【メタスコア】『脱出ルームシミュレーター2』評価レビュー

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2025年10月28日に発売の『脱出ルームシミュレーター2』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『脱出ルームシミュレーター2』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。

70点台後半ということで「良作に一歩届かない佳作」という評価に落ち着いています。物理演算を活かした探索や友人とのCo-opは間違いなく楽しいけれど、操作まわりの粗さやヒントシステムの不備が足を引っ張っている印象です。購入の参考になれば幸いです。

「触って壊して散らかす」脱出ゲーム、楽しいけど粗い

79
Escape Simulator 2metacritic.com

この『脱出ルームシミュレーター2』は、部屋にあるすべてのモノを掴んで調べて投げ飛ばせる脱出パズルゲームです。前作から300万本以上売れたヒット作の続編で、ドラキュラの城・宇宙船・海賊島という3つのテーマで計12部屋を収録。グラフィックは前作のカートゥーン調からダークでリアル寄りに進化していて、雰囲気作りはかなり気合が入っています。

パズルの質とCo-opの楽しさは文句なしに高水準。ただ、コントローラー操作の最適化不足やヒントシステムの穴、ちょくちょく顔を出す挙動の粗さが「あと一歩」の壁になっています。とにかく友達と遊ぶと化けるゲームですが、ソロだと結構キツい場面もある、そんな一本です。

部屋中を荒らし回る探索の手触りが最高

本作一番の魅力は、あらゆるオブジェクトに物理的に触れること。椅子を引きずり回して裏を覗いたり、本を棚から全部ぶちまけたり、ガラクタを拾い集めてポケットに突っ込んだり。レビュアーの一人はこれを「ゴブリンのように道具をため込む」と表現していて、まさにそんな感じです。

重要なアイテムにはアイコンが表示されるものの、それでも天井の隅や家具の裏側を自分の目で確認しないと見落とす。このアナログ感がデジタルなのにやたらリアルで、現実の脱出ゲームに近い手触りを生んでいます。汚れを拭き取ると文字が浮かび上がったり、角度を変えて覗き込むと新しい発見があったり。「自分の手で探す」行為そのものが楽しい。

パズルが解けた瞬間の快感がすごい

パズルの構成は論理的で、総当たりでは絶対に突破できないように作られています。コード解読、環境観察、物理ギミックとバリエーションが豊富で、解けた瞬間は「脳細胞をこすり合わせて火を起こした」ような達成感が味わえます。

海賊船のステージでは、4つの単語と矢印だけを頼りに宝箱のコードを解読する場面がある。ヒントなしで正解にたどり着いた時の高揚感を、あるレビュアーは「思考に対して先生から金色のシールをもらったような感覚」と表現しています。大げさに聞こえるかもしれませんが、実際にそのくらいの爽快感があるパズルです。

3つのテーマがどれも個性的

ドラキュラの城の不気味な回廊、スターシップEOSの未来的な船内、呪われた財宝の冒険感あふれる海賊島。3つのテーマはそれぞれ明確に雰囲気が違っていて、テーマパークのアトラクションを順番に巡っているような感覚があります。

カットシーンやストーリーの説明は一切ないのに、部屋から部屋への繫がりが自然で勝手に冒険気分が盛り上がる。海賊ステージではショベルで地面を掘ったり、宴会テーブルの食べ物の配置から暗号を読み解いたりと、「インディ・ジョーンズになったような気分」を味わえるギミックもあります。

友達と遊ぶと化学反応が起きる

最大8人まで参加できるオンラインCo-opは本作の真骨頂です。推奨は2〜4人で、お互いに何を持っているか把握しきれない状態で「こっちで何か見つけた!」「そのパズル手伝って!」と声を掛け合うカオスな連携が、リアルの脱出ゲームに近い興奮を生んでいます

他人のカーソルが画面内を飛び交うのを眺めながらあーだこーだ議論するのも楽しい。ソロでは行き詰まる場面も、友人と視点を共有するだけで突破口が開けることが多い。言ってしまえばCo-opありきのバランスとも言えますが、仲間と遊べる環境があるなら間違いなく楽しめます。

じゃあ何がマイナスなのかというと

挙動の粗さが結構気になる

全体的に洗練不足な挙動がちょくちょく顔を出します。梯子を昇り降りするアニメーションがなかったり、パズルを解いている最中に視点が突然切り替わって今どこにいるか分からなくなったり。

特にCo-opだと他のプレイヤーのキャラに視点がめり込んで、頭の中身(眼球とか歯茎の裏側とか)が見えてしまうバグがある。シリアスなドラキュラの城でこれが起きると雰囲気が台無しです。あるレビュアーはこの粗さを「現実の脱出ゲームの手作り感に通じる本物っぽさ」とポジティブに解釈していましたが、さすがにそれはフォローしすぎかもしれません。

コントローラー操作が最適化されていない

マウスとキーボード前提で作られているため、コントローラーだと直感的でない操作を強いられます。バルブを回す時に「掴んで回す」のではなく「一度選択してから操作モードに入る」という手順が必要で、スムーズさに欠ける。

この仕様のせいで、本当は動かせるオブジェクトなのに背景だと勘違いしてしまい、パズルの解法を見落とすことすらあります。PC版なら問題ないですが、コントローラーで遊ぶつもりなら注意が必要です。

ヒントシステムが肝心な時に沈黙する

詰まった時のヒントシステムは、紙のメモとして空間にスポーンするというユニークな仕組み。Co-opだとこのメモを他のプレイヤーに手渡して情報共有できるのは面白いアイデアです。

ただ、終盤の難解なパズルに限ってヒントが用意されていない箇所がある。本当に助けが必要な場面でシステムに肩をすくめられるのは結構ストレスです。ソロプレイヤーにとっては進行不能に近い理不尽を感じることもあるかもしれません。

ソロだと孤独すぎる

Co-op前提の調整と感じる部分があって、一人で遊ぶと行き詰まった際の閉塞感がかなり強いです。相談相手はいない、ヒントシステムも当てにならない。広い部屋でただ呆然と立ち尽くす時間が生まれがちです。

マルチプレイの楽しさを知ってしまうと、ソロプレイは静かで孤独な作業に感じてしまうかもしれません。パズルそのものの質は高いので純粋な脳トレとしては成立していますが、この手の脱出ゲームは仲間がいてこそ光るジャンルだな、と改めて思わされます。

評価が分かれているポイント

説明なし、いきなり部屋にポイ

ゲームを始めると何の説明もなくいきなり部屋に放り出されます。チュートリアルもカットシーンもなし。これを「余計な前置きがなくて最高」と評価する声が多い一方で、「首のない鶏のように走り回った」と表現するレビュアーもいます。

シリーズ経験者なら「手に取って調べろ、動かしてみろ」の精神がすぐ分かりますが、初めてのプレイヤーにとっては何がパズルで何が背景なのかの境界線が曖昧で、不親切に映る可能性はあります。

グラフィックの路線変更

前作のカートゥーン調から、より影のあるリアル寄りのグラフィックに進化しました。ドラキュラの城のようなダークなテーマでは雰囲気作りに大きく貢献していますが、一部のレビュアーからは前作特有の愛嬌や個性が失われたという指摘もあります。リアル寄りになったことで、挙動の粗さやアニメーションの不自然さがかえって目立ってしまうという弊害もあるようです。

メディアレビュー紹介

高評価メディア

GameGrin — 90 / 100
脱出ゲームの感覚を忠実に再現した続編。環境のディテールが大幅に向上し、ルームエディターによる拡張性も高い。アニメーションの粗さは残るが、パズルの質と雰囲気作りは一級品。
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Movies Games and Tech — 90 / 100
触覚的で入り込める環境と満足度の高いパズルが魅力。コミュニティによる無限のコンテンツ供給も期待でき、キャラクターのクリッピングなど細かい問題を差し引いても高評価。
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GameSpew — 80 / 100
各テーマが個性的でレベルデザインの作り込みが深い。自由度の高いルームエディターも魅力だが、コントローラー操作の不便さと一部パズルの高難易度がネック。
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低評価メディア

TheSixthAxis — 80 / 100
脱出ゲームとしての再現度は高く、ルームエディターの拡張性も魅力。ただしアニメーションの粗さや物理演算の不安定さ、ヒントシステムの不完全さが足を引っ張っている。
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ScreenHub — 80 / 100
論理的なパズルの流れと解決時の達成感は素晴らしく、テーマ性も際立っている。ソロプレイでは難解すぎて迷う場面があり、ヒントシステムの不足感が惜しい。
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Gamereactor UK — 60 / 100
物理演算を活かした探索の手触りは悪くないが、全体的な洗練度に欠ける。操作性やヒントシステムの問題が重なり、ソロプレイでは特に厳しい評価となった。
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まとめると

  • 部屋中のあらゆるモノを掴んで放り投げられる物理演算ベースの探索が、現実の脱出ゲームに近い手触りを生んでいる
  • ドラキュラの城・スターシップEOS・呪われた財宝の3テーマは雰囲気が全く異なり、テーマパーク的な冒険感がある
  • パズルは論理的で質が高く、解けた瞬間の達成感は素晴らしい
  • 最大8人のオンラインCo-opはカオスで楽しく、脱出ゲームの醍醐味を再現している
  • ルームエディター2.0でユーザー作成コンテンツが無限に楽しめるポテンシャルがある
  • 梯子のアニメーション欠落やクリッピングバグなど、挙動の粗さが散見される
  • コントローラー操作の最適化が不十分で、操作できるオブジェクトを見落とす原因になりうる
  • ヒントシステムが終盤の難所で機能しないことがあり、ソロでは進行不能感が強い
  • ソロプレイは孤独で行き詰まりやすく、Co-op環境がないと魅力が半減する
  • タイマーは0になっても続行可能で、競技勢とマイペース勢の両方に対応している

製品情報

項目内容
タイトル脱出ルームシミュレーター2 (Escape Simulator 2)
ジャンルパズル / 脱出ゲーム
発売日2025年10月28日
対応機種PC (Steam)
プレイ人数1〜8人(オンライン)

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち