【メタスコア】『Painkiller』メディア評価レビュー

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2025年10月21日に発売の『Painkiller』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『Painkiller』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。

スコアは50点台後半と厳しい結果になっており、武器の手触りやスピード感に光るものはあるものの、コンテンツ不足やAIボットの破綻など問題点が非常に多い作品です。購入の参考になれば幸いです。

撃つのは楽しい、でもそれだけじゃ持たなかった

59
Painkillermetacritic.com

この『Painkiller』は、2004年のカルト的名作ゴシックホラーFPSを3人Co-opシューターとして蘇らせたリブート作です。銃を撃つ手触りとハイスピードな移動は確かに気持ちいいんですが、そこから先がとにかく足りません。キャンペーンはわずか4〜5時間で終わり、ミッションは単調な作業の繰り返し。ソロで遊ぼうとすれば劣悪なAIボットが足を引っ張り、進行不能になることすらあります。かつてのゴシックホラーの重厚な雰囲気も、キャラクターが垂れ流す安っぽいジョークでかき消されてしまっていて、「名前だけ借りた別のゲーム」という評価が大半を占めているのが現状ですね。

わずか9ステージ、4時間で見える底

最大の問題はコンテンツの圧倒的な不足です。キャンペーンにあたる「Raid」モードは3つのバイオームに各3ステージ、合計たったの9ステージ。4〜5時間もあれば全部クリアできてしまいます。

ミッションの中身も「血の樽の近くで敵を倒して満たす」「魂の入ったランタンを運ぶ」「指定エリアにとどまって耐える」といった、他のCo-opシューターで何度も見たことのあるような目標ばかり。ボス以外の敵のバリエーションも乏しく、バイオームが変わっても背景のテクスチャが変わるだけで同じ敵の群れと戦い続けることになります。

リプレイ性を補うために用意されたローグライトモード「Rogue Angel」も、既存マップをランダムに繋ぎ合わせただけの代物で、死んでも何も引き継げるようなメタプログレッション要素がありません。クリア後に繰り返し遊ぶ理由が見当たらないんですよね。

壁に引っかかるAIボット、崩壊するソロプレイ

本作にはソロモードが存在しますが、実質的にソロプレイを拒絶していると言っていいかもしれません。オフラインでもAIボット2体が強制的にパーティーに追加される仕様で、このボットがとにかくひどい。壁の裏でフリーズしたり、地形に引っかかったりするのは日常茶飯事です。「3人全員が集合しないと扉が開かない」という場面でボットがスタックすると、数十分かけたミッションが最初からやり直しになります。

さらに、ソロプレイでもポーズができず、数分間操作しないと「非アクティブ」でキックされるという仕様。オフラインとオンラインで進行データが完全に分離されているため、オフラインで練習した成果をオンラインに持ち込むこともできません。ソロプレイヤーにとっては「遊ぶな」と言われているようなものですね。

キャラに個性なし、成長システムにも穴がある

Co-opシューターなのに、4人のプレイアブルキャラクター(Ink、Void、Sol、Roch)の違いは「体力が少し多い」程度の微小なパッシブステータスだけ。固有スキルもなく、「Fortniteのストアから放り出されたようなスキン同然」と酷評されています。

旧作では多彩な武器を全部持ち歩けたのが醍醐味でしたが、本作では銃器が2つしか装備できません。さらに、1回使い切りのバフアイテム「タロットカード」の再利用と恒久的な武器アップグレードが同じ通貨(ゴールドやAncient Souls)を消費する設計になっているため、誰もカードには手を出さず武器強化だけに通貨を注ぎ込むようになり、システム自体が死に要素と化しています。

画面が爆発で見えない

狭いアリーナに3人のキャラクターが属性攻撃をばらまくと、画面が爆発と血しぶきで埋め尽くされて何が起きているのかまったく分かりません。倒した敵がまた起き上がるのか判別もつかないまま、ただ乱射するしかない場面が頻発します。グラップリングフックの判定も極端に狭く、フックが空振りしてそのまま奈落に落下死する事故が多発するなど、ハイスピードな戦闘とプラットフォーム要素の相性がかなり悪いのも気になるところです。

ただ、撃つ快感だけは本物です

破壊力満点の武器と気持ちいい移動

ここまで厳しいことを書きましたが、ガンプレイそのものの手触りは非常に高く評価されています。シリーズを象徴するStakegun(杭打ち機)で敵を壁に釘付けにする快感はそのままに、アップグレードで3本同時発射やドリル化、クラスター手榴弾の射出にまで改造できるのが楽しい。Electrodriverの手裏剣は敵の間で跳ね返り、Shotgunは敵を凍結させて粉砕。タイトルにもなっている近接武器Painkillerは敵をミンチにしつつ弾薬を生成するという戦略的な役割もあります。敵の群れを電撃で連鎖爆発させたり凍結させて一掃する様は「マイケル・ベイも誇りに思うような爆発」と形容されるほど痛快ですね。

移動もダッシュ、ダブルジャンプ、ロングスライディング、グラップリングフックを駆使したハイスピードなアクションが楽しめます。スライディングで敵の群れを蹴り飛ばすといった攻撃的な立ち回りもでき、「ロケットスケートを履いているようなスピード感」という表現も。3つのバイオーム最後に待ち受けるNephilimと呼ばれる巨大ボスも独自のギミックを持ち、単調なゲームプレイにおける最高のスパイスになっています。

「Painkillerの名を冠する意味はあったのか」

孤独な恐怖を捨てた方向転換

2004年のオリジナル版からの極端な方向転換が、最大の議論の的となっています。オリジナルの『Painkiller』は、不気味でゴシックな迷宮をたった一人で切り抜けるダークなワンマンアーミー体験でした。しかし本作は強制Co-opのヒーローシューターに変貌し、「過去作の皮を被った別の何か」「これなら『Painkiller』の名前を使うべきではなかった」という声が圧倒的多数を占めています。

一方で少数派ながら、「過去作の色眼鏡を外せば、スピード感と射撃の爽快感は本物」「週末に友人と集まって数時間頭を空っぽにして遊ぶ『レンタルビデオ的なゲーム』としては十分」という擁護もあります。実際、気の合う友人3人でボイスチャットを繋ぎながら遊ぶと「Discordの通話が笑い声と罵声で満たされる」ほど盛り上がるそうで、パーティーゲームとしてのポテンシャルは確かにあるようです。

ダークゴシックか、安っぽいジョークか

世界観のトーンについても賛否が割れています。戦闘中にキャラクターが絶え間なく安っぽいジョーク(「アザゼルと呼んでもいいが、ダディと呼んでくれ」など)を飛ばし続け、この「マーベル映画のような」軽薄なノリがダークファンタジーの雰囲気を台無しにしていると批判されています。「5分でキーボードを壁に投げつけたくなる」という声も。

ただし、「そもそも『Painkiller』に高尚なストーリーなど求めていない」「銃を撃つための口実があれば十分」として、武器の説明文に散りばめられた遊び心ある表現(「粘着手榴弾は絶望的な愛情でしがみつき、壊滅的な別れを迎える」など)を含め、B級ホラーアクションとしてのトーンを好意的に受け止める意見もあります。

メディアレビュー紹介

高評価メディア

The Jimquisition — 85
予想を裏切る最高の撃ち合いだ!お馴染みの「Stakegun」から、手裏剣をばら撒く「Electrodriver」まで、すべての武器の破壊力が極上で、肉片を吹き飛ばす快感に脳汁が止まらない。キャラが喋りすぎる難点はあるが、そんな不満も圧倒的に滑らかな移動と苛烈な戦闘の楽しさが完全に凌駕している。
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GamingTrend — 80
悪魔の軍勢をなぎ倒す、高速で滑らかなガンプレイは文句なしの傑作だ!武器のアップグレードやタロットカードを駆使した戦いは至高の体験である。ランダム生成の「Rogue Angel」モードも熱い。重厚なソロの不在は惜しいが、CO-OPシューターとしての完成度と圧倒的な爽快感にはただ脱帽する。
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TheXboxHub — 80
まさに「覚醒剤をキメたDOOM」と呼ぶべき狂気のスピード感だ!回転ノコギリ「Painkiller」で敵をミンチにし、クラスター爆弾を放つ「Stakegun」で画面を血の海に染める快感はたまらない。オンライン3人でのRaidsモードは最高に熱く、FPSジャンルに強烈なカンフル剤を打ち込む傑作である。
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低評価メディア

Digitally Downloaded — 40
キリスト教神話を活かしたゴシックな世界観は完全に死に絶えた。強制CO-OP化により、初代の魅力だった重厚なソロ体験は無惨に破壊されている。悪魔を撃ちながらバッテリーを運ばされるような単調なお遣いミッションの連続で、協力プレイとしての深みも皆無。個性ゼロの量産型シューターに成り下がった大失敗作である。
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Gamepressure — 40
伝説のブランドを悪用した中身のない抜け殻だ。ポーズ不可の強制CO-OPと、壁に引っかかる無能なAIボットはプレイを崩壊させている。Fortniteのボツ案のような個性ゼロのキャラ、武器強化とリソースを食い合う欠陥だらけのタロットカードなど、僅か4時間で終わるキャンペーンには絶望しかない。
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CD-Action — 45
初代の重厚な雰囲気は消え失せ、安っぽいスキンと寒々しいジョークを飛ばすキャラが蔓延る「劣化版DOOM」へと成り下がった。強制CO-OPの煩わしさに加え、強力な武器がたった2つしか持ち込めない仕様はシリーズの魅力を完全に殺している。アイデンティティを喪失し、無駄に騒がしいだけの極めて凡庸で退屈なリブートだ。
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まとめると

  • ガンプレイの手触りとハイスピードな移動アクションは文句なしに気持ちいい
  • キャンペーンは9ステージ・4〜5時間で終わるボリューム不足が致命的
  • AIボットが壁に引っかかり進行不能になるなど、ソロプレイが事実上破綻している
  • ミッション内容が単調な作業の繰り返しで、レベルデザインに工夫がない
  • 4人のキャラクターに個性がなく、スキンの違いしかない
  • 武器が2つしか持てない制限と、タロットカードのリソース競合が足を引っ張っている
  • オフラインとオンラインで進行データが分離されている不親切な設計
  • 画面がエフェクトで埋まり視認性が崩壊する
  • 友人3人で遊べばパーティーシューターとして数時間は楽しめる
  • オリジナル版のゴシックホラーの雰囲気を期待すると裏切られる

製品情報

項目情報
タイトルPainkiller
ジャンルCo-opアリーナシューター(FPS)
発売日2025年10月21日
プレイ人数1〜3人(オンラインCo-op / オフラインはAIボット同行)
対応機種PlayStation®5、Xbox Series X/S、PC

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

9080706050
神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち