【メタスコア】『テイルズ オブ エクシリア リマスター』評価レビュー

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2025年10月31日に発売の『テイルズ オブ エクシリア リマスター』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『テイルズ オブ エクシリア リマスター』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。

メタスコアは80点で、全体的に好意的な評価。戦闘システムやキャラクターの魅力が高く評価された一方で、PS3時代のマップ構造やアニメーションの古さを隠しきれていないという指摘も目立ちます。購入の参考になれば幸いです。

PS3の名作、14年越しの正しいリマスター

80
Tales of Xillia Remasteredmetacritic.com

『テイルズ オブ エクシリア リマスター』は2011年のPS3タイトルとして見れば間違いなく良作です。シリーズ初のダブル主人公、パートナーとタッグを組んで戦う独自のバトルシステム、そしてテンポの良いストーリー。当時の魅力はしっかり残っていますし、リマスター版の追加機能も痒いところに手が届くレベルで充実しています。

ただ、2025年に遊ぶゲームとして見ると、やっぱりマップの単調さやキャラクターモーションの硬さが気になってくる。リマスターとしてはかなり丁寧な仕事をしているけれど、元のゲームが持つ限界はどうしても超えられない。そのあたりを許容できるかどうかが評価の分かれ目になっています。

リンクモードの連携が気持ちよすぎる

本作の戦闘はDR-LMBS (ダブルレイド リニアモーション バトルシステム) という名前の通り、味方とペアを組んで戦うのが最大の特徴です。これがかなり気持ちいい。

簡単に言えば、誰とリンクするかで戦い方がガラッと変わるシステムです。アルヴィンとリンクすれば、敵がガードした瞬間にガードブレイクを即座にやってくれる。ローエンとリンクすれば詠唱中に自動で守ってくれる。敵のタイプに合わせてパートナーをサクサク切り替えていく感覚は、格闘ゲームのタッグマッチみたいなテンポ感があります。

さらにそこから共鳴術技 (リンクアーツ) に繋げるのが最高に楽しい。ジュードの「魔神拳」✕ミラの「ウィンドランス」で「絶風刃」になる、みたいな合体技で、ゲージが最大まで溜まると連続で叩き込める。ボス戦で共鳴術技チェインを決めた時の爽快感はシリーズでも随一かもしれません。

AC (アサルトカウンタ) という数値が攻撃回数を管理していて、ACが続く限り術技と通常攻撃を自由に組み合わせられる。ボタン連打じゃなくて、自分でコンボルートを考えて組み立てる楽しさがちゃんとあります。

リリアルオーブの育成が中毒すぎる

キャラクターの成長システム「リリアルオーブ」もかなり評判がいいですね。蜘蛛の巣みたいなグリッド上でノードを解放していく方式で、『ファイナルファンタジーX』のスフィア盤を思い出してもらうとイメージしやすいかもしれません。

レベルアップで得たGP (グロウポイント) を使って好きな方向にキャラを伸ばせる。ジュードを物理ゴリ押し型にしてもいいし、回復寄りに育ててもいい。ノードを4つ繋いでエリアを完成させると新しい術技やスキルがアンロックされるので、あと1ノードでスキル解放…!みたいなFF10的中毒感がたまらない。地味にグリッドが埋まっていく視覚的な達成感もあって、戦闘→育成のサイクルが非常に回しやすいです。

キャラの掛け合いが最高、ストーリーのテンポも良い

もうひとつ高い評価を受けているのがキャラクターの魅力。主人公のジュード・マティスは医学生という、JRPGにしてはかなり珍しい設定の持ち主で、剣と魔法のファンタジー世界で大学病院みたいな場所から物語が始まるのが新鮮です。ミラ=マクスウェルは精霊の主でありながら人間界の常識に疎くて、そのズレがスキットで面白おかしく描かれる。

パーティメンバーも年齢・立場がバラバラで、老執事のローエンや傭兵のアルヴィン、ぬいぐるみ「ティポ」を連れたエリーゼなど個性派揃い。シリーズ恒例のスキットがキャラの関係性を掘り下げる装置としてしっかり機能していて、シリアスな本筋との緩急が絶妙です。

ストーリーのテンポも良好。約40〜50時間で完結する構成で、余計なお使いパートが少ない。人間と精霊の共存、国家間の対立、そしてクルスニクの槍をめぐるメインプロットに集中できるので、話が全然進まない…みたいなストレスはほぼありません。

快適すぎるリマスターのQoL機能

リマスター版で追加された快適機能は文句なしの出来です。

ダッシュの追加でフィールドの移動が格段に快適になったのは大きい。敵とのエンカウントを丸ごとOFFにできる設定もあるので、ダンジョンを素早く抜けたい時や探索に集中したい時のストレスがほぼゼロ。オートセーブも実装されたので、セーブポイントまで戻る手間もなくなりました。

ミニマップには目的地だけでなく、未取得の宝箱や期間限定サブイベントの場所までアイコンで表示されるようになっていて、攻略サイトを見なくても取りこぼしを防げます。2025年のゲームとして遊べるようにする、という点では相当気を使ってくれている印象ですね。

ちょっと注意点があります

ここからはマイナス面。PS3時代の設計からくる古さがリマスターでもカバーしきれていない部分が複数あります。

マップがとにかく廊下

最も多く指摘されているのがマップのデザイン。ダンジョンは基本的に一本道。ギミックもほぼなし。フィールドは町と町を繋ぐだけの通路みたいな扱いで、探索の面白さがほとんどない。配置された敵もただの障害物でしかなくて、「この先に何があるんだろう」というワクワク感がとにかく薄い。

これはもうPS3時代のエリア制RPGの限界なので、リマスターでどうこうできる部分ではないんですが…2025年に遊ぶと、やっぱりかなりキツい。マップの高低差をスライドバーで調整するUIも直感的じゃなくて、複数の階層が重なる場所だとアイコンの位置がわかりづらいです。

PS3時代のモーションを4Kで見るとキツい

グラフィックは4K・60fpsに対応して、テクスチャも鮮明になっています。ただ、キャラクターのモーションがPS3時代のままなので、高解像度になったぶん余計に硬さが目立つ。イベントシーンのキャラの動きが段ボール人形みたいで、感情表現と身体の動きが噛み合っていない場面がちょくちょくあります。

背景や一部テクスチャにはAIアップスケーリングが使われているようですが、のっぺりした質感が出てしまっている箇所も。手作業での個別調整が足りない印象です。テクスチャは綺麗になったけど動きは古いまま、というリマスターあるあるがここにも出ている感じですね。

英語音声の圧縮ノイズがひどい

音声面で注意したいのは英語音声の品質。こもった音質、圧縮ノイズが目立つという報告が複数のメディアから出ています。クリアなBGMや日本語音声と聴き比べると差が歴然で、現代のオーディオ環境では酷いとまで言い切るメディアもあるくらい。

ミラの英語演技についても、抑揚のない棒読みに近いという指摘があります。ただこれは精霊の主という超越者の設定に忠実な演技だという擁護意見もあって、キャラクター解釈次第ではアリかもしれません。日本語音声で遊ぶなら問題ないので、そこは安心してください。

ダブル主人公、実は95%同じ内容

ちょっともったいないのがダブル主人公システム。ジュード編とミラ編で視点が変わると言っても、物語の大半で2人は一緒に行動するので、内容の95%くらいは同じです。

2周目で別の主人公を選んでも「あ、見たことあるシーンだ」が多すぎて、差分を見るためだけに40時間以上かけるモチベーションが保ちにくい。『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』のように完全に別ルートを辿る構成にすべきだったという指摘がありますね。

さらにミラ編を最初に選ぶと、序盤の世界観説明がかなりスキップされていきなりダンジョンから始まるので、初見だと置いてきぼり感がすごい。初回はジュード編を選ぶのが無難です。

グレードショップの初期解放、これはどうなの?

評価が割れているのがグレードショップの初期解放。本来はクリア報酬であるこのシステムが、リマスター版では最初から5000GRADE付きで使える。経験値2倍やガルド増加のブースト機能をいきなりフルで使えてしまうわけです。

肯定派の意見としては、「忙しい社会人が効率よく遊べるオプションとして最高」「ON/OFFできるんだから使いたくなければ使わなきゃいい」というもの。これはごもっとも。

一方で否定派は、「ゲームバランスが崩壊する」「リリアルオーブで地道に強くなる楽しさが薄れる」「そもそも開始直後にチートメニューが出てくるのが雰囲気ぶち壊し」と主張しています。個人的には選択肢があること自体は良いことだと思いますが、デフォルトでOFFにして、使いたい人が自分で開く設計のほうが良かったかもしれません。

メディアレビュー紹介

高評価メディア

Inverse — 9 / 10
ジャンル屈指の戦闘システムと秀逸なキャラクター描写が光る。ストーリーのテンポも洗練されており、リマスターによるグラフィック向上も好印象。シリーズファンも初見も楽しめる一本。
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Video Chums — 8.6 / 10
魅力的なストーリーとキャスト、探索しがいのあるダンジョン、リンクモードの楽しさが高評価。テクスチャの細部やミラの一部ボイス品質に課題は残るものの、総合的に満足度の高いリマスター。
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RPG Fan — 85 / 100
個性豊かなキャラクターと楽しいリアルタイム戦闘、柔軟なカスタマイズ設定を評価。マップシステムの使いにくさやダンジョンの単調さは欠点だが、初回グレードショップ解放などQoLの充実度は◎。
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低評価メディア

PCGamesN — 70 / 100
リマスターとしての追加要素は手堅いが、元のゲームが持つマップの単調さやPS3時代のアニメーションの古さがそのまま残っている。2025年基準では厳しい部分が多い。
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GamingBolt — 8 / 10
ストーリーとキャラクターは優秀で快適なロード時間も好印象だが、退屈なマップデザインとPS3時代のキャラクターモデルの古さが足を引っ張る。戦闘にも繰り返し感あり。
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Worth Playing — 8.0 / 10
シリーズ中でも一貫して楽しめる作品で、キャストとストーリーの魅力は健在。ただしダブル主人公の活かし方が不十分で、前作『グレイセス エフ』と比較すると戦闘がシンプルに感じる面も。
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まとめると

  • パートナーと連携するDR-LMBSの戦闘が爽快で、共鳴術技のコンボが中毒性抜群
  • リリアルオーブの育成がスフィア盤的な楽しさで、成長の方向性を自由にカスタマイズできる
  • ジュード、ミラをはじめパーティメンバーが魅力的で、スキットでの掛け合いが秀逸
  • ストーリーのテンポが良く、40〜50時間でまとまった構成
  • ダッシュ、エンカウントOFF、オートセーブなどリマスターのQoL機能は文句なし
  • ミニマップに宝箱やサブイベントのアイコン表示が追加されて探索が快適
  • マップ構造が一本道で単調、ダンジョンにギミックがほぼない
  • キャラクターモーションがPS3時代のままで、4K表示だと硬さが目立つ
  • 英語音声の圧縮ノイズがひどく、日本語音声の使用を推奨
  • ダブル主人公の差分が少なく、2周プレイのモチベーションが保ちにくい
  • グレードショップの初期解放は便利だがゲームバランスへの影響が賛否両論

製品情報

項目内容
タイトルテイルズ オブ エクシリア リマスター
ジャンル揺るぎなき信念のRPG
発売日2025年10月30日 (STEAM版:2025年10月31日)
対応機種Nintendo Switch / PlayStation 5 / Xbox Series X|S / STEAM
プレイ人数1人 (バトル時のみ最大オフライン4人プレイ)

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち