Future Friends Gamesより2025年9月26日に発売された、PCに対応のギャンブルローグライト『CloverPit』のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
80
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
90 | 80 | 70 | 60 |
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神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 問題あり |
本作は、スロットマシンを回して借金を返済するという単純なルールに、アイテムの組み合わせによる戦略性を加えたゲームとして、Steamユーザーレビューで「非常に好評」と評価されています。一方で、物語性がほとんどなく、一部のゲーム内説明が分かりにくいという指摘も存在します。
この評価の理由は、中毒性が高いとされる中心的なゲームの仕組みにあります。プレイヤーはスロットを回して現金を稼ぎますが、成功の鍵は150種類以上用意された「チャーム」と呼ばれるアイテムの組み合わせにあります。どのチャームを使い、どのような相乗効果を狙うかによって結果が大きく変わるため、プレイヤーは運の要素を自分に有利なように操作する「エンジン構築」の面白さを体験できます。
具体的な情報として、本作は3,559件のSteamレビューのうち91%が肯定的であり、10ドルという価格に対して非常に高いリプレイ性を持つとされています。ゲームシステムでは、ATMに現金を預けて利息を得るといった戦略的な要素も含まれています。しかし、物語はゲームプレイのための背景装飾に過ぎないと評されており、また一部のチャームの説明文が専門用語やパーセンテージを多用しているため、効果をすぐに理解するのが難しいという意見も報告されています。
以上の事実から、『CloverPit』は、単純なスロットゲームのルールに戦略的なアイテムの組み合わせという要素を加えることで、繰り返しプレイしたくなる魅力を作り出しています。その一方で、物語を楽しむことや、丁寧な説明を求めるプレイヤーにとっては、物足りなさを感じる可能性がある作品です。
評価ポイント
スロットを回して稼ぎ、期限内に借金を返済するという単純な目的でありながら、その繰り返しプレイしたくなるゲームの仕組みが高く評価されています。成功の鍵となるのは150種類以上ある「チャーム」と呼ばれるアイテムで、これを集めてスロットの絵柄やリールに影響を与える組み合わせ(シナジー)を考えることが重要になります。チャームの組み合わせを構築したり、ATMに現金を預けて利息を得たりといった、ただスロットを回すだけではない戦略性が、プレイヤーを長時間ひきつけます。
- 「もう一回だけ」と思わせる仕組み
- 次の大きな当たりを期待させるように作られており、ついプレイを続けてしまう構成になっています。単純な操作で数字が増えていくのを見るのが好きなプレイヤーにとって、非常に満足感のあるゲームプレイを提供します。
- スロットとローグライクの戦略的な組み合わせ
- 本作はスロットマシンの運要素に、ローグライクの戦略性をうまく組み合わせています。運だけに頼るのではなく、立ち止まって考えることを促す多くの工夫が隠されています。
- 単純な操作の裏にある多くの判断要素
- 「スロットを回すだけ」という単純さが特徴ですが、レバーを引く前に行うべき判断が求められます。例えば、ATMにお金を預けて利息を得るか、早期クリアボーナスのために現金を使うかなど、プレイヤーの選択が重要になります。
- 試行錯誤が報われるビルドの多様性
- 多数のチャームやパークを組み合わせることで、様々な戦略(ビルド)を試すことができます。完璧な組み合わせを試行錯誤する過程は、大きな満足感を得られるように作られています。
- 長期的なプレイの目標となるチャーム集め
- 150種類を超えるチャームをアンロックしていくことが、繰り返しプレイする動機になります。チャームはプレイを重ねたり、特定の組み合わせを使ったり、独房を探索したりすることで頻繁に手に入ります。
- 勝利に不可欠なチャームのシナジー(相乗効果)
- ゲームで勝つためには、チャーム同士の相乗効果を見つけて構築することが重要です。特定のチャームを組み合わせることで賞金が大幅に増え、電話での取引などを利用することで利益を最大化できます。
- 上達が実感できる成長システム
- 新しい戦略を発見すると、それが直接スコアや生存率の向上につながります。チャームの強力な組み合わせを構築し、運をコントロールしていると感じられる点は、プレイヤーに大きな達成感を与えます。
- 短時間でも進捗を感じられるチャームの解放頻度
- 新しいチャームは非常に高い頻度で手に入ります。ゲームのプレイ、特定のシナジーの使用、あるいは独房のトイレを調べるといった探索によってもアンロックされるため、短い時間でもゲームが進んだ感覚を得やすくなっています。
- スロットならではのスリルと報酬
- スロットマシンのリールが回転し、正しい絵柄で止まるのを待つというスリルは、プレイ中ずっと続きます。ゲーム内に音楽はありませんが、金属的な効果音やスロットマシンの音、掛け声などがプレイを続ける楽しさを演出しています。
- 陰鬱な世界観とカラフルな演出の対比
- 薄暗く、閉塞感のある不気味な環境が特徴です。この暗い世界観と、明るくカラフルなスロットマシンの光が対照的で、独特な雰囲気を作り出しています。
- 運を戦略で制御する感覚
- このゲームの目標は、運の要素を自分に有利な方向へ傾けるための仕組み(エンジン)を構築することです。チャームなどを利用することで、ランダム性に立ち向かい、自分の戦略でゲームを進めている感覚を味わえます。
- 価格に対して非常に高い満足度
- 約10ドルという手頃な価格設定でありながら、数十時間は楽しめる内容と繰り返しプレイできる仕組みを提供しており、コストパフォーマンスが非常に高いと評価されています。
不評ポイント
チャーム(お守り)やゲームの重要な仕組みに関する説明が不十分であることが指摘されています。チャームの説明文は理解しにくく、多くのパーセンテージ表記が含まれているため、効果をすぐに把握することが困難です。また、「チェーンランキング」といった専門用語や特定の絵柄のパターンなどが十分に解説されていないため、ゲームを始めたばかりのプレイヤーが混乱し、強力なチャームを理解できずに避けてしまう可能性があります。
- 運要素が強く、悪い展開になると立て直しにくい
- スロットマシンの性質上、運が悪いとプレイがすぐに終わってしまうことがあります。借金を返済できなかったり、悪いチャームの組み合わせが続いたりすると、繰り返しプレイする意欲が削がれやすいです。
- 物語やホラー演出が表面的
- ゲームに物語は存在しますが、それはあくまでゲームプレイの背景設定にとどまっています。また、ホラーな雰囲気も演出以上のものではなく、ゲームの選択や駆け引きには影響を与えません。
- ゲームの目的に対する物足りなさ
- ゲームの仕組みはよく出来ている一方で、全体的に何かが足りないという感覚や、目的や報酬が弱く、十分な満足感が得られないという意見があります。
- グラフィックとサウンドのバリエーション不足
- グラフィックは、最近の他のインディーホラーゲームでよく見られる表現であり、独自の魅力に欠けます。また、サウンドは音楽が無く、スロットマシンと環境音のみで構成されているため、長時間プレイすると単調に感じられることがあります。
- スキップできないカットシーンの存在
- ゲーム中にはスキップできないカットシーンがあり、繰り返しプレイするうえでゲームのテンポを悪くしています。
- 進行が停滞しやすい
- 次の目標を達成するための「運が良い回」を待っている間は、実質的な進歩が感じられず、停滞しているように感じられることがあります。
メディアレビュー
- Loot Level Chill[95]
- DualShockers[90]
- Game8[72]
- Gamekult[70]
- Checkpoint Gaming[75]
製品情報
項目 | 概要 |
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タイトル (日本語) | CloverPit |
タイトル (英語) | CloverPit |
ジャンル | ギャンブル,ローグライト,ローグライク |
開発元 (Developer) | Panik Arcade |
販売元 (Publisher) | Future Friends Games |
発売日 | 2025年9月26日 |
プラットフォーム | PC |
プレイ人数 | 1人 |
日本語(インターフェース) | 対応 |
日本語(字幕) | 対応 |