【メタスコア】『The Outer Worlds 2』メディア評価レビュー

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2025年10月29日に発売の『The Outer Worlds 2』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『The Outer Worlds 2』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。

メタスコアは80代前半の「良ゲー」評価となっています。前作から大きく進化した銃撃戦やユニークな「欠点」システムが高く評価される一方、AIの挙動やストーリー後半の失速を指摘する声もありました。購入の参考になれば幸いです。

欠点だらけなのに、やめられない宇宙RPG

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The Outer Worlds 2metacritic.com

この『The Outer Worlds 2』は、Obsidian Entertainmentが手がけるSFアクションRPGの続編で、前作の良いところを伸ばしつつ、不満点だった戦闘を大幅に改善してきた作品です。キャラクタービルドの自由度が非常に高く、ハッキング、話術、戦闘とさまざまなアプローチでクエストを解決できるのが最大の魅力ですね。一方で、味方AIのお粗末な挙動や後半にかけてのストーリーの失速は見過ごせない問題点かもしれません。全体としては、RPG好きなら十分に楽しめる一本だと思います。

無意識のクセがキャラを作る「Flaws」システムが秀逸すぎる

本作で最も話題になっているのが、「Flaws(欠点)」システムの大幅な進化です。これはゲームがプレイヤーの行動パターンを常に監視していて、特定の癖を検知すると「欠点」を提案してくるという、ちょっと不気味だけど面白いシステムですね。

たとえば、しゃがみ歩きばかりしていると「Bad Knees(膝の不調)」を提案されます。しゃがみ移動が速くなる代わりに、立ったりしゃがんだりするたびに膝がポキポキ鳴って敵に気づかれやすくなるという。会話をスキップしすぎると「Foot-in-Mouth Syndrome(失言症)」になって、経験値ボーナスがもらえる代わりに会話に時間制限がつき、時間切れになるとゲームが勝手に(だいたい最悪な)選択肢を選んでしまいます。アイテムを買いすぎると「Consumerism(消費主義)」と診断され、あるレビュアーは「冷凍睡眠から目覚めて10分で消費主義と診断された」と笑い交じりに語っています。

レビュアーはこれを「ゲームがプレイヤーを研究し、優しく誘導するような奇妙な魅力がある」と表現しています。自分の意図した選択だけでなく、無意識のプレイスタイルでキャラクターが歪に成長していく体験は、ほかのRPGではなかなか味わえません。

銃を撃つのが気持ちいい、という当たり前の進化

前作で「シューターとしては不格好で、RPGとしては軽すぎる」と批判されていた戦闘が、本作では見違えるほど改善されています。銃の重量感や反動がしっかり感じられるようになり、スライディングやダブルジャンプといった新アクションで立体的に動き回れます。レビュアーの中には「まるで『Destiny』やモダンな『DOOM』を思わせる」と表現する人もいるくらいです。

壁越しに敵を透視する「N-Rayスキャナー」や、倒した敵の死体を緑色の液体に溶かして証拠隠滅する「Acidic Dematerializer(酸性分解器)」など、ガジェットも個性的。ショットガンシェルを撃ち出す巨大ハンマーや、リズムよく攻撃するとゴスペル風の音楽が鳴る近接武器など、武器のバリエーションもかなり豊富です。

一緒に旅する仲間が、ちゃんと「生きている」

6人のコンパニオンたちは、それぞれの派閥の思想を体現しながらも人間味のある存在として描かれています。権威主義的な「Protectorate」の執行官トリスタンは正義と現実のギャップに苦悩し、「Order of the Ascendant」の暗殺者マリソルは冷酷さの中に奥深さを秘めている。彼らはプレイヤーの選択に敏感に反応して、自分の信念に反する行動をとると激しく反発し、最悪の場合はパーティを永久に離脱してしまうこともあります。

連れ歩くコンパニオンの組み合わせで会話が変わったり、専用クエストで新しい一面を知れたりと、ただの戦闘要員ではない存在感がありますね。

錆びついたアールデコが美しいディストピア

Unreal Engine 5で描かれるArcadia星系は、1930年代のアールデコ調とSFが融合した独特のビジュアルを持っています。レビュアーは「アールデコが悪に染まったもの。豪華さや楽観主義の象徴が錆びつき、資本主義の野望の重みで崩れ落ちている」と印象的に表現していますね。

各派閥のラジオ局から流れるプロパガンダ放送やレトロなCMソングも世界観の構築に一役買っていて、数学を信仰する教団のラジオでは「フィボナッチ数列についての歌」が流れるという細かすぎるこだわりも。巨大なクリスタルがそびえ立つ有毒な川が流れる惑星ドラドや、永遠の吹雪に覆われた惑星クロイスターなど、訪れる惑星ごとに異なる狂気的な美しさが表現されています。

ただ、見過ごせない問題もあります

味方AIが「脳死状態」と言われるレベル

戦闘システムが改善された一方で、AIの挙動が本作最大の弱点として多くのメディアから指摘されています。コンパニオンは遮蔽物に隠れるという概念が欠如しているかのように敵陣のど真ん中に突撃してすぐにダウンしてしまいます。

さらに厄介なのが、プレイヤーが隠れているカバーポジションを奪い取って、プレイヤーを敵の射線上に押し出してしまうという挙動。レビュアーは「まるで指揮官を破滅させることを保証しようとしているかのようだ」と皮肉を込めて表現しています。敵のAIも同様に賢いとは言えず、ドアを閉めるだけで追跡を諦めてしまうなど不自然な場面が目立ちます。

