株式会社バンダイナムコエンターテインメントより2025年10月10日に発売される、PlayStation®5、PlayStation®4、Xbox Series X/S、Nintendo Switch™、Nintendo Switch 2、PCに対応のアドベンチャーホラー『リトルナイトメア3』のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
73
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
| 90 | 80 | 70 | 60 | 50 |
|---|---|---|---|---|
| 神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 低評価 | 爆弾持ち |
『リトルナイトメア3』は、シリーズが持つ独特の不気味な雰囲気を受け継ぎながら、新たにオンライン協力プレイを導入した作品として評価されています。その一方で、操作性など過去のシリーズから指摘されていた課題も残されているという側面を持っています。
高く評価されている主な理由は、ぞっとするような美しい世界観を維持しつつ、二人のキャラクターが協力して謎を解くという、これまでにない遊び方が加えられた点です。一人で遊ぶ場合でも、パートナーとなるAIが優秀なため問題なく楽しめる点も評価されています。しかし、3Dマップでの操作のしにくさや、謎解きに新鮮味がないといった、シリーズを通しての課題点が改善されていないという指摘も同時に存在します。
具体的な内容として、新主人公の「ロウ」と「アローン」が、それぞれ弓とレンチという専用の道具を使い、力を合わせなければ先に進めないように作られています。しかし、立体的なマップでの距離感がつかみにくく、ジャンプで足場を渡る場面で失敗しやすいといった操作性の問題が残っています。また、協力プレイがオンライン専用で、オフラインで隣にいる友達と一緒に遊べないという仕様については、多くの批判的な意見が寄せられています。
総じて本作は、シリーズのファンが期待する芸術的な雰囲気はそのままに、オンライン協力プレイによって新しい体験を提供する意欲作です。ただし、その新しい遊び方が過去作からの課題をすべて解決したわけではなく、操作性やゲームの構成には改善の余地が残る、という評価にまとまっています。
評価ポイント
本作ではシリーズで初めてオンライン協力プレイが導入された点が、多くのプレイヤーから高く評価されています。この協力要素はゲームの根幹となっており、全ての謎解きは、二人の主人公「ロウ」と「アローン」が、それぞれ固有の道具である「弓」と「レンチ」を使って協力しなければ解けないように設計されています。友人と一緒にプレイすることで、緊張感を分かち合いながら道を切り開くという、これまでにない恐怖を体験できます。また、一人で遊ぶ場合でも、パートナーとなるAIキャラクターは非常に優秀で、プレイヤーの行動を妨げることなくスムーズに動くため、協力プレイ時と遜色なく楽しめる点も評価されています。
- シリーズ特有の不気味で引き込まれる雰囲気
- 美しくも奇妙な世界で「あらゆるものがプレイヤーを狙っている」という状況が、常に強い緊張感を生み出しています。
- 荒廃した世界の美術デザインと背景で物語を語る表現
- 光と影の使い方が巧みで、世界の荒廃した様子が細部まで描かれています。背景のビジュアルから、その世界で何が起こったのかが伝わってきます。
- 役割が明確なキャラクターごとの専用道具
- ロウは「弓」、アローンは「レンチ」という専用の道具を持っています。二人が連携して謎を解いたり敵を倒したりすることで、大きな達成感を得られます。
- 物体の重さが伝わるようなリアルなキャラクターの動き
- 主人公たちの動きには重さやためらいが表現されており、コントローラーを通して、重い物を押している感覚などが手に伝わってきます。
- コントローラーの振動と音による恐怖演出
- PS5のコントローラー(DualSense)の振動機能により、遠くにいる巨大な敵の足音などが手に伝わってきます。優れたサウンドと合わさって、危険が迫る前の緊張感を高めます。
- 突然の演出に頼らず、雰囲気で怖がらせる設計
- 突然大きな音などで驚かせるのではなく、世界全体の不気味な雰囲気そのもので、プレイヤーに恐怖を感じさせるように作られています。
- ステージごとに見た目の特徴がハッキリしていて分かりやすい
- 各ステージは見た目が大きく異なるため、世界のどこにいるのかを理解しやすくなっています。一本道の構成で、スムーズにゲームを進めることができます。
- 助け合う主人公たちの姿がもたらす人間味
- 荒廃した世界の中で、二人の主人公がお互いに手を取り合って助け合う姿が描かれており、物語に人間的な温かみを与えています。
- 繰り返し遊びたくなるステージ構成
- ステージは一本道ですが、新しい仕掛けがテンポよく登場するため飽きさせません。使用するキャラクターを交代して、同じステージを再び遊ぶこともできます。
- シリーズの魅力を継承しつつ、新しい要素の追加に成功
- 小さな主人公が悪夢のような世界に立ち向かうというシリーズの基本を守りながら、新しい要素をうまく取り入れて、作品の魅力をさらに高めています。
不評ポイント
シリーズ過去作から引き継がれた、どこか固い操作性は本作にも残っています。特に、3Dマップでの奥行きや距離感がつかみにくく、ジャンプで足場を渡る場面で失敗しやすくなっています。また、カメラは固定視点に近く、プレイヤーが自由に見やすい角度へ変えられないため、視点のせいで操作が難しくなることがあります。これらの問題は、二人で協力してタイミングを合わせる必要がある場面で、より大きな不満につながると指摘されています。
- オフラインでの協力プレイができない
- 協力プレイはオンライン専用で、一つの画面を分割して二人で遊ぶようなオフラインの協力プレイには対応していません。隣にいる友達と気軽に遊べない点は、残念な部分として挙げられています。
- 過去作と似たような展開が多く、新鮮味に欠ける
- ゲームの構成が「追いかけられる」「隠れる」「謎を解く」といった、シリーズのお決まりのパターンの繰り返しに感じられ、作業のように感じてしまうことがあります。
- 謎解きが単調で、達成感を得にくい
- 多くの謎解きは構造がシンプルで、答えもすぐに見つかるため、解けたときの満足感が少ないという意見があります。一方で、何度も失敗しないと進め方が分からない場面もあり、単調に感じられることがあります。
- 次に何をすればいいか分かりにくい場面がある
- 次の目的地や操作すべき場所を示すヒントが少なく、どうすればいいか分からずに同じ場所をさまよってしまうことがあります。
- 再挑戦するたびに敵の動きが変わり、攻略法を立てにくい
- 失敗して同じ場面をやり直す際に、敵の動きやイベントのタイミングが変わることがあります。そのため、難易度が不安定になり、失敗から学んで攻略する楽しさを感じにくくなっています。
- 一人プレイ時に操作キャラクターを切り替えられない
- パートナーはAIが自動で操作しますが、AIがうまく動かずにゲームが進行不能になり、チェックポイントからやり直す必要が生まれることがあります。
- 協力プレイでの会話が、シリーズ特有の恐怖感を薄めてしまう
- 友達と会話しながらプレイすると、シリーズの魅力である「孤独感」や「無力感」からくる恐怖が薄れてしまう可能性があります。
- 特定のゲーム機で動作が不安定になることがある
- Switch 2では処理が重くなるとカクつくことがあり、PS5でも画質を優先するモードでは動作が不安定になることがあります。
- 協力プレイをするための制約が多く、遊びにくい
- オンライン専用であることに加え、異なるゲーム機(PS5とSwitchなど)のプレイヤーとは一緒に遊べません。また、協力プレイ用のセーブデータはそのモード専用になるなど、制約が多くなっています。
メディアレビュー
- GamingBolt[90]
- Gamesurf[85]
- GamersRD[85]
- GIGA[70]
- Metro GameCentral[70]
- TheSixthAxis[70]
- Try Hard Guides[100]
- Screen Rant[80]
- GameStar[79]
- XboxEra[70]
- Gameliner[70]
- PC Gamer[67]
- Nintendo Life[60]
製品情報
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| タイトル (日本語) | リトルナイトメア3 |
| タイトル (英語) | Little Nightmares III |
| ジャンル | ホラー,パズル,プラットフォーム,アクション,アドベンチャー |
| 開発元 (Developer) | Supermassive Games |
| 販売元 (Publisher) | Bandai Namco Entertainment |
| 発売日 | 2025年10月10日 |
| プラットフォーム | PlayStation 5, PlayStation 4, Xbox Series X/S, Switch, Switch 2, PC |
| プレイ人数 | 1人(オンライン協力プレイ時2人) |
| 日本語(インターフェース) | 対応 |
| 日本語(字幕) | 対応 |
