曲は「レンガの壁をぶち破りたくなるような高揚感」と絶賛されています。ゲームプレイと音楽のシンクロ具合は本当に見事で、テンションが上がること間違いなしですね。
初心者でも安心の難易度設計
『Ninja Gaiden』シリーズといえば鬼のような難易度で有名ですが、本作は初心者への配慮がしっかりしています。新たに追加された「Hero」難易度ではオートガードやオート回避が使えるので、ボタン連打でも派手なアクションを楽しめます。一方でクリア後に解放される「Master Ninja」では一瞬の油断が命取りになる極限の緊張感が待っていて、プレイヤーのスキルや好みに応じていつでも難易度を変更できる柔軟さも好評です。
ただ、気になる点もあります
カメラが暴れるのはシリーズの宿命?
戦闘のスピードが極めて速い本作ですが、カメラワークがそのスピードについてこれない場面が多々あります。特に狭い場所での乱戦時に敵の攻撃が見えなくなることが頻発して、画面外からの理不尽なダメージを受けることも。ターゲットロック機能も挙動が不安定で、狙った敵を捉えきれないことがあるようです。シリーズの「伝統」とはいえ、2025年の作品としてはもう少し改善してほしかったところですね。
後半から漂い始める作業感
ゲーム中盤までは多彩な展開が楽しめますが、後半になると同じ敵構成のウェーブが延々と続くアリーナ戦闘の繰り返しになりがちです。さらに、リュウ・ハヤブサを操作する終盤のチャプターでは、ヤクモで既にクリアしたステージを同じアセットで逆走するという構成が「不必要な水増し」と批判されています。爽快だった戦闘が、だんだん「作業」に感じられてしまうのは残念。
ストーリーはおまけ程度
新主人公ヤクモのキャラクター描写が薄く、内面の成長や動機がはっきりしません。NPCとの会話も淡白で、物語全体が「次の戦闘に向かうための口実」程度に留まっている印象です。英語版の音声演技も平坦だと指摘されていて、ストーリー重視の方にはちょっと物足りないかもしれません。
また、進むべきルートに「黄色いペンキ」が露骨に塗られている点も不評で、初代にあった自力で隠し要素を発見する探索の楽しみが失われているとの声もあります。
賛否が分かれたポイント
新主人公ヤクモとリュウ・ハヤブサの扱い
シリーズの顔であるリュウ・ハヤブサから新キャラクター・ヤクモへの主人公交代は、評価が真っ二つに割れています。
肯定派は、ヤクモが「血楔忍術」や多彩な武器切り替えという新しい操作感をもたらしたことを高く評価しています。操作キャラクターとしての出来は素晴らしく、シリーズに新鮮な風を吹き込んだと。中盤以降にリュウを操作できる展開も、最高のファンサービスだと歓迎されています。
一方で否定派は、リュウの操作時間が短すぎる(1チャプター程度)ことと、過去作では多彩な武器を使いこなしたリュウが「龍剣」一本しか使えないという制約に失望しています。ヤクモのキャラクター自体が薄いという声もあり、このあたりは人によって意見が分かれそうです。多数派としては「ヤクモのアクション面での完成度は高いので交代自体は成功、ただしリュウの扱いには不満が残る」というところですね。
プラチナゲームズ化したハイスピードアクションは是か非か
開発にPlatinumGamesが加わったことで戦闘のテンポが大きく変わった点も賛否があります。肯定派は現代のハック&スラッシュとして最適なスピード感だと絶賛する一方、否定派は板垣ディレクター時代にあった「一撃の重みと戦略的な防御」の哲学が薄れたと嘆いています。防御系アクションが強すぎて、ボタン連打でもゴリ押しできてしまう場面があるのは古参ファンにとって「別物」に感じられるかもしれません。
メディアレビュー紹介
高評価
DualShockers — 95
Team NinjaとPlatinumGamesが融合した本作は、3Dアクションの新たな金字塔である。サイボーグの異次元デーモンシャークとテクノディスコで死闘を繰り広げるなど、タランティーノ映画のごとき鮮血が飛び散る「純粋な映画的体験」を味わえる。新主人公ヤクモの多彩な武器と絶え間ない攻防が、シリーズ最高峰の血湧き肉躍る戦闘を約束してくれる。
→ レビューを読むGeneración Xbox — 93
亡き板垣伴信氏への最高のオマージュであり、ハック&スラッシュというジャンルへ宛てた「血で署名されたラブレター」である。新要素「血の絆の忍術」がもたらす戦略性に加え、「飯綱落とし」や「飛燕」といったアイコニックな技がかつてなく滑らかに躍動する。難易度「Hero」から熟練者向けまで隙がなく、完璧な60fpsで動く戦闘は美しさと残酷さの極みである。
→ レビューを読むCOGconnected — 90
荒廃したサイバーパンクの東京を舞台に、アクロバットと血みどろのバレエが舞う。新主人公ヤクモが振るうドリルに変形する槍やハンマーに変わる杖と「血楔忍術」形態の組み合わせは、滑らかで無限のコンボを生み出す。グラップリングフックやレールグラインドといった流麗な機動性が加わり、アクションゲームの理想形を体現した狂喜の傑作である。
→ レビューを読む
低評価
IGN Deutschland — 60
爽快なはずの戦闘は単なる反応テストに成り下がり、絶望的なまでに反復的である。画面を埋め尽くす敵との死闘という過去作の強みを捨て、同じ3、4体の敵との戦闘が延々と続く。わずか4つの地域を使い回し、同じ森の山々を4章連続で歩かされるレベルデザインは、もはや「退屈な作業療法」でしかない。輝かしい過去の栄光の影に怯える、底の浅い凡作である。
→ レビューを読むComicBook — 60
見た目は派手だが、底が浅くすぐに飽きが来る。血楔忍術形態などの新要素はあれど、結局は「敵の忍者グループを見つけては殺す」の単調な繰り返しであり、戦略性よりも無謀なボタン連打に陥りがちだ。同じような兵士を50回も切り刻む作業を強いられ、初代が切り開いたような新境地は皆無である。シリーズの歴史をなぞるだけで、中身の薄っぺらさは否めない。
→ レビューを読むThe Outerhaven — 60
戦闘のテンポは良いが、レベルデザインが全てを台無しにしている。2004年版にあった探索の自由は失われ、行き先を過剰に指示する「黄色いペンキ」の演出がプレイヤーの知性を侮辱する。枝渡りやレールグラインドといったギミックが乱用され、最終ステージに至っては「Ninja Warrior」の障害物コースのような有様だ。怠慢でインスピレーションに欠けている。
→ レビューを読む
まとめると
- Team NinjaとPlatinumGamesの融合により、シリーズ最速で最も爽快な戦闘が実現されている
- 武器を変形させる「血楔忍術」が戦闘に戦術的な奥行きを与えている
- グラップリングやグライダーなど多彩な移動手段が戦闘と探索の両方を拡張している
- ボス戦を彩るヘヴィメタル調のサウンドトラックが最高にアツい
- 初心者向けの「Hero」から上級者向けの「Master Ninja」まで幅広い難易度設計
- カメラワークがアクションのスピードに追いつかず、理不尽なダメージを受ける場面がある
- 後半はステージの使い回しと敵の繰り返しで作業感が強まる
- ストーリーとキャラクター描写が薄く、物語への期待はしないほうがいい
- リュウ・ハヤブサの操作時間の短さと武器制限に不満の声がある
- 黄色いペンキによる過剰なナビゲーションが探索の楽しみを奪っている
製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | NINJA GAIDEN 4(ニンジャガイデン4) |
| ジャンル | アクション |
| 発売日 | 2025年10月21日 |
| 開発 | Team NINJA × プラチナゲームズ |
Xbox Game Studiosより2025年10月21日に発売された、PlayStation®5、Xbox Series X/S、PCに対応したハイスピード忍者アクション『NINJA GAIDEN 4』のメディアレビュー総まとめページです。










