PM Studios, Inc.およびPlaytonic Friendsより2025年10月9日に発売される、PlayStation 5、Xbox Series X/S、Switch2、PCに対応のアクションアドベンチャープラットフォーマー『Yooka-Replaylee』のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
76
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
| 90 | 80 | 70 | 60 | 50 |
|---|---|---|---|---|
| 神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 低評価 | 爆弾持ち |
『Yooka-Replaylee』は、2017年に発売されたオリジナル版を大幅に見直し、多くの欠点を解消した作品です。過去の批判点に対応し、現代のアクションゲームとして遊びやすく調整されています。
その主な理由として、ゲームプレイの根本的な改善が挙げられます。オリジナル版で問題点とされたキャラクターの操作性やカメラの挙動が見直され、快適に動かせるようになりました。また、最初から全ての能力が使えるため、以前の作品で必要だった同じ場所への引き返しが不要になり、スムーズにゲームを進められます。マップやファストトラベル機能も追加され、広いステージの探索がしやすくなっています。
ゲームの内容も大幅に追加・変更されています。収集アイテムの数がほぼ倍増し、ワールド内のパズルやミニゲームも増えたことで、以前は「広大で何もない」とされたステージが、常に探索する目標のある空間に変わりました。評価が分かれていたアーケードミニゲームは、全く新しいパズルアクションゲームに作り直されています。グラフィックも一新され、音楽はオーケストラによって再録音されるなど、見た目や音の面でも品質が向上しています。
一方で、いくつかの課題も指摘されています。Nintendo Switch 2版ではフレームレートが30fpsに固定されています。プラットフォームによっては、まれにフリーズやクラッシュといった技術的な問題が報告されています。また、ゲーム全体の難易度は低めに設定されており、敵も弱いため、アクションゲームに慣れたプレイヤーからは挑戦的な要素が足りないという意見もあります。
これらの点から、『Yooka-Replaylee』はオリジナル版が抱えていた課題の多くを解決した作品と言えます。オリジナル版の精神を受け継ぎつつ、現代の3Dアクションゲームとしてどのような評価を受けるかが注目されます。
評価ポイント
オリジナル版で最も批判された操作性とカメラの挙動が大幅に改善されました。キャラクターの動きはバターのように滑らかになり、アクションの連携が簡単で快適になっています。また、ゲーム開始時からすべての能力が解放されているため、面倒な能力解放のための周回や、不必要な引き返しが完全になくなりました。広大なステージを快適に探索できるよう、マップ機能とファストトラベルも追加され、全体として非常に洗練された、ストレスのない体験ができます。
- オリジナル版の欠点を解消し、完成度が高まった
- 単なるリマスターやリメイクにとどまらず、あらゆる批判点や欠点が解消されています。これにより、オリジナル版が目指していた本来あるべき姿になったと感じられるほど、完成度が高まっています。
- ローリングのスタミナ制約がなくなり、快適な移動が可能に
- ローリング移動のスタミナ制約がなくなったことで、連続して使用できるようになりました。これにより、ステージ内の移動速度が大幅に向上し、探索が気持ちよく進められます。
- 収集アイテムが増え、探索が楽しくなった
- 収集アイテムである「Pagie」の数がほぼ倍増し、配置も最適化されたことで、ワールドが広すぎて空虚に感じるという不満が解消されました。目的地に向かう途中で常に新しい発見があり、寄り道したくなるように設計されています。
- ワールドの作り込みが向上し、探索しやすくなった
- 5つのワールドはより美しくなり、ディテールやライティングが強化されました。これにより、以前よりも鮮やかで魅力的な雰囲気になっただけでなく、目印となるものが分かりやすくなり、直感的に探索ルートを計画できます。
- 多種多様なチャレンジが用意されている
- ミニゲーム、レース、迷路、ボス戦など、多種多様なアクティビティが用意されています。これらのチャレンジが絶え間なく提供されるため、常に新しい目標が見つかり、達成感を得ながらゲームを進めることができます。
- 収集品トラッカーの追加でアイテム集めが快適に
- 新たなマップと収集品トラッカーが追加され、隠されたアイテムを見つけやすくなりました。マップ上で取り逃したアイテムを簡単に確認し、すぐに回収に向かうことができます。
- プレイスタイルに合わせて難易度を調整できる
- ゲームのルールを変更できる「トニック」の種類が35種類に増えました。これを使うことで、落下ダメージを有効にするなどゲームを難しくしたり、逆に簡単にしたりと、自分の遊び方に合わせて難易度を調整できます。
- アーケードミニゲームが面白くなった
- オリジナル版では退屈だと批判されたRextroのアーケードミニゲームが全面的に作り直され、実際に楽しいパズルプラットフォームゲームになりました。
- グラフィックが全体的に向上した
- ライティング、ディテール、色調が再構築され、キャラクターデザインやワールドも手直しされた結果、グラフィックが大幅に向上しました。以前より鮮やかで、視認性も高まっています。
- BGMがオーケストラ演奏になり、評価が高い
- 有名な作曲家たちが手掛けた楽曲が、プラハ・フィルハーモニー管弦楽団によって再録音・編曲されました。このオーケストラサウンドトラックは、探索や収集のリズムを演出し、記憶に残る体験を生み出しています。
- 物語の表現がわかりやすくなった
- 主人公たちが自分たちの冒険を「語り直す」という新しい形式で物語が展開されます。新規のカットシーンも追加され、ゲームの目的や話の流れが明確になり、クエストを進めやすくなりました。
不評ポイント
Nintendo Switch 2版では、フレームレートが30FPSに制限されている点が最も多く指摘されています。動作は安定しているものの、PS5など他の機種では60FPSで動作するため、この制限は受け入れがたい欠点だと多くのユーザーに考えられています。
- 進行を妨げる可能性のあるバグの存在
- まれにフリーズやクラッシュ、壁を通り抜けてマップの外に落ちてしまうといった、再現性の低いバグが報告されています。これらのバグが発生すると、ゲームの再起動が必要になる場合があります。
- 一部の状況でカメラに問題が発生する
- カメラの挙動は大幅に改善されたものの、特定の視点に固定されたまま元に戻らなくなったり、キャラクターに近づきすぎて視界が悪くなったりすることがあります。その場合、一度レベルを終了する必要があります。
- ゲームの難易度が低すぎる
- 全体的に簡単すぎると感じられる場面が多く、熟練したプレイヤーにとっては挑戦的ではありません。また、最初から全ての能力が解放されているため、成長していく感覚が得にくいという意見もあります。
- ワールドのデザインにまとまりがないと感じられることがある
- 各ワールドのチャレンジが初歩的で、ただ配置されているだけのように感じられることがあります。また、アイテムの獲得方法が多岐にわたりすぎるため、ワールドごとの個性が薄まっていると指摘されています。
- 一部に質の低いセクションが存在する
- 例えば、水中でトゲのある障害物を避けて進むだけのセクションなど、デザインが単調で面白みに欠けると感じられる箇所があります。
- ワールド数が少なく、終盤に作業的な探索を強いられる
- ワールドの数が5つと限られているため、もっと多くのステージを探索したかったと感じるプレイヤーもいます。終盤のボスに挑むには多くの収集アイテムが必要になるため、過去のワールドを再度探索し、アイテムを探し回る作業が発生します。
- 作り直されたミニゲームの評価が低い
- オリジナル版で不評だったアーケードゲームは、新しいパズルプラットフォームゲームに置き換えられました。しかし、改善はされたものの、依然として面白みに欠ける作業のように感じられる可能性があります。
- 戦闘が単調で記憶に残らない
- ボス戦は印象に残らず、ほとんどの敵は非常に弱いため、戦う価値を感じにくいです。そのため、戦闘を避けて進むことが多くなりがちです。
- 変身能力があまり活用されていない
- 特定のギミックを解くために短時間だけ使われることがほとんどで、変身能力を活かしたルート開拓や、戦術の幅が広がるような場面は限定的です。
- 会話のユーモアが過剰で、好みが分かれる
- ダジャレや皮肉が多すぎると感じられることがあり、会話のテンポを損ねています。ユーモアは当たり外れが大きく、人によっては不快に感じる可能性があります。
- UIの近代化により、昔ながらの魅力が失われた
- 会話のUIは現代的になりテンポは良くなったものの、N64時代のようなキャラクターボイスが削減されました。これにより、当時のゲームが持っていたユニークな個性が失われたと感じる意見があります。
- 報酬として得られるアイテムに魅力がない
- アイテム「トニック」の多くはキャラクターの見た目を変更するだけで、ゲームプレイを強化する動機付けとしては弱いです。また、落下ダメージを有効にするなどの重要なゲームプレイ変更は、報酬ではなく設定で変更できるべきだったという意見もあります。
- 一部のアクションが不安定になることがある
- 地面に叩きつける「グランドパウンド」や、バネを使ったジャンプなどの一部の動作は、急いで入力すると不安定になることがあります。
- オリジナル版をプレイ済みだと新鮮味に欠ける
- 本作はオリジナル版の欠点を修正していますが、ゲームの核となる部分は同じです。そのため、既にオリジナル版をプレイした人にとっては、改善点は理解できても、新しい驚きは感じにくいかもしれません。
メディアレビュー
- DualShockers[95]
- PSX Brasil[90]
- GameSpew[90]
- Noisy Pixel[85]
- Player 2[83]
- Video Chums[82]
- GamingBolt[70]
- Loot Level Chill[90]
- Shacknews[80]
- Vooks[90]
- Nintendo Life[80]
- Press Start Australia[80]
製品情報
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| タイトル (日本語) | Yooka-Replaylee |
| タイトル (英語) | Yooka-Replaylee |
| ジャンル | アクション,アドベンチャー,カジュアル |
| 開発元 (Developer) | Playtonic Games |
| 販売元 (Publisher) | PM Studios, Inc., Playtonic Friends |
| 発売日 | 2025年10月9日 |
| プラットフォーム | PlayStation 5,Xbox Series X/S,Switch2,PC |
| プレイ人数 | 1人 |
| 日本語(インターフェース) | 対応 |
| 日本語(字幕) | 対応 |
