『トーエム2』メタスコア81点、高く評価された点とちょっとした不満

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2026年9月29日に発売の『トーエム2』のメディアレビューが公開され、Metacriticのメタスコアが集計されました。総合点数は「81 点」で「好評」という評価になっています。
2026年10月6日時点での集計内容となっており、採点対象のレビューは35件、最高は100点、最低は60点という結果でした。以下にレビューの総まとめを記載しているので購入の参考になれば幸いです。
※スコアは寄稿記事が増減して一定期間は上下しますが、大きく変動することは稀です。

81トーエム2好評 31|賛否 4|不評 0
PC81(15件)PlayStation 583(13件)Nintendo Switch—(2件)Nintendo Switch 281(7件)

ささやかな悩みを手助けしながら、思わず笑顔になれる優しい世界

ささやかな悩みを手助けしながら、思わず笑顔になれる優しい世界

『トーエム2』のクエストのひとつに、アレルギーの原因になっているツタを取り除くため、困っているミミズを手助けするものがあります。頭を抱えて深く考え込むような難題というより、思わず笑顔になって「わあ、いいね!」と心が和むような内容です。本作はそうした優しさに満ちた作品です。厳しい課題を突きつけるよりも、親しみやすさでプレイヤーを癒やすことを目指した穏やかな写真撮影アドベンチャーであり、その狙いはおおむね達成されています。

物語の導入は前作と同じくシンプルです。祖母に送り出され、WhirlhillでWhirling Birchが花を咲かせる瞬間を見るため、バスに乗って旅立ちます。道中の町で人々を助けながら、先へ進むためのスタンプを集めていくのが基本のサイクルです。全体を貫く大きなストーリーはほとんどありませんが、その代わりに各町には、手助けを待つ個性的な住人たちとの小さな物語が用意されています。ツタに困るミミズもそのひとりですし、自分の実力を証明しようと奮闘する鍛冶屋の弟子志望の若者も登場します。こうした小さな物語が各エリアに個性を与え、現地での活動同士を自然に結びつけているため、脈絡のないお使いをただ片づけているようには感じられません。

文章や会話はシンプルながらも巧みに書かれており、全体の雰囲気も軽やかで優しい空気に包まれています。住民たちは膝の擦り傷や鍵の紛失といったささいな出来事にも、まるで世界の終わりのように大慌てしますが、頼み事を断ったからといってすねたり嫌味を言ったりする人はいません。手助けに対する見返りも、基本的には短い感謝の言葉と新しいスタンプひとつだけです。それでも、あるメディアは会話の楽しさを高く評価しており、新しいセリフがないか確かめたい一心で、すべてのキャラクターに何度も話しかけたと述べています。これほど小規模な作品において、プレイヤーの好奇心をそこまで引き出せること自体が確かな報酬になっています。

もっとも、すべてのメディアがこの作風に魅了されたわけではありません。あるメディアは、住民たちの個性が薄く印象に残りにくいと評し、プレイヤーが深く関わる物語が用意されているというより、主にクエストを渡すためだけに配置されているようだと指摘しました。その具体例として挙げられているのが、ピクニック用の敷物に寝そべり、何かの形に似た雲を撮影してほしいと頼んでくるキャラクターです。また別のメディアも、人間関係の対立や切実な問題がないため、体験がやや淡白に感じられることがあると述べています。ただし、そうした見方があるからといって、本作が目指している方向性が損なわれるわけではありません。このゲームの魅力は物語の重厚さではなく、ささやかな温かさにあります。もし充実したストーリーを期待して遊ぶのであれば、その点はあらかじめ踏まえておいたほうがよさそうです。

耳に心地よいローファイ音楽と、独特のモノクロ世界がもたらす安らぎ

耳に心地よいローファイ音楽と、独特のモノクロ世界がもたらす安らぎ

心地よい空気感こそが『トーエム2』の核であり、その大部分をサウンドが支えています。前作から続投した作曲家のLaunchable SocksとJamal Greenが手がけたローファイのサウンドトラックは、耳に残る遊び心にあふれながらも、決して主張しすぎず背景へと自然に馴染んでくれます。穏やかで落ち着いた調べもあれば、風変わりなキャラクターとの出会いに合わせたコミカルな曲調もあり、場面ごとの変化も楽しめます。音楽に対する評価はメディア間でも一致しており、キャラクターやクエスト、ビジュアル面を好まなかったメディアでさえ、散策や写真撮影に心地よく寄り添う存在として高く評価していました。道中ではカセットテープを集めて、好きなときにお気に入りの曲へ切り替えられるのも嬉しい要素です。

