2025年10月9日に発売の『Yooka-Replaylee』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『Yooka-Replaylee』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは70点台で、操作感やビジュアルの進化を称賛する声と、レベルデザインの古さや戦闘の薄さを指摘する声がちょうど半々に割れた評価となっています。購入の参考になれば幸いです。
「バターのように滑らか」だけど、ちょっと味が薄い
この『Yooka-Replaylee』は、2017年に発売されたオリジナル版『Yooka-Laylee』を大幅にリメイクした3Dコレクタソン・プラットフォーマーです。操作感の向上やビジュアルの刷新、収集要素の快適さなど、前作で不満だった部分がしっかり改善されています。
ただ、手放しで「最高のゲーム」とは言いにくいところがあって、レベルデザインそのものの古さや戦闘の単調さといった根っこの部分は変わっていません。良いところと惜しいところがはっきり分かれていて、まさに「遊びやすくはなったけど、個性まで削ってしまったのでは?」という評価が飛び交っている一本ですね。
動かしているだけで気持ちいい操作感の進化
前作で最も不評だった「スキルを少しずつ買い集める」システムは完全に撤廃されました。本作では最初からすべてのアクションが使えるようになっていて、ユーカのローリングやレイリーのソナーブラストを好きなように組み合わせて自由に動き回れます。
新たに導入されたスタミナシステムのおかげで、高速移動の「爬虫類ロール」やスピンアタックを途切れることなく繰り出せるようになり、その操作感は「バターのように滑らか」と称賛されています。広大なマップをシームレスに駆け回る感覚は、前作とは別物と言っていいかもしれません。
「絵本のような輝き」を放つビジュアルとサウンド
グラフィックは単なる高解像度化ではなく、完全に作り直されています。レイリーの毛皮のフサフサ感やハイボリータワーの摩耗した質感まで緻密に描かれ、「『Ratchet & Clank: Rift Apart』に匹敵するカートゥーン調グラフィックの最高峰」と絶賛するレビュアーもいるほどです。
音楽面では、Grant KirkhopeやDavid Wiseといった伝説的コンポーザーによる楽曲群が、プラハ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で再録音されています。「レコードで永遠に回し続けたい」と言わしめるオーケストラサウンドは、クラシックな3Dプラットフォーマーの温かみを見事に表現していますね。
収集マラソンの中毒性は本物
ペイジー300個、Quills750個をはじめ、総計1,000を超える収集要素が詰め込まれています。アイテムを見つけるたびに「セロトニンが分泌されるような心地よさ」を味わえると評価されていて、「Adventurer’s Notebook」による進捗トラッキングやファストトラベル機能の追加で、「どこに行けばいいか分からない」というストレスも丁寧に取り除かれました。
また、前作で退屈だったRextroのミニゲームが完全に一新され、アイソメトリック視点のパズルプラットフォーマーに生まれ変わっています。マインカートやゴルフ、一人称シューティングなど、「数え切れないほどのアクティビティ」が各ワールドに詰まっていて、飽きさせない工夫が随所に感じられます。
ただし、目をつぶれない部分もあります
戦闘は「飾り」でしかない
豊富なアクションに対して、戦闘そのものは驚くほど浅いです。敵の耐久力が非常に低く、数回のスピン攻撃で簡単に倒れてしまいます。「ほとんどの敵はまともに戦うより、ローリングで無視して通り過ぎたほうが早い」と指摘されるほどで、敵のバリエーションも乏しく、戦闘がゲームプレイにおいて意味のある要素になっていません。一部のトニックを使えば「敵を一撃で倒せる」ようにもなりますが、もともと簡単な戦闘がさらに無意味になるだけです。
水中に入った途端に操作が別ゲーになる
地上での操作感が「流動的」と絶賛される一方で、水中での操作には古い3Dプラットフォーマー特有のぎこちなさが残っています。「流動的な動きをテーマにしたゲームなのに、水中にいる時が一番流動的ではない」という皮肉な状態で、専用のブーストボタンを用意すべきだったという声が上がっています。
報酬設計がちぐはぐなショップシステム
新通貨「Q.U.I.D.S.」で購入できるアイテムに不満の声があります。自販機のVendiから買えるトニックの半分以上は見た目の変更だけで、ゲームプレイに影響を与えるものも「落下ダメージの追加」のような縛りプレイ用が多く、報酬というよりは「最初からオプションとして用意すべき機能」だと指摘されています。一方でTrowzerのショップには体力上限アップなどの実用的なアップグレードが集中しているため、ショップの役割分担がちぐはぐな印象です。
ハブワールドだけファストトラベルが効かない
各ワールド内には便利なファストトラベル機能が追加されましたが、ワールド間の移動には対応していません。広大なハブワールド「ハイボリータワー」内で別のワールドへ移動する際は手動で長距離を歩く必要があり、便利な機能があるぶん余計にこの不便さが目立ってしまっています。
「快適さ」と「個性」はトレードオフだったのか
原作の魅力を捨てた「過剰修正」か、正当な進化か
本作最大の変更点である「全スキルの初期解放」と「レベル拡張システムの廃止」は、評価を真っ二つに割っています。
肯定派は、前作のスキルアンロックやエリア拡張が「無駄な作業感」を生んでいたと指摘し、最初から自由に世界を探索できるようになったことを大絶賛しています。
一方で否定派は、少しずつ技を覚えていく成長曲線やレベルが広がっていくワクワク感こそが前作の独自の個性だったのに、それを「過剰修正」で捨ててしまったと強く批判。「スタミナホイールのデザインが某GOTY作品にそっくり」など、他の現代的なゲームの模倣に走った結果、本作ならではの個性が薄れてしまったと嘆く声もあります。
「簡単すぎる」のか「誰でも楽しめる」のか
ゲーム全体の難易度の低さも意見が分かれるポイントです。否定派からは、プラットフォーム要素もボス戦も「侮辱的なほど挑戦的要素が欠如している」と厳しい言葉が飛んでいます。
一方で肯定派は、「マリオがプレイできればクリアできる」敷居の低さこそがファミリー向けゲームとして完璧であり、1,000個以上のアイテムをストレスなく集めきれること自体が至福だと擁護しています。難易度の低さが逆に「常に笑顔でプレイできる」ポジティブな体験を生んでいるという見方ですね。
ダジャレまみれのユーモアは好みが分かれる
イギリス特有のドライなユーモアやダジャレ、第4の壁を破るメタ的な台詞回しについても評価が割れています。カートゥーン調の世界観に完璧にマッチしていると好意的に受け止める声がある一方、ジョークが過剰でしつこく、せっかくの秀逸なストーリー設定を活かしきれていないもったいないシナリオだという批判もあります。
メディアレビュー紹介
高評価
DualShockers — 95
「私がプレイした中で最高のコレクタソンの一つ」と断言できる大傑作だ。プラハ管弦楽団による壮大な音楽と驚異的なビジュアルが冒険を彩る。全アクションが初期解放され、1000以上の収集要素となる「Pagies」探しやレトロなアーケード機など、圧倒的な遊びの密度でプレイヤーを熱狂の渦に巻き込む!
→ レビューを読むGameSpew — 90
本作は単なるリマスターを超越した、完璧な「再構築」である。開始時からスピン攻撃や連続ロールなどの全アクションが使用可能になり、探索の爽快感が格段に向上した。敵にギョロ目を付けるユニークな効果から難易度調整までこなす「Tonics」の導入も見事で、現在遊べる最高の3Dアクションゲームと言っていい。
→ レビューを読むImpulsegamer — 86
過去の荒削りな部分を徹底的に磨き上げた決定版だ。冒険者のノートによる進捗管理や、新通貨「Q.U.I.D.S.」によるTonicsの複数装備など、システムが劇的に進化。「Rextro」のミニゲームが本格的なアクションに生まれ変わった点も素晴らしい。歴史を繰り返すのではなく、見事に書き換えた一作だ。
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低評価
PlayStation Universe — 60
本作は改善ではなく「過剰な修正」だ。前作の魅力であった奇妙な鳴き声の会話をほぼ削除し、体力ゲージやスタミナホイールのデザインに至っては他作品の露骨な模倣に成り下がった。バンジョーとカズーイの精神的続編という独自のアイデンティティを自ら放棄しており、制作陣のアイデアに対する自信のなさが透けて見える。
→ レビューを読むGamingBolt — 70
全アクションの初期解放やビジュアル向上は認めるが、肝心のレベルデザインが退屈極まりない。敵は尻尾攻撃で簡単に沈み戦闘の底が浅く、変身要素も期待外れだ。ギミックも侮辱的なほど簡単で歯ごたえがない。無難な出来だが、不完全なマップと面白くないギャグが残る平凡な作品に留まっている。
→ レビューを読むVideo Chums — 82
色鮮やかな世界や多彩な収集要素には引き込まれるが、無視できない欠点がある。消える緑のコインを追うチャレンジなどは判定が厳しすぎて理不尽な苛立ちを覚える。また、用意されたエリア数が少なく、全体的なボリューム不足は否めない。自由な探索は楽しいものの、あっけなく終わってしまうプレイ時間には不満が残る。
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まとめると
- 全アクションが最初から解放され、「バターのように滑らか」と称される操作感は前作から劇的に進化している
- グラフィックは完全に作り直され、プラハ・フィルハーモニー管弦楽団による音楽も極上
- 1,000個超の収集要素とトラッキング機能で、コレクタソンとしての中毒性は本物
- 戦闘は単調で歯ごたえがなく、ゲームプレイにおいてほぼ意味をなしていない
- 水中操作のぎこちなさやハブワールドのファストトラベル非対応など、快適さにムラがある
- 報酬設計がちぐはぐで、トニックやショップの魅力が薄い
- 前作の独自要素を削って現代風にした変更は「正当な進化」と「過剰修正」で評価が真っ二つ
- 難易度の低さはリラックスして遊べる利点である反面、やりごたえを求めるプレイヤーには退屈に映る
製品情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| タイトル | Yooka-Replaylee(ユーカ・リプレイリー) |
| ジャンル | 3Dコレクタソン・プラットフォーマー |
| 発売日 | 2025年10月9日 |
| 開発 | Playtonic Games |
| 販売 | PM Studios |
| 対応機種 | Steam / Nintendo Switch 2 / PlayStation 5 / Xbox Series |








