2025年10月9日に発売の『Lost Eidolons: Veil of the Witch』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『Lost Eidolons: Veil of the Witch』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは70代半ばで、戦術バトルの手触りやローグライトの中毒的な周回構造には見どころがある一方、バリエーション不足や運要素の強さが足を引っ張る「惜しさの残る作品」という評価です。良い部分と気になる部分をフラットにまとめましたので、購入の参考になれば幸いです。
戦術は光るが、繰り返しが影を落とす一作
この『Lost Eidolons: Veil of the Witch』は、前作の冗長なキャンペーンを大胆に捨て去り、ローグライト×ターン制タクティクスという新しい形に生まれ変わったスピンオフ作品です。武器の持ち替えによる弱点突きや、死んでも少しずつ強くなれる周回構造には確かな中毒性がありますね。レビュアーからは「シーシュポスの神話のような苦役」と例えられるほど、死と再生のループに引き込まれるという声も出ています。
ただ、その一方でマップや敵のバリエーションが少なく、周回を重ねるほど作業感が強まるという批判も根強い。スキルカードの引きや道中のイベントが運任せになりすぎる点も指摘されていて、戦術の腕だけではどうにもならない理不尽さを感じる場面があるようです。光る部分と惜しい部分がはっきり分かれた、人を選ぶタイプのゲームだと思います。
武器を持ち替えて弱点を突く、テンポのいいバトルが気持ちいい
前作は広大なマップでの長時間戦闘が特徴でしたが、本作ではパーティ人数を絞り、マップも小型化。『Fire Emblem』のように移動と攻撃に集中できる直感的な操作感にまとまっています。煩雑な行動ポイントの計算もなくなり、テンポよくサクサク進められるのはかなり好印象ですね。
特に面白いのがデュアルウェポンシステム。キャラクターは2種類の武器を装備していて、ターン中に魔術師から弓兵へ、斧使いから槍兵へと役割をスイッチできます。ボスや大型の敵には武器タイプごとの弱点が設定されていて、1ターンの間に複数の弱点を連続で突いて大ダメージを叩き込む瞬間がたまらなく爽快。戦闘中に最大3回まで行動を巻き戻せる「Undo」機能も、致命的なミスをカバーしてくれるバランスの良いシステムです。
死んでも強くなれる、中毒性の高い周回ループ
ローグライトなので当然死にますが、完全リセットにはならないのがこのゲームのうまいところ。拠点に持ち帰った通貨で「炎の祭壇」のスキルツリーを強化したり、ショップを改善したり、クラスを昇格させたりできます。最初はボロボロだったパーティが、周回を重ねるうちに強力な部隊へと変貌していく感覚は、確かにクセになりますね。
キャラクター同士の会話で築いた「パートナーシップポイント」が次のランにも引き継がれてバトル中に効果を発揮する、というのも物語とゲームプレイがうまく噛み合っています。共鳴石を使った装備強化では、限られたリソースを誰に投資するかで育成方針がガラリと変わるので、毎回違うビルドを試したくなる。主人公をタンクにするか、高火力の剣士にするか、範囲攻撃の弓兵にするかなど、カスタマイズの幅がかなり広いです。
ただ、繰り返すほどに見えてくる粗もある
敵もマップも少なすぎて、後半は作業感との戦い
ローグライトの宿命とも言えますが、敵の種類やマップのバリエーションが明らかに足りていません。ルート分岐こそあるものの、選択肢のバリエーション自体が乏しいため、周回を重ねるごとに「またこのパターンか」という既視感がどんどん強くなります。
「濡れたタイルを通った敵に雷魔法で大ダメージ」といった地形を使ったギミックも存在しますが、活用できる場面がゲーム全体を通してあまりにも少ない。もっとバリエーションがあれば戦略の幅がさらに広がったはずで、非常にもったいないと感じます。
運に振り回される理不尽さと、序盤の高すぎる壁
レベルアップ時に獲得できるスキルカードのレアリティや、道中のイベント内容がランダムで決まるため、運の要素がかなり強いです。「間違ったカードを引いたり、不利なイベントに遭遇するリスクがランの展開に重くのしかかりすぎる」と批判されていて、戦術を練っても運が悪ければランが崩壊する場面はストレスの種になっています。
タクティクスやローグライトに不慣れなプレイヤーにとっては、序盤の学習曲線も急。特に第2幕(Act 2)周辺でのボス戦が壁になりやすく、恒久的なアップグレードが蓄積されるまでは理不尽な死を繰り返すことになるかもしれません。また、戦闘中にセーブできない仕様も、忙しいゲーマーにとっては地味に辛いポイントですね。
前作ファンの期待と、ローグライトの相性は?