効果音をはじめとするサウンドデザインも、音楽と同じくらい生き生きとしています。登場人物たちは『Banjo-Kazooie』を思わせる独特のデタラメな言語で話しますが、その口調からもしっかりと個性が伝わってきます。歩く足音も地面の材質に応じて細かく変化し、収集アイテムである道化師の帽子に付いた鈴の音のように耳目を引くものから、畑を駆け抜けた際に麦の茎が擦れ合うような繊細な環境音まで、作り込みは実に丁寧です。また静けさの演出も巧みで、耳を澄ますことがパズルや秘密の発見につながる場面では、すっと音楽の音量が下がります。一部のメディアからは特定のキャラクターの声が耳障りだったという指摘もあるものの、全体としては音を通じて世界の息づかいが確かに伝わってきます。

ビジュアル面はメディアによって評価が分かれるものの、おおむね好意的に受け止められています。『トーエム2』では背景が立体感のはっきりした3Dグラフィックになった一方、キャラクターは手描きの2D表現のまま維持されています。この2Dと3Dの組み合わせには最初こそ少し違和感を覚えるかもしれませんが、シリーズらしさはしっかりと保たれています。明るく軽やかだった前作に比べると、今回は暗い色調を取り入れたことで場面の奥行きが増し、明暗のコントラストによって被写体が引き立つようになりました。モノクロの画面構成は写真撮影というテーマとも相性がよく、色を手がかりに小さな目標物を探せないからこそ、立ち止まってじっくりと目を凝らす楽しさにつながっています。もっとも、この新しいグラフィックを誰もが歓迎しているわけではありません。あるメディアは、愛らしいキャラクターや生き物が写真映えする一方で、ジオラマ風の背景が時に無機質に感じられると指摘しています。さらに別のメディアはより強く異を唱えており、前作にあった太いインクの輪郭線を廃止したことで背景の印象が弱まり、キャラクターが周囲から浮いて見えてしまうと主張しました。この新たな画風がうまく機能しているかどうかは好みが分かれるところですが、視覚と聴覚の表現は単なるおまけではなく、本作がこれほど心地よく感じられる最大の理由になっています。

広くなったマップと豊富な寄り道要素のおかげで、気ままな散策が楽しい

広くなったマップと豊富な寄り道要素のおかげで、気ままな散策が楽しい

『トーエム2』の各エリアは前作よりも広くなり、任意の寄り道要素も豊富に用意されているため、主な目的から離れて散策しても時間を無駄にしたと感じることはめったにありません。次の大きな依頼へ向かう途中で、3匹のヤギの写真を求める橋のトロールや、ポーションを探している傷ついた騎士に出会い、寄り道することもあります。生き物図鑑を埋めたり、写真撮影のチャレンジに挑んだり、各地で見た目を変える衣装アイテムを見つけたりと、寄り道の選択肢は盛りだくさんです。先へ進むためにすべてのタスクをこなす必要はなく、各エリアは出口でつながったコンパクトな区画に分かれているうえ、ミニマップで現在地も確認できるため、隅々まで迷わず快適に探索できます。

旅の舞台となる地域は全部で5つあり、それぞれに独自の作風と土地の雰囲気が漂っています。静かな農村地帯からにぎやかな都市部までロケーションは多彩で、なかでもテーブルトップゲームに着想を得た中世風の町は見どころのひとつです。壮大なクエストや、先ほど触れた橋のトロールなど、ユニークな仕掛けがそろっています。

移動面にも確かな改善が見られます。今作ではキャラクターがジャンプできるようになり、地形に高低差が加わったことで、高所へ登るルートや各エリアを通り抜ける迂回路が開けました。これによって、前作では不可能だった角度から写真を撮れるようにもなっています。ジャンプを使った足場移動のアクションは意図的にやさしく作られており、ミスをしてゲームオーバーになることはなく、単に下へ落下するか、水に落ちてもすぐに岸へ戻されるだけです。ただし、あるメディアはこの新要素を評価していません。足場の移動があまりにも簡単すぎてすぐに退屈になってしまったうえ、一部の衣装アイテムはジャンプでしか取りに行けないため、達成度100%を目指すなら避けて通れない作業になってしまうと指摘しています。

各地域では、カメラのファインダー越しに使う新たなアタッチメントも登場します。ハサミで伸び放題のツタを切り払って木からジャムアップルを落とし、ハンマーで釘を打ち込んで岩を砕き、ドライバーで入り組んだ配管のバルブを調整する、といった具合です。地域ごとに使える道具が変わるため、探す対象も自然と切り替わります。こうしたアタッチメントは、単に歩いて撮影するだけになりがちな繰り返しに良い変化をつけています。一方で、あるメディアはこれとは異なる見解を示しており、撮影以外の作業がこの3つの道具に限られている仕組みは、やや取ってつけたようで多様性に欠けると主張しました。確かにプレイに変化をもたらしてはいるものの、その変化は道具同士を組み合わせることからではなく、次の地域で単に別の道具へ入れ替わることから生じるため、ここに本作の遊びが抱える限界が表れています。

気負わず遊べる一方で、パズルの手応えや道具の活用範囲には物足りなさも

気負わず遊べる一方で、パズルの手応えや道具の活用範囲には物足りなさも

『トーエム2』がプレイヤーに多くを要求することはめったにありません。写真を使う依頼の大半はやさしく、被写体を見つけ出すだけで済むものが目立ちますし、新しいフォーカスボタンを使えば動く対象にも簡単に狙いを固定できます。あるメディアは、ゲーム自体は楽しめたとしつつも、自分の機転に手応えを感じる瞬間は一度もなく、撮影の技術も必要とされなかったと述べています。また今回は各ステージがそのエリア内だけで完結しており、新しい装備を手に入れてから以前の場所へ戻る仕掛けもないため、入念な準備や道具の巧みな連携を求めるパズルも少なくなっています。先へ進むために必要なスタンプの要求数も少なく、とりわけ序盤のエリアでは手応えの乏しさが目立ちます。もちろん例外もあり、小規模な脱出ゲームや噴水の下で詰まった配管の修理など、もう少し考える必要があるクエストも存在します。部屋をあらゆる角度から調べなければならない依頼もありますが、大半はあまり頭を悩ませずにサクサクと解決できます。

カメラの道具は、そのポテンシャルを生かしきれていないことが最もはっきりと表れた要素です。それぞれの道具は対応する地域でしか使えず、ごく限られた特定の状況以外ではほとんど出番がありません。後の地域で以前の道具が再登場することはなく、新しい道具を使うために過去のエリアへ戻ることもないため、アタッチメントは冒険を通じて充実していく道具一式へと発展しません。ひとつひとつは気の利いたアイデアですが、少し使っただけでその地域に置いていくことになるのは惜しいところです。

こうした簡単さが問題になるかどうかについては、メディアの間でも意見が分かれました。一部のメディアにとっては、気負わず取り組める少し風変わりな依頼の数々こそがこのゲームの魅力であり、達成したときに生まれるのは、ひらめきの快感というよりも温かな笑顔です。その一方で、別のメディアはクエストを味気なく工夫に乏しいと評し、ほとんど考える必要がないと述べました。そのメディアが達成度100%を前にプレイをやめてしまったのも、謎解きに行き詰まったからではなく、飽きてしまったからだといいます。手軽に遊べるゲームが、必ずしもプレイヤーの満足感につながるとは限りません。どう感じるかは、この作品に何を求めるかに大きく左右されます。

もうひとつの懸念点として挙げられているのが、プレイの単調さです。大半のクエストでは、アイテムを取ってきたり、簡単な足場をジャンプで移動したり、指定された物体を撮影したりといったパターンの繰り返しになりがちです。あるメディアは、お使いクエストを何度もこなしているうちにビジュアルさえ輝きを失い始めると感じ、長時間のプレイを避けて短い時間に区切って遊ぶほうを好んだと述べています。また別のメディアも、新しい道具が加わっていても、結局は何度も歩いて往復することが多いと指摘しました。最初の1時間を支えてくれた魅力も、長時間続けて遊んでいると薄れてくることがあります。

『トーエム2』としての大きな進化か、それとも前作の心地よい延長か

『トーエム2』としての大きな進化か、それとも前作の心地よい延長か

続編として実際にどれほど変わったのかについても、メディアの意見は分かれています。複数のメディアは、追加要素が控えめすぎて従来の作りに新鮮さをもたらすには足りないと感じています。あるメディアは、見た目が刷新され簡単な新しい仕組みがいくつか加わっていても、もう一度『トーエム』を遊んでいるように感じると述べ、良作ではあっても傑作ではないと評価しました。別のメディアも前作とほぼ同じで追加DLCと見間違えるほど似ていると評し、さらに別のメディアは本格的な続編というより拡張版に近いと捉えています。一方で、反対の見方を示したメディアもあります。『トーエム2』は写真を使ってパズルを解くという前作の仕組みを保ちつつ、面白さと実用性の両方を備えた形で発展させており、元のアイデアをより充実させた作品に仕上がっていると主張しました。

この点が最も気になるのは、前作を遊んでいて続編ならではの進化を見たいと思っている場合でしょう。前作に近いこと自体が体験を損ねているわけではなく、初めて遊ぶ人なら前作を知らなくても何の問題もなく冒険を楽しめます。

基本的な操作感はおおむね快適だが、Switch 2版の挙動には気になる点も

基本的な操作感はおおむね快適だが、Switch 2版の挙動には気になる点も

操作性は全般的によくできています。直感的で反応もよく、カメラを構えて角度やズーム、フォーカスを調整し、写真を撮るまでの流れはすっきりしていて扱いやすい仕上がりです。

例外として挙げられるのが、あるメディアによるSwitch 2版の報告です。Switch 2ではモーション操作の感度を最大に設定しても、角度を少し変える以上の操作はやりにくかったといいます。またカメラモードと探索中ではズームに使う操作が異なるため、手に染みついた操作の癖と何度も食い違って戸惑う場面がありました。もしSwitch 2でモーション操作を中心に遊ぶつもりなら、この点は覚えておいたほうがよいでしょう。なお、同じ問題がほかのプラットフォームでも起きているという報告はありません。

飽きが来る前に心地よく駆け抜けられる、3〜5時間のコンパクトな冒険

飽きが来る前に心地よく駆け抜けられる、3〜5時間のコンパクトな冒険

『トーエム2』は短く、そのコンパクトな長さが作品の性格によく合っています。クリアまでの時間には幅があり、およそ3時間から5時間ほどでエンディングに到達できます。すべての生き物を探したり収集アイテムを集めたりしたい人なら、さらに数時間遊べるボリュームです。5時間前後という長さは、気軽さを保ちながらも十分に遊んだと感じられる絶妙なバランスに収まっています。終わったときに冗長だったと感じるより、もう少し遊びたかったと思えるくらいの尺がちょうどよいはずです。またこの短さのおかげで、お使いが単調になりすぎる前にゲームが幕を閉じてくれます。あるメディアは、結末には満足したものの、前作のフィナーレにあったような感動や壮観さには欠けると指摘しました。しかしそれもゲーム全体の穏やかな性格によく合っています。本作の楽しさは、目的地よりも旅の過程そのものにあります。

ひらめきの達成感よりも温かな笑顔を求める人に勧めたい、穏やかな良作

穏やかで魅力があり、短時間で気軽に遊べるアドベンチャーを求めているなら、『トーエム2』は素直に勧められる一作です。ローファイのサウンドトラック、生き生きとしたサウンドデザイン、独特のモノクロ世界、優しさに満ちた小さな物語、そして撮影対象が豊富な寄り道要素。それらがひとつに合わさり、プレイヤーをせき立てることのない、くつろいだ数時間を生み出しています。すべてのキャラクターに話しかけ、主な道筋から外れて自分のペースでのんびり過ごすのが好きな人にぴったりのゲームです。短めの作品であることも、飽きる前に気持ちよく終わりを迎える助けになっています。

その一方で、購入の判断を左右しかねない懸念点もいくつかあります。パズルで機転を発揮できたと感じたり、写真撮影の腕を試されたりする瞬間はめったにありません。カメラのアタッチメントも各地域の中にとどまり、より大きな仕組みへと発展することはありませんでした。また長時間続けて遊ぶと、お使いクエストや同じ場所を行ったり来たりする移動によって、せっかくの魅力が薄れて感じられることもあります。複数のメディアが指摘しているように、続編が前作に非常に近いため、『トーエム』を遊んで明確な進歩を期待していたなら、この点は気になってしまうでしょう。モーション操作を中心に使うSwitch 2のプレイヤーや、2Dのキャラクターとジオラマ風の3D風景が混在する見た目を好まない人も、それぞれの点を考慮しておく必要があります。本作は大幅な刷新ではなく、慣れ親しんだ世界へ気楽に戻る作品だと考えて遊ぶのがよいでしょう。『トーエム2』が目指しているのは、機転が光る瞬間というよりも、思わずこぼれる温かな笑顔です。そうした癒やしを求めている人にとっては、この短さこそが確かな長所になってくれます。

製品情報

項目内容
ゲームタイトル名トーエム2
原題名TOEM 2
ジャンルアドベンチャー, カジュアル, インディー, 横スクロールアクション, パズル, その他
プラットフォームPC(Steam), PlayStation 5, Nintendo Switch 2, Nintendo Switch
発売日2026年9月29日
価格Steam ¥2,300 / Nintendo ¥2,300
体験版あり
公式サイトhttps://www.somethingwemade.se/toem2
開発元Something We Made
発売元Something We Made

ストアページ

ストア名URL
PlayStationhttps://store.playstation.com/ja-jp/concept/10018631
任天堂https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000127395
Steamhttps://store.steampowered.com/app/2900640/

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

9080706050
神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち