Monomi Parkより2025年9月23日に発売された、PlayStation 5、Xbox Series X/S、PCに対応のアドベンチャーシミュレーション『Slime Rancher 2 (スライムランチャー2)』のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
72
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
90 | 80 | 70 | 60 |
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神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 問題あり |
『Slime Rancher 2』は、前作の基本的な仕組みを受け継ぎながら、世界を拡張した続編として評価されています。
評価の理由として、新しい舞台「レインボーアイランド」での探索要素が挙げられます。この島は色彩豊かで多様なエリアが存在し、高低差や隠された場所が冒険感を高めています。また、コットン・スライムやアンギュラー・スライムといった新しい種類のスライムが追加され、それぞれがより個性的な行動をとります。スライムを集めて育て、アイテムを売却して得た資金で拠点や装備を強化していくという、リラックスできるゲームの流れが評価されています。
一方で、ゲームの基本的な流れが前作と似ているため、続編というよりは追加コンテンツのように感じられるという意見もあります。また、ゲームの後半ではテレポート装置などの重要なアップグレードに「ストレンジダイヤモンド」といった希少な素材が大量に必要となり、それらを集める作業が単調になりがちである点が指摘されています。その他、序盤の進行が分かりにくいことや、次に進むべき場所が見つけにくいといった声も一部で見られます。
これらの点を踏まえると、本作は前作の持つ魅力はそのままに、探索できる世界を広げた作品です。一部に作業的な要素や前作からの変化の少なさを指摘する声はありますが、可愛らしいスライムとカラフルな世界でのんびりと遊べます。
評価ポイント
プレイヤーは、前作よりも広くて活気のある虹色の島「レインボーアイランド」を冒険します。この島には、色鮮やかなエリアや隠された場所、そしてたくさんの新しい可愛らしいスライムがいます。美しい見た目と心地よい音楽が、のんびりとした不思議な冒険を演出します。スライムを捕まえたり、アイテムを集めたり、島の謎を解いたり探索を通して楽しめます。
- 高低差や隠された場所が豊富で、冒険感が増した探索要素
- 虹色の島は、色彩豊かな草原や美しい池、火山地帯など、特徴的な場所がある美しい世界です。高低差や隠されたくぼみ、背景で物語を伝える表現があり、探索が本当の冒険のように感じられます。
- 新しいスライムの種類が増え、行動が個性的になった
- 跳ねるのが好きなコットンスライムや、水中にいるアンギュラースライムなど、これまでにないスライムを集めることができます。スライムの行動は前作より改善され、眠っている間に浮遊したり、囲いの中で元気に飛び跳ねたりと、それぞれの個性が際立っています。
- 世界の美しさを引き立てる映像と音の作り込み
- 島は非常にカラフルで、スライムは色や表情で簡単に見分けられます。音楽は穏やかで、雨などの環境音と合わさっています。スライムの鳴き声や、アイテムを吸い込んだり発射したりするときの音も良くできています。
- 牧場の建設や飾り付けの自由度が高い
- プレイヤーは、ガラスの壁が美しい温室で建設や農業をします。稼いだお金で新しい設備を作ったり、設計図を買ってアップグレードしたりできます。見つけた設計図で木やメリーゴーランドのような飾りを建設し、自分だけの拠点を作れます。
- 遊びやすさが向上し、動作が安定している
- 前作の基本的なアイデアを洗練させています。ゲームの動作は安定しており、スムーズに遊べます。新しい道具や、より多くのアップグレードが用意されています。ドローンによる自動化は使いやすく改善され、アイテムを売る市場のバランスも良くなりました。
- パズルなどのやりごたえと、引き込まれる物語
- やりごたえを求める人向けに、地形やスライムの特性を理解して解くパズルや移動の課題があります。物語は比較的シンプルですが、登場人物との会話は優しく魅力的です。少しずつ謎が解けていく展開に引き込まれます。
不評ポイント
ゲームの後半で使うテレポート装置などの便利な道具や、キャラクターを永続的に強化するには、手に入りにくい特定の素材が大量に必要です。前作と違い、素材は積極的に集める必要がありますが、素材が手に入る場所の出現はランダムで安定しません。そのため、特定の素材を必要な数だけ集める作業は退屈で時間がかかり、探索の勢いを止めてしまいます。
- ゲーム序盤が分かりにくく、説明が少ない
- ゲーム開始直後は特に忙しく感じられ、何をすべきか理解するために、ただ歩き回ってボタンを押すように促されるだけで、丁寧な説明がありません。
- 施設の強化費用が高く、スライムの世話も大変
- 特に序盤は、暴れるスライムの管理で手一杯な中で、強化費用が高すぎると感じることがあります。また、早い段階でスライムが増えすぎてしまい、全ての世話をするのが大変な作業になることがあります。
- 物語が薄く、興味を持ちにくい
- 物語は最小限で、ほとんどが文章や、静止画付きのテキストメッセージで語られるため、プレイヤーが話に興味を持てなくなる可能性があります。
- ゲームプレイが単調になりがちで、目的を見失いやすい
- しばらく遊ぶとゲームプレイが繰り返しに感じられ、巨大なスライムを倒すこと以外に明確に「やるべきこと」がありません。そのため、プレイヤー自身で目的を見つける必要があります。
- 先に進めなくなり、拠点と往復することが多い
- 道をふさぐ壁を通過するためのアイテムがない場合、一度拠点に戻って必要なものを手に入れ、また壁の場所まで戻る必要があり、時間がかかります。
- スライムが増えすぎると餌やりが大変で、罪悪感がある
- 早い段階でスライムが増えすぎると、全ての世話が大変な作業になります。餌をあげないとスライムは不満そうな表情になるため、非倫理的なことをしているような気分になります。
- 進むべき道が分かりにくく、重要な場所を見逃しやすい
- 新しいエリアへどう進むかが分かりにくいことがあります。しっかり探索しないと見逃してしまう場所があり、その中には物語に重要な場所も含まれます。
- 前作との違いが少なく、続編というより追加コンテンツに感じる
- ゲームの内容が前作と似すぎていると感じられることがあります。牧場経営の仕組みも大きく改善されていません。
- マップの移動はジェットパックが必須に感じられる
- ほとんどのエリアが、探索にジェットパックが必要だと感じる作りになっています。経験豊富な主人公が装備を失ってゼロから始めるという設定は、分かりにくいと感じられています。
メディアレビュー
- Tech-Gaming[82]
- GamingTrend[80]
- Hardcore Gamer[80]
- Gameliner[80]
- GamingBolt[80]
- Final Weapon[70]
製品情報
項目 | 概要 |
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タイトル (日本語) | Slime Rancher 2 (スライムランチャー2) |
タイトル (英語) | Slime Rancher 2 |
ジャンル | アクション,アドベンチャー,シミュレーション,カジュアル,オープンワールド,インディー |
開発元 (Developer) | Monomi Park |
販売元 (Publisher) | Monomi Park |
発売日 | 2025年9月24日 |
プラットフォーム | PlayStation 5,Xbox Series X/S,PC ※ダウンロード商品 |
プレイ人数 | 1人 |
対応言語 (テキスト) | 英語,フランス語,ドイツ語,日本語,韓国語,ロシア語,簡体字中国語,スペイン語(ラテンアメリカ),ポルトガル語(ブラジル) |