2025年10月10日に発売の『魔界戦記ディスガイア7 これまでの全部入りはじめました。』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『魔界戦記ディスガイア7 これまでの全部入りはじめました。』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
全体的には良ゲー寄りの評価で、底なしのやり込み要素と破天荒な戦術バトルが高く評価される一方、初心者への配慮不足や既存プレイヤーに対する販売形態への不満も目立つ作品です。購入の参考になれば幸いです。
底なしの魔界に沈む覚悟はあるか
この『魔界戦記ディスガイア7 これまでの全部入りはじめました。』は、シリーズの集大成として全DLCを収録し、ステータス上限の解放や追加シナリオまで詰め込んだ完全版です。「持ち上げ&投げ」や「ジオパネル」といったお馴染みのシステムはそのままに、キャラクターがステージを覆い尽くすほど巨大化する弩デカ魔ックスの爽快感も加わって、戦術RPGとしての手触りは極上。Switch 2での動作も快適で、携帯モードとの相性もばっちりですね。
ただし、複雑なシステムを説明するチュートリアルが文字の壁になっていたり、すでにオリジナル版を持っているプレイヤーにはフルプライスでの買い直しが求められたりと、誰にでもおすすめとは言いづらい面もあります。スコアは80点台で、良ゲーとしてしっかりした評価を受けつつも、いくつかの痛い指摘がある──そんな位置づけの作品だと思います。
投げて、壊して、巨大化──戦術の自由度がとにかく楽しい
本作のバトルは、ターン制SRPGの枠を飛び出した自由さが魅力です。敵だろうが味方だろうが持ち上げて投げ飛ばし、盤面の色付きタイル「ジオパネル」のクリスタルを破壊して連鎖爆発を巻き起こす。レビュアーいわく「色彩と苦痛の爆発」とのことで、うまくハマったときの爽快感は格別です。
さらに本作の目玉である弩デカ魔ックスは、キャラクターがステージ全体よりもデカくなるという、シリーズらしいぶっ飛んだシステム。『ポケモン ソード・シールド』のダイマックスに例えられていますが、スケール感は段違いかもしれません。発動条件はそれなりにシビアですが、成功したときの圧倒的なパワーは病みつきになります。
出撃も独特で、マップ全体にユニットを配置するのではなく、単一のスポーンポイントから状況に応じてキャラクターを送り出す形式。「男性キャラのみ」「3ターン以内にクリア」といった条件を満たせば追加報酬がもらえる仕組みもあって、同じマップでも何度も遊びたくなる工夫が詰まっています。
「共感アレルギー」のフジとオタク令嬢ピリリカの掛け合いが最高
武士道が廃れた和風の魔界「日ノ本魔界群」を舞台にした世界観も、レビュアーから強い支持を得ています。「共感アレルギー」と称されるほど他人に無関心な守銭奴の悪魔フジと、日本の武士道文化を愛する大富豪のオタク少女ピリリカ。この対照的な2人の掛け合いが、物語をハイテンポかつコミカルに引っ張ってくれます。
脚本は「常に自分自身をからかい、第四の壁を破っているように感じる」と評されるほどメタギャグ満載。初代ディスガイアの王が「闇のプレッツェルを喉に詰まらせて死んだ」というシリーズの伝統的なぶっ飛びノリも健在で、英語ボイスアクターたちの大げさで自然な演技がキャラクターの魅力を最大限に引き出しているそうです。
クリア後からが本番──果てしなき育成地獄
本作の真骨頂は、メインストーリーを終えた後に始まるポストゲームにあります。暗黒議会で法案を通せば、ステータス上限を「999,999,999」まで引き上げたり、全キャラクターで神界モードを使えるようにしたり。否決されても賄賂か力ずくで議員をねじ伏せるという理不尽な自由さが最高ですね。
あるレビュアーは「このゲームが私のリビングルームに作り出した重力の井戸から抜け出せる日は来ないかもしれない」と語り、別のレビュアーは「SRPGに対する特定のタイプのサイコパスである限り、底なしのコンテンツの穴だ」と表現しています。Switch 2での動作も「バターのように滑らか」と形容されるほど快適で、携帯モードでのレベル上げが捗ること間違いなしです。
ちょっと注意点もあります
チュートリアルが”パンフレット”すぎる
多くのレビュアーが声を揃えて指摘しているのが、チュートリアルの見せ方の問題です。新しいシステムが出てくるたびに12〜15ページにも及ぶテキストの壁が表示され、「ゲームプレイを通じて教えるのではなく、パンフレットを読まされるようだ」と批判されています。映画『タイタニック』のように「面白くなるまで3時間かかる」という例えも出てくるほどで、初心者にとってはかなりの壁になりそうです。
オリジナル版ユーザーへの扱いがちょっとひどい
すでにオリジナル版を持っているプレイヤーにとって、この完全版の販売形態はなかなか厳しいものがあります。アップグレードパスが存在せず、追加コンテンツを遊ぶにはフルプライス($70)での買い直しが必要。日本では無料配信された機能追加が、こちらではフルプライスに含まれているという事情もあり、「貪欲だ」「詐欺的な戦術だ」という声も出ています。Switch 2の疑似独占という販売戦略にも疑問の声が上がっていますね。
3D化で失われた連携攻撃の派手さ
シリーズが2Dスプライトから3Dモデルに移行した影響で、過去作にあった味方が加勢する際のクレイジーな連携攻撃アニメーションが廃止されてしまいました。代わりに参加キャラクターがハイライトされるだけの簡素な演出になっており、この点を残念がるレビュアーは少なくありません。モデル自体は滑らかで見栄えが良いものの、「スプライトの方が好みだった」という声もあります。また、高低差のあるマップでのカーソル操作が煩わしいという不満も出ています。
やり込みの深さと「完全版」の価値──評価が真っ二つ
DLCの初期解放については、評価がきれいに分かれています。ゲーム開始直後からすべてのDLCキャラクターや装備が使えるため、序盤から強力なパーティを組んで本来の難易度曲線を無視できてしまう。「面倒な育成をスキップできる」と歓迎する声がある一方、「バランスが壊れてシステムを学ぶ機会が失われる」という批判も。大量のコンテンツが一度に解放されることで、初心者が圧倒されてしまう問題も指摘されています。
完全版としての価値についても意見が割れていますね。初めてプレイする人やハードコアファンにとっては「比類なきゲームの決定版が集うヴァルハラの仲間入り」と絶賛される内容。しかし、オリジナル版をすでに持っている人にとっては、新コンテンツの大部分がクリア後にロックされているため、再び20〜30時間のメインストーリーをやり直す必要があり、「フルプライスで二重買いする価値があるかは疑問だ」という声が多く見られます。
メディアレビュー紹介
高評価
Loot Level Chill — 90
本作はSwitch 2で極上の動作を見せる、シリーズ最高傑作の金字塔だ!武士道の魔界でオタク少女ピリリカと守銭奴フジが織りなす物語は爆笑必至。「持ち上げ&投げ」や「ジオパネル」連鎖の爽快感に加え、盤面を覆う超巨大化「弩デカ魔ックス」のスケールには圧倒される。底なしの魅力を持つ完璧な戦術RPGだ。
→ レビューを読むTheSixthAxis — 90
本作は間違いなく究極の決定版だ!共感性ゼロの悪魔フジと裕福なピリリカの物語は最高。ステータス上限の解放や、全キャラ対象の「神滅モード」解禁など、狂気的なやり込み要素がファンを熱狂させる。新規層には長大なチュートリアルが壁となるが、そこを越えれば底なしの戦術的深みに飲み込まれる必携の神ゲーである。
→ レビューを読むCGMagazine — 85
単一の出撃地点から状況に応じてユニットを選び、敵味方問わず投げ飛ばす独特の戦術性は極上だ!第四の壁を破るようなメタギャグ満載の脚本も秀逸で、武士道を取り戻す物語に一瞬で引き込まれる。文字だらけのチュートリアルは玉に瑕だが、未経験者でも時間を忘れて没頭できる最高峰のSRPGだ。
→ レビューを読む
低評価
RPG Site — 70
「完全版」を名乗るが一部DLC未収録の単なる同梱版だ。日本では無料配信された機能追加が、フルプライスで本作を買い直さないと得られない販売手法は極めて悪質である。携帯モードの動作は良いが、TVモードの画質はPS5に劣る。既存ファンを冷遇する姿勢には失望を禁じ得ず、到底納得できる作品ではない。
→ レビューを読むCOGconnected — 70
裏ボス「羅刹バール」や装備複製の「肉球スティック」等、熱狂的ファン向け要素は健在だ。だが、法外な高価格設定とSwitch 2独占という販売戦略には強い疑問を抱く。実態はライト層を置き去りにした「重度な狂人とコレクターのためだけの異常な高額商品」に他ならない。
→ レビューを読むGaming Age — 80
「暗黒議会」等は健在だが、経験者にとって本作の目新しさは皆無だ。スプライトから3Dへの移行はシリーズの魅力を削ぎ、連携攻撃の専用アニメを廃止し単なる強調表示で済ませた手抜き感には深く失望させられる。果てしないレベル上げの作業感も相変わらずで、あえて本作を選ぶ必然性には乏しいと言わざるを得ない。
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まとめると
- シリーズ特有の「持ち上げ&投げ」「ジオパネル」連鎖は健在で、弩デカ魔ックスによる巨大化の爽快感が新たな魅力
- 武士道が失われた和風魔界を舞台に、フジとピリリカのコミカルな掛け合いがテンポよく物語を牽引
- ステータス上限の解放や追加ボス「羅刹バール」など、クリア後のやり込み要素が極限まで拡張されている
- Switch 2での動作は非常に快適で、携帯モードとの相性が抜群
- チュートリアルがテキストの壁になっており、初心者には序盤がかなりの忍耐を要する
- オリジナル版からのアップグレードパスがなく、フルプライスでの買い直しが必要な販売形態に不満の声
- DLCが最初からすべて解放されるため、ゲームバランスの崩壊と初心者の混乱を招いている面がある
- 連携攻撃の専用アニメーション廃止や3D化への移行に対して、シリーズの魅力が損なわれたとする意見も
製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 魔界戦記ディスガイア7 これまでの全部入りはじめました。 |
| ジャンル | 史上最凶のシミュレーションRPG |
| 発売日 | 2025年10月10日 |
| 対応機種 | PlayStation 5 / PlayStation 4 / Nintendo Switch |
| 開発責任者 | 美濃羽俊介 |
| キャラクターデザイン | 原田たけひと |










