2025年10月23日に発売の『ダブルドラゴン リヴァイヴ』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『ダブルドラゴン リヴァイヴ』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは60点台と厳しめの評価になっており、防御システムや環境を使った戦闘に光るものはあるものの、操作性やグラフィックなど基礎的な部分に課題が多い作品という声が目立ちます。購入の参考になれば幸いです。
ドラゴンは戻ってきた、でも少し息切れしている




この『ダブルドラゴン リヴァイヴ』は、核戦争から15年後のポストアポカリプス世界を舞台に、リー兄弟が双截拳で悪の組織「シャドウ・ウォリアーズ」に立ち向かうベルトスクロールアクションです。ガードや回避、敵のオーラ攻撃に合わせて放つカウンターといった新しい防御システムが追加されていて、ステージ上のゴミ箱や車に敵を叩き込む環境キルなど、戦闘のアイデア自体には光る部分があります。
ただ、肝心の操作感や当たり判定に深刻な問題を抱えていて、目の前の敵を殴ったはずなのに攻撃がすり抜けてしまったり、ジャンプアクションの操作性が致命的に悪かったりと、プレイしていてストレスが溜まる場面がかなり多いです。見た目も現代の水準からは大きく離れていて、あるレビュアーは「ドラゴンは戻ってきたが、その咆哮はむしろ咳き込んでいるように聞こえる」と表現しています。面白さの種はあるのに、それを活かしきれていない惜しさが全体を覆っている作品ですね。
殴りたい敵に攻撃が届かないもどかしさ
本作で最も批判が集中しているのが、2.5D視点と8方向移動が生み出す当たり判定の不安定さです。奥行きのある3D空間でベルトスクロールアクションをやろうとした結果、敵がZ軸(奥や手前)にほんの少しズレているだけで攻撃が完全にすり抜けてしまいます。「純粋な酸素に向かって自信満々に攻撃を繰り出してしまう」と皮肉られるほどで、乱戦中にスムーズなコンボを繋ぐ爽快感は大きく損なわれていますね。
さらに厄介なのが、攻撃モーションをキャンセルして防御や回避に移行できないという仕様です。一度パンチを振り始めたらそのアニメーションが終わるまで無防備になってしまうので、背後からの攻撃にも反応できません。キャラクターの動き全体がもっさりしていて、入力遅延も頻繁に発生します。「氷の上をスケートしているよう」という表現がぴったりな、滑って止まらない独特のぎこちなさがあるようです。
コントローラーを投げたくなるジャンプ地帯
もう一つ強烈に不評なのが、各ステージに挿入される強制ジャンプアクション(プラットフォーム)セクションです。ベルトコンベア、動く床、火を噴く通気口、転がる巨大な球体など、アスレチック的な障害物を飛び越えて進む場面なんですが、そもそも本作の操作性はジャンプに全く向いていません。
2.5D視点のせいで奥行きの距離感が掴めず、ジャンプの軌道も不正確。落下に対する保護もないため、「操作性がジャンプに向いていないのに、自らの欠点を利用して偽の難易度を作り出している」と酷評されています。「コントローラーを投げつけたくなる」という声もあり、戦闘とは関係のないところで理不尽なストレスを与えてしまっているのは大きなマイナスですね。
見た目がちょっと厳しい
カットシーンで挿入されるアニメ調の2Dイラストはなかなか美しいんですが、実際にプレイしている最中の3Dグラフィックは「PS2時代かと思うほど時代遅れ」という声が圧倒的に多いです。あるレビュアーは「あまりに薄汚く見えるため、プレイする際には手袋をはめたくなる」とまで言っていますし、「Xbox Live Arcadeの初期HD時代の低予算ゲーム」とも評されています。
『ベア・ナックルIV』や前作『ダブルドラゴンNeon』が持っていた独自のアートスタイルと比べると、視覚的な魅力とアイデンティティが決定的に不足しています。美麗な2Dイラストとのギャップが激しいぶん、3Dモデルの安っぽさが余計に際立ってしまっているのも辛いところです。
ボス戦の理不尽さと武器バランスの崩壊
道中の雑魚戦はそこそこ回せるんですが、ボス戦になると急激に難易度が跳ね上がります。アーマーで強引に割り込んでくるボスの攻撃を回避するのは至難の業で、ダウンからの復帰も非常に遅いため、敵同士にサンドバッグのようにお手玉されてしまう場面が多発します。「まるで金曜の夜のように敵と敵の間をたらい回しにされるのが日常茶飯事」というレビュアーの表現が、この理不尽さをよく物語っているかもしれません。
一方で、落ちている投げ武器のダメージが異常に高く、ボスすら簡単にハメ殺せてしまうというバランス崩壊も指摘されています。真面目にコンボやカウンターを狙うよりも武器を投げ続ける方が圧倒的に有利なので、せっかくの戦闘システムの意味が薄れてしまっているんですよね。
ただ、光る部分もある
敵をゴミ箱に叩き込む気持ちよさ
批判が多い本作ですが、ステージ環境を利用した攻撃の多様性は確かに楽しいです。ゴミ箱、駐車中の車、冷蔵庫、さらには小便器に至るまで、ステージ上のあらゆるオブジェクトに向かって敵を投げ飛ばして一撃KOを狙えます。手すりにぶら下がってからの落下攻撃や、壁を蹴っての空中攻撃といったパルクール的なアクションも組み込まれていて、「状況を打開するツールが豊富に用意されている」と評価されています。
また、プレイアブルキャラクターは4人いて、それぞれに個性があるのも良いポイントです。ビリーはバランス型、ジミーはパワー型。特にマリアンは空中ダッシュやダイビングキックなどスピーディな立ち回りが可能で「最も操作していて楽しい」と評されています。隠しキャラの乱蔵は属性攻撃と忍具を駆使するテクニカル型で、操作のレスポンスが最も良いとのこと。キャラクターを変えてリプレイする楽しみは確かにありますね。
テンションを上げてくれるサウンドトラック
ロック、メタル、ドラムンベースなどをミックスしたエネルギッシュなサウンドトラックは文句なしに高評価です。荒廃した世界での乱闘にぴったりマッチしていて、特にステージ2や5のBGMは耳に残ります。「ギターが効いた素晴らしいサントラ」「ゲーム外でも聴きたくなる」という声もあり、音楽面は本作の明確な長所と言えるでしょう。
ローカルCo-opも好評で、友人と同じ画面で敵をお手玉したり武器を交換し合ったりする体験は「90年代のアーケードの純粋な喜びを再現している」と称賛されています。ただし、オンラインCo-opはラグや同期ズレが頻発していて、発売直後にもかかわらずロビーが「完全なゴーストタウン」になっているという残念な状況のようです。
ダブドラに「駆け引き」は必要だったのか
本作で最も評価が割れているのが、格闘ゲームのような深みを持たせた戦闘システムについてです。
肯定派は、敵の青いオーラ攻撃に合わせてカウンターを決め、龍玉ゲージを溜めて超必殺技「ハイパーブロー」を放つという駆け引きに面白さを感じています。従来のボタン連打だけではなく、敵のパターンを読んで反撃の糸口を自ら作り出す戦略性がある、と。
一方で否定派は、「そもそも『ダブルドラゴン』に求められているのはボタン連打でシンプルに敵をなぎ倒すアーケード特有の手軽さだろう」と反論しています。カウンターやゲージ管理などのシステムが過剰で煩雑になっていて、ベルトスクロールアクションの気楽さが失われているという不満ですね。このジャンルにどこまでの深みを求めるかで、評価が大きく変わりそうです。
メディアレビュー紹介
高評価メディア
Combo Infinito — 75
Arc System WorksとYuke’sのタッグが贈る、熱きクラシックの復活だ!特にマリアンの操作性が抜群で、空中攻撃や流れるようなコンボで暴れ回るのが最高に楽しい。ボス戦では敵のパターンを読み切って反撃する熱い駆け引きが味わえる。入力遅延や難易度の波はあるが、古き良きアーケードの興奮とノスタルジーを存分に堪能できる傑作である。
→ レビューを読むCritical Hits — 75
ベルトスクロール好き必見!誘拐されたはずのマリアンがプレイアブルキャラとして参戦する熱い展開に痺れる。戦闘は進化を遂げており、敵を倒してドラゴンオーブを溜め、必殺の「Finishing blow」を叩き込む爽快感は格別だ。グラフィックの粗さやオンラインの過疎はあるが、ローカル協力プレイの楽しさは間違いなく本作の大きな魅力である。
→ レビューを読むGamersRD — 70
スピード感溢れる現代的な戦闘システムへの刷新が見事だ!ゴミ箱や車に敵を叩き込む環境キルや、画面を一掃する「Hyper Blow」の破壊力がたまらない。Unreal Engineのグラフィックは少し古臭く敵の使い回しも目立つが、60fpsの滑らかな動作とロックなBGMが相まって、アーケード時代さながらの白熱した乱闘を心ゆくまで楽しめる!
→ レビューを読む
低評価メディア
GamingBolt — 40
伝説のシリーズを汚す退屈な失敗作だ。ぎこちない8方向移動と不正確な当たり判定がストレスを増幅させ、文脈依存の「Hyper Blow」発動も極めて煩わしい。さらに、発電所のコンベアや炎の罠といった場違いなプラットフォーム要素や、爆発物で理不尽に吹き飛ばされるボス戦のギミックは苦痛でしかない。全てにおいて浅薄でプレイする価値がない。
→ レビューを読むThe Jimquisition — 45
XBLA初期を思わせる絶望的に醜いグラフィックが不快極まりない。敵の「オーラ」攻撃に対するパリィは判定が劣悪で、2.5D視点で挑まされる回転床や大岩などのプラットフォーム要素は、プレイヤーへの悪意すら感じる理不尽さだ。忍者ランゾーの操作性だけはマシだが、全体的に安っぽく、シリーズの息の根を止めるかのような許しがたい産業廃棄物である。
→ レビューを読むUniverso Nintendo — 50
Switch版の悲惨なパフォーマンスが全てを台無しにしている。フレームレートの低下、ぼやけたテクスチャ、そして致命的な入力遅延により、アクションのリズムが完全に崩壊している。防御ボタンはボスの攻撃に機能せず、斜め方向の当たり判定も最悪だ。ギターが光るBGMは素晴らしいが、技術的な欠陥が多すぎて前作のGaidenを遊んだ方が遥かにマシだ。
→ レビューを読む
まとめると
- 敵をゴミ箱や車に叩き込む環境キルなど、ステージオブジェクトを活用した戦闘は楽しい
- カウンターや龍玉ゲージなど防御を軸にした新システムには戦略的な面白さがある
- マリアンや乱蔵など、プレイスタイルの異なる4人のキャラクターでリプレイ性がある
- ロックやドラムンベースを取り入れたサウンドトラックは文句なしの高評価
- 2.5D視点と8方向移動の相性が悪く、当たり判定が極めて不安定
- 攻撃モーションのキャンセルができず、操作全体がもっさりしている
- ベルトコンベアや動く足場のジャンプセクションが操作性と致命的に噛み合っていない
- 3Dグラフィックがチープで、同ジャンルの現代作品と比べて見劣りする
- ボス戦の難易度が急激に跳ね上がり、理不尽なハメ殺しが多発する
- 投げ武器のダメージが異常に高く、戦闘バランスが崩壊している
- オンラインCo-opはラグや同期ズレが頻発し、実質機能していない
- ストーリーは陳腐で、長いカットシーンがテンポを阻害している
製品情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| タイトル | ダブルドラゴン リヴァイヴ |
| ジャンル | ベルトスクロールアクション |
| 発売日 | 2025年10月23日 |
| 対応機種 | PS5 / PS4 / Xbox Series X |
| プレイ人数 | 1〜2人(ローカル・オンラインCo-op対応) |
| 監修 | アークシステムワークス |








