Electronic Artsより2025年10月11日に発売される、PlayStation 5、Xbox Series X/S、PCに対応のFPS『Battlefield 6(バトルフィールド 6)』のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
84
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
| 90 | 80 | 70 | 60 | 50 |
|---|---|---|---|---|
| 神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 低評価 | 爆弾持ち |
『Battlefield 6』は、シリーズの原点である大規模な戦闘や環境破壊、兵科に基づいたチームプレイに再び焦点を当てた作品です。過去作のファンに評価された要素を復活させつつ、新しい要素を加えることで、シリーズの核となる体験を再構築しています。
この評価の背景には、前作で採用されたスペシャリスト制を廃止し、「アサルト」「エンジニア」「サポート」「リーコン」の4つの兵科システムを復活させたことがあります。これにより、各プレイヤーの戦場での役割が明確になり、分隊での連携がより重要になるなど、戦術的なバランスが重視されています。
具体的な要素として、建物の壁や床を破壊して新たなルートを作り出す「戦術的な破壊」が強化され、戦況が予測しにくくなっています。キャラクターの動作には、遮蔽物から体を乗り出して撃つ、しゃがみながら走るといった行動が可能な「Kinesthetic Combat」が導入されました。また、倒れた味方を安全な場所まで引きずってから蘇生できる新しいアクションも追加されています。一方で、キャンペーンのプレイ時間は約5〜6時間と短く、物語に目新しさはないと指摘されています。ただし、このキャンペーンはマルチプレイヤーの基本を学ぶためのチュートリアルとして機能する側面もあります。その他、乗り物の操作がぎこちない点や、一部のムービーでキャラクターの表情が不自然に見えるといった課題も挙げられています。
結論として『Battlefield 6』は、シリーズの核となる要素を尊重し、破壊表現とキャラクターの動作に新しい改良を加えることで、ファンが求めていた大規模で戦術的な戦闘体験を再び提供するタイトルと評価されています。
評価ポイント
『Battlefield 6』で最も評価されているのは、戦況を有利にするために周囲の環境を変化させられる「戦術的な破壊」です。このシステムは反応が良く、一貫性があるため、建物の壁を爆破したり、床を崩したりといった行動が狙い通りに行えます。戦闘が進むにつれてマップがリアルタイムで姿を変え、予測できない状況が生まれることで、『Battlefield 3』や『4』で好評だった、大規模で混沌としながらも戦術的な戦闘が復活しました。
- 兵科システム復活による分隊での連携強化
- アサルト、エンジニア、サポート、リコンの伝統的な兵科システムが復活し、各役割が明確になりました。例えば、サポートが援護する中でエンジニアが目標を確保するといった、兵科間の連携が重要になっています。
- 新しい移動システムによるキャラクター操作の向上
- 新しい移動システム「Kinesthetic Combat」により、転がったり、しゃがみながら走ったりといった行動が可能になり、戦闘中の動きがよりスムーズかつ戦術的になりました。
- 遮蔽物から体を乗り出して撃つ「リーン」の追加
- 遮蔽物に隠れながら体を乗り出して攻撃できる「リーン」が追加されました。これにより、物陰からの奇襲が可能になり、遮蔽物を使った戦闘の駆け引きが面白くなっています。
- ダウンした味方を安全な場所へ運んでから蘇生できる
- 倒れた味方を遮蔽物まで引きずってから蘇生できる新要素が追加されました。これにより、蘇生中に自分が倒されるリスクを減らせます。
- 過去作の雰囲気と現代的なプレイ感の両立
- 『Battlefield 3』や『4』のような大規模な戦闘や分隊での協力に重点を置きつつ、キャラクターの移動速度を少し上げることで、テンポの良い現代的なプレイ感も両立させています。
- キャンペーンがチュートリアルとして機能する
- シングルプレイヤーキャンペーンは、マルチプレイヤーで使うマップを舞台に、各兵科や戦車などの乗り物の操作を学べる、質の高いチュートリアルとして機能します。オンライン対戦のプレッシャーなしで、ゲームの基本を習得できます。
- 銃を撃ったときの操作感と手応えが良い
- 銃を撃つ際の反動の制御や、敵に弾が当たったときの反応といった、武器の操作感が作り込まれており、撃ちごたえのある体験ができます。
- 広大さと移動のしやすさを両立したマップ設計
- マップは広大ですが、目標地点間の移動に時間がかかりすぎないように設計されています。戦闘が自然に特定のエリアへ誘導されるため、戦闘が起きやすい構造になっています。
- カスタムゲームを作成できる「Portal」モード
- プレイヤーが独自のルールでマップやモードを自由に作成できる「Portal」モードが搭載されています。これにより、ゲームを長く多角的に楽しむことができます。
- サーバー検索機能の復活
- 「Portal」モードの一部としてサーバー検索機能が復活しました。これにより、プレイヤーが特定のルールのサーバーを立てて集まるなど、コミュニティが活性化しやすくなっています。
- 武器のアタッチメントが解除しやすい成長システム
- 武器の成長システムは、使いたい武器を使い続けるだけで、その武器のアタッチメントが解除されていく分かりやすい仕組みです。これにより、常に新しい装備の獲得を目指してプレイできます。
- 「訓練パス」による同じ兵科内での個性化
- 各兵科には「訓練パス」と呼ばれる能力に影響する要素が2つ用意されています。特定の条件を満たすと解除でき、同じ兵科でも自分のプレイスタイルに合わせて能力を特化させることが可能です。
- キル以外でもスコアを稼ぎやすいポイントシステム
- 敵を倒すこと以外に、目標の確保や味方の回復といった行動でも経験値を稼ぎやすいように設計されています。これにより、キル数にこだわらず、様々な形でチームに貢献できます。
- 家庭用ゲーム機やPCでの安定した動作
- PlayStation 5ではパフォーマンスモードで80fps、クオリティモードで60fpsを目標とした安定した動作を実現しています。PC版も最適化されており、幅広いスペックのPCで快適なプレイが期待できます。
- レイトレーシング非対応による動作の安定化
- レイトレーシングを搭載しないことで、高いパフォーマンスの安定性を実現しています。これにより、美しいグラフィックを維持しながら、安定したゲームプレイが可能です。
- 臨場感を高める映像と音の演出
- ヘリコプターが頭上を飛ぶ音や壁が崩れる爆発音など、サウンドの作り込みが優れています。また、光や霧などの視覚効果も合わさって、戦場の雰囲気を高めています。
- 大規模な戦闘の説得力ある描写
- キャンペーンでは、二つの軍隊が衝突する様子がリアルに再現されています。例えば、敵の数に圧倒されて、命令なしに部隊が後退を余儀なくされるなど、戦闘の展開に説得力があります。
- あらゆるプレイスタイルに対応する豊富なゲームモード
- 大規模な戦闘が楽しめるコンクエストやブレークスルーから、小規模でテンポの速いチームデスマッチまで、様々なルールのモードが用意されており、好みに合わせて遊べます。
- 以前の作品より改善されたゲームのテンポ
- キャラクターの移動速度が少し上がったことで、戦闘がより頻繁に発生し、退屈な時間が少なくなりました。これは特に『BF 2042』と比較して改善された点です。
- どの武器も活躍できるバランス調整
- すべての武器が様々な状況で使えるようにバランスが調整されています。ベータ版からショットガンなどが調整され、特定の武器だけが強いという状況が起きにくくなっています。
- 発売初期からコンテンツが豊富
- 発売時点で9つのマップと8つのモードが用意されており、コンテンツが充実しています。さらに、今後のシーズンでコンテンツが追加される予定です。
- シリーズ入門としても楽しめる質の高いキャンペーン
- シングルプレイヤーキャンペーンが復活し、アクション映画のような演出で記憶に残りやすい内容になっています。シリーズを初めてプレイする人向けの入門としても優れています。
- PS5版のDualSenseコントローラーに対応
- PlayStation 5版では、DualSenseコントローラーの機能に対応しています。アダプティブトリガーやハプティックフィードバックにより、武器や乗り物の操作感が向上しています。
不評ポイント
シングルプレイヤーキャンペーンの質の低さと内容の短さが最も多く指摘されています。クリアまでの時間は5〜6時間程度と短く、ストーリーも平凡で、面白くなり始めたところで唐突に終わってしまうため、物足りなさを感じさせます。内容はFPSとしてありきたりなミッションが多く、マルチプレイヤーを始めるための長いチュートリアルといった評価に留まっています。
- ストーリーの展開が断片的で、唐突に終わる
- 物語の展開にまとまりがなく、プレイヤーが内容を理解しにくい構成になっています。話が盛り上がってきたところで突然終わってしまうため、すっきりしない結末になっています。
- ミッションの構成が一本道で記憶に残りにくい
- 多くのミッションは一本道の構成で、決まったイベントが連続するだけであり、記憶に残る場面が少ないです。これは、古い『Call of Duty』シリーズのような型通りのデザインに感じられます。
- 目新しさがなく、シリーズとして進化が見られない
- 過去作への回帰を重視した結果、新しい要素が乏しく、これまでのシリーズ作品と代わり映えしないという意見があります。現代のミリタリーFPSとして、革新的な提案がありません。
- 乗り物の操作性が悪い
- 戦車などの乗り物を操作する感覚がぎこちなく、兵士として戦う際の滑らかな操作性と比べて、質の差を感じさせます。
- AIの挙動に問題がある
- 味方AIが敵の目の前に飛び出したり、敵AIが攻撃を受けても反応しなかったりと、味方と敵双方のAIの動きが不自然です。
- ゲーム中のキャラクターの顔の質が低い
- ムービーシーンは高品質ですが、実際のゲームプレイ中のキャラクターの顔は不自然で、作り物のように見えます。12年前に発売された『Battlefield 4』よりも質が低いという指摘もあります。
- キャンペーンを開始・終了する際の挙動が不自然
- キャンペーンを始めたり終えたりする際に、ゲームが一度終了して再起動するような挙動があり、プレイ体験を損なっています。
- 新モード「エスカレーション」の独自性が低い
- 新しく追加されたマルチプレイヤーモード「エスカレーション」は、既存のモードと似ており、このモードならではの面白さに欠けます。
- メニュー画面が分かりにくく、操作しづらい
- メニューの階層が多すぎたり、動画配信サービスのようなデザインだったりと、構成が複雑で直感的に操作できません。特に家庭用ゲーム機での操作は不便です。
- ムービーシーンで音声がずれることがある
- ムービーの重要な場面で音声と映像がずれることがあり、ストーリーへの集中を妨げます。
- キャンペーンで航空機を操縦できない
- マルチプレイヤーでは航空機が登場するにもかかわらず、キャンペーンでは飛行機やヘリコプターを操縦することができず、物足りなさを感じさせます。
- 物語の盛り上がりが終盤に偏っている
- キャンペーンのストーリーは、終盤になるまで大きな盛り上がりがありません。面白くなり始めたところで終わってしまうため、全体的に平坦な印象です。
- 過去のシリーズ作品ほどの盛り上がりに欠ける
- シリーズの立て直しとしては堅実ですが、『Battlefield 1』のような、シリーズの歴史に残るほどの革新性や熱中できる要素はありません。
- ゲームプレイの自由度が低い
- キャンペーンのミッションは一本道のものが多く、用意されたルートを進むだけで、プレイヤーが工夫する余地が少ないです。
- 新鮮な体験が少なく、繰り返しに感じられる
- ゲーム全体が無難にまとまっているため、特にFPSを長く遊んでいるプレイヤーにとっては、過去に何度も経験したことのあるような感覚を覚えやすいです。
- 映像の質とゲームとしての手触りに差がある
- ムービーの品質は高いものの、実際のゲームプレイにおけるキャラクターの表情や操作感などが、映像の質に追いついていません。
メディアレビュー
- But Why Tho?[95]
- Invader[91]
- Critical Hits[90]
- Gameliner[90]
- Gamereactor Denmark[90]
- Hey Poor Player[70]
- Metro GameCentral[70]
- Gamekult[70]
- GamingTrend[95]
- Oyungezer[90]
- The Outerhaven[90]
- Impulsegamer[90]
- Power Unlimited[88]
製品情報
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| タイトル (日本語) | バトルフィールド 6 (BF6) |
| タイトル (英語) | Battlefield™ 6 |
| ジャンル | FPS, アクション, マルチプレイヤー, シューティング |
| 開発元 (Developer) | Battlefield Studios |
| 販売元 (Publisher) | Electronic Arts |
| 発売日 | 2025年10月11日 |
| プラットフォーム | PlayStation 5, Xbox Series X/S, PC |
| プレイ人数 | 1人 (オンライン時:最大64人) |
| 日本語(インターフェース) | 対応 |
| 日本語(字幕) | 対応 |