『長編RPG』から『ローグライト』への大胆なジャンル転換
前作のスローペースで長大なキャンペーンから、短時間エンカウントを繰り返すローグライト構造へと大きく方向転換した本作。これを「驚くほど満足のいくスピンオフ」と歓迎する声がある一方、前作のようなソファでくつろぎながら遊ぶクラシックなRPGを求めていた層にはまったく合わないという意見も。「誰にでも勧められるゲームではなくなった」と、プレイする人を選ぶストイックな作りへの懸念が示されています。
クリア後に解放される「第4幕」では既存ボスが新シナリオでリミックスされて再登場し、エンドコンテンツとしての寿命はかなり長め。Steam Deckとの相性の良さも評価されていますね。
ランが長引くほど重くなるテンポ問題
序盤はマップサイズの縮小とアニメーションの高速化もあって、「通勤時間に1〜2回のエンカウントをこなすのに理想的」なテンポの良さがあります。ただ、キャラクターが育ってランの奥深くまで進めるようになると、1回のランに膨大な時間がかかるようになるという矛盾した現象が起きている。「敵の数を減らしてステージの進行をもっと軽くしてほしい」というパッチ修正を望む声もあり、ランの長さに関する体感テンポはプレイ進行度によって大きく評価が分かれるポイントです。
ボス戦は熱いか、理不尽か
広範囲攻撃や特殊ギミックを持つボス戦は、位置取りと武器切り替えの知識を総動員して挑むやりごたえのある戦闘だと評価される一方、序盤の強化不足な状態では壁が高すぎるという声も。「ただの巨大なダメージスポンジ以上の存在」と肯定的に捉えるレビュアーもいれば、フラストレーションの要因でしかないと感じるレビュアーもいて、ここは完全に意見が割れています。
メディアレビュー紹介
高評価
DualShockers — 80
主人公Gorgonとして編成するEevieなどのキャラデザやフルボイスが素晴らしい!水濡れタイルに雷魔法を撃ち込む戦術や、Altar of Fireによる永続強化、レゾナンスストーンを使った奥深い武器カスタマイズなど、中毒性抜群のローグライト・タクティカルRPGだ。リプレイ性は無限大である!
→ レビューを読むTech-Gaming — 78
前作の冗長なキャンペーンから脱却し、スピーディなローグライトへ見事に進化した!デュアルウェポンシステムでターン中に弓から魔法へ切り替え、ボスの弱点を突く連携が最高に熱い。第4章の追加によるエンドゲームの拡張やSteam Deckでの完璧な動作など、長く遊び続けられる傑作スピンオフである!
→ レビューを読むGamesurf — 75
XCOMやファイアーエムブレムを彷彿とさせる骨太なターン制バトルに、容赦ないローグライト要素が融合!死と復活を繰り返すループ構造の中で、カードによるスキル習得や宝石での装備強化を試行錯誤するのがたまらない。難易度は高いが、諦めずに最適なビルドを構築した時の達成感は他の追随を許さない!
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低評価
Gamesurf — 75
バトルの勝敗がカードの引きやランダムイベントという運要素に依存しすぎている点は不満だ。序盤こそテンポが良いが、強化が進むと1回のランに膨大な時間を奪われる。敵やマップのバリエーションも乏しいため、長時間のプレイは強い反復感を生む。難易度曲線の調整不足も目立ち、フラストレーションが溜まる。
→ レビューを読むTech-Gaming — 78
テンポは良くなったものの、第2章あたりで直面する理不尽な難易度のスパイクにはプレイヤーの忍耐が試される。また、ローグライクの宿命とはいえ、ランを重ねるにつれてイベントやマップのバリエーション不足が目立ってくる。ボスのギミックは面白いが、道中の単調さはどうしても否めないのが残念だ。
→ レビューを読むDualShockers — 80
分岐路でのルート選択肢の少なさや、戦闘中の環境ギミックに物足りなさを感じる。水濡れタイルへの雷魔法のような面白い相互作用があるのだから、環境とのインタラクションをもっと増やすべきだ。やり直しの利くUndoシステムは良いが、全体的なマップ構造のバリエーション不足は改善の余地が残されている。
→ レビューを読む
まとめると
- 前作の冗長さを捨て、『Fire Emblem』風のテンポの良いターン制バトルへとスリム化された
- デュアルウェポンによる武器切り替えと弱点突きの戦術が爽快
- 死んでも「炎の祭壇」で恒久強化できるローグライト構造が中毒性を持つ
- クリア後の「第4幕」解放でエンドコンテンツの寿命が長い
- 敵やマップのバリエーションが少なく、周回するほど単調になりやすい
- スキルカードの引きやイベントのランダム性に左右されすぎる
- 第2幕での難易度スパイクが初心者には厳しい壁になる
- 戦闘中セーブ不可で、ランが長引くほどテンポが悪化する
- ローグライトへのジャンル転換は賛否が分かれるポイント
製品情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| タイトル | Lost Eidolons: Veil of the Witch |
| ジャンル | ターン制タクティカルRPG / ローグライト |
| 発売日 | 2025年10月9日 |
| 対応機種 | PC(Steam) / PS5 |
| プレイ人数 | 1人 |