後半になるほど戦闘が作業になっていく

中盤から終盤にかけて、敵が単に体力が多いだけの「弾丸スポンジ」と化してしまうのも問題です。戦術を工夫してくるのではなく、ただ撃ち続けるだけの作業的な展開になりがちで、「美味しいメインディッシュの前に、無理やり野菜を食べさせられているような気分」と表現するレビュアーもいました。強力なユニーク武器をひとつ見つけてしまうと、ほかの武器を使う理由も薄れてしまいます。

ストーリーが中盤以降に息切れする

序盤は謎に満ちた展開で引き込まれるものの、中盤以降はお使い感が強くなり物語の推進力が失速します。敵対勢力やボスキャラクターに魅力や深みが欠けていて、壮大な宇宙の危機を救うメインストーリーよりもサイドクエストの方が面白く感じられてしまうのは、ちょっともったいないですね。

装備管理のUIが「偽物の城にある迷路のような、低く刈り込まれた生垣のように不必要に入り組んでいる」という指摘や、フレームレートの低下・テクスチャの遅延といった技術的な問題も報告されています。

好みがハッキリ分かれるポイント

スキルの振り直しができない「覚悟のビルド」

本作では、チュートリアル直後の1回を除いて一切スキルの振り直し(リスペック)ができません。これを「選択に本当の重みが生まれる」と絶賛する声は多いです。ハッキングができなければ通気口を探すか、警備員を説得するか、力ずくで突破するしかない。何でもできる万能キャラが作れない不自由さこそが、周回プレイの強烈な動機になっているという意見ですね。

一方で、序盤の知識がない状態でビルドを間違えたり、途中でプレイスタイルを変えたくなった場合に最初からやり直すしかないのは、現代のRPGとしては不親切だと感じるプレイヤーもいます。

ブラックユーモアが「鋭い風刺」か「胃もたれ」か

企業による搾取や非人道的な労働環境を笑い飛ばすブラックジョークは、ゲーム全体に散りばめられています。「1日20時間労働でトイレ休憩もない」労働者や「ストライキという言葉の意味すら理解できない」役員など、馬鹿げた設定を通して現代社会の闇を突くObsidianの脚本は「見事な風刺」と絶賛されています。

ただし、シリアスなドラマの最中にもジョークが挟まれるため緊張感が削がれるという指摘もあります。さらに、大規模なレイオフを行うMicrosoft傘下のスタジオが「企業の強欲さ」を批判するゲームを作ること自体が「不気味な皮肉であり空虚に響く」という辛辣な意見も見られました。

三人称視点は「おまけ」の域

本作から追加された三人称視点(TPS)は、自分のキャラクターの外見を眺められるという点では歓迎されていますが、アニメーションがぎこちなく「上半身と下半身が別々の部品のように動いている」と酷評する声も。明らかに一人称視点を前提に作られたゲームなので、TPSモードは「未完成で後付けされたもの」という印象が強いようです。

メディアレビュー紹介

高評価

Gamers Heroes — 95
Obsidianの最高傑作であり、プレイヤーの時間を尊重する完璧なRPGだ!無意味な広さよりも中身の濃さを重視し、選択と結果が交差する物語を見事に構築している。復活した『欠点(Flaw)』システムが育成の自由度を広げ、多彩なスキルやパークが探索と会話に極上の変化をもたらす。何度でも遊びたくなる傑作である。
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Merlin’in Kazanı (Turkey) — 92
『Fallout: New Vegas』の精神を完璧に受け継ぐ大傑作だ!新舞台アルカディアでの巨大企業『Auntie’s Choice』の暴走や、ブラックユーモアあふれる絶妙なセリフ回しに引き込まれる。選択が物語に深く影響し、InezやAzaらコンパニオンとの交流も最高だ。戦闘も進化し探索が止まらない!
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低評価

Guardian — 60
楽しい時間つぶしにはなるが、物語は期待外れだ。序盤の展開がピークで、その後は衝撃や驚きが一切ない。高い『Speech』スキルでボス戦すら回避できる自由度はあるが、どの重大な選択を下しても世界への影響が薄く、虚無感を覚える。キャラクターたちの薄っぺらい思想の押し付けには、もはや呆れるしかない。
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Eurogamer Poland — 60
野心のない優等生が作ったような、徹底的に安全牌な続編だ。メインストーリーは予測可能で感情を揺さぶられず、サイドクエストは単調なお使いの繰り返しで知性を侮辱している。コンパニオンの深みも足りず、敵AIの愚かさも目立つ。派閥の社会風刺も中途半端であり、競合他社から抜きん出る魅力が完全に欠如している。
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まとめると

  • 無意識のプレイスタイルから「欠点」を提案してくるFlawsシステムが唯一無二の面白さ
  • 前作から銃撃戦の手触りが劇的に改善され、ガジェットや武器のバリエーションも豊富
  • コンパニオンが生きた存在として物語に絡み、選択次第で離脱もありえる緊張感
  • アールデコ×SF×資本主義風刺の世界観デザインが秀逸
  • 味方AIの挙動がお粗末で、カバーに隠れない・プレイヤーを押し出すなどストレスが溜まる
  • 後半の敵がただの弾丸スポンジになり、戦闘が単調な作業になりがち
  • メインストーリーが中盤以降に失速し、黒幕の存在感も薄い
  • スキルの振り直し不可・ブラックユーモアの濃さ・TPS視点の完成度は好みが分かれる

製品情報

項目内容
タイトルThe Outer Worlds 2
ジャンルSFアクションRPG
開発Obsidian Entertainment
パブリッシャーXbox Game Studios(Microsoft)
発売日2025年10月29日
対応機種PC / Xbox Series X
プレイ人数1人
エンジンUnreal Engine 5

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち