2025年10月16日に発売される、Nintendo Switch™、Nintendo Switch™ 2に対応のアクションRPG『Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンレジェンズ ゼットエー)』のメディアレビュー総まとめページです。
多言語を日本語へ翻訳してからの編集になっているためゲーム用語など一部異なる場合があります。
総合評価
SCORE
81
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
| 90 | 80 | 70 | 60 | 50 |
|---|---|---|---|---|
| 神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 低評価 | 爆弾持ち |
『Pokémon LEGENDS Z-A』は、戦闘システムを刷新し技術的な安定性を実現した一方で、舞台が単一の都市に限定されているため、探索の自由度において評価が分かれる作品です。前作『Pokémon LEGENDS アルセウス』が示した方向性からの大きな変化を期待する声と、戦闘面の新しい試みを評価する声が存在します。
本作で最も高く評価されているのは、従来のターン制を廃止し、リアルタイムのアクション戦闘を導入した点です。プレイヤーはポケモンとトレーナーを直接操作して敵の攻撃を避けつつ、PPの代わりに設定されたクールダウン制の技を使って戦います。このシステムはシリーズの新たな試みとして受け入れられています。また、メガシンカが中心的な要素として復活し、新たなメガシンカ形態も追加されました。技術面では、特にNintendo Switch 2版で安定したフレームレートが報告されており、近年のシリーズ作品で見られた動作の不安定さが改善されています。
その一方で、不満点として主に挙げられているのは、ゲームの舞台がミアレシティという一つの都市に限定されていることです。これにより、前作にあった広大な自然を冒険する感覚が失われたと指摘されています。野生ポケモンの捕獲も「ワイルドゾーン」と呼ばれる特定の隔離された区画に限られます。グラフィックに関しても、動作は安定しているものの、テクスチャの質が低く、街全体に生命感がないという厳しい評価が見られます。加えて、物語の重要な場面でキャラクターの音声による演技がない点も、改善されていない点として批判されています。
これらの点から、『Pokémon LEGENDS Z-A』は、戦闘システムとパフォーマンスの安定化という面でシリーズの今後につながる進歩を示したと評価されています。しかし、舞台設定の限定化や探索要素の縮小により、ゲーム全体の規模や体験の多様性においては、前作『アルセウス』には及ばないという意見が多く見られる結果となりました。
評価ポイント
リアルタイム戦闘システムが導入された点が最も評価されています。従来のターン制を廃止し、アクション要素を取り入れたことで、戦闘はシリーズ史上最大の変化を遂げました。プレイヤーはポケモンをリアルタイムで移動させ、技のクールダウンを管理しながら、攻撃範囲や位置取りを考え、敵の攻撃を回避する必要があります。このシステムは、アニメのような流動的で戦略的なバトル体験を提供し、特にメガシンカの復活とそれを用いたボス戦「ローグメガ進化バトル」は、ゲームプレイのハイライトとして絶賛されています。
- 操作スキルの上達が実感できる戦闘
- リアルタイム制の戦闘では素早い反応と正確な入力が勝敗に直結します。敵の攻撃を予測して回避したり、防御技を使ったりする必要があり、カウンターが決まった際には大きな達成感が得られます。
- 位置取りとクールダウン管理による新たな戦略性
- 技のPPはクールダウン制に変更され、3D空間での位置取りが重要になりました。遠距離技や近接技、範囲技などを状況に応じて使い分ける、当たり判定を意識した駆け引きが楽しめます。
- 立ち回りを考慮したチーム構築
- 従来のタイプ相性に加え、ポケモンの移動や技の特性といった立ち回りを考慮したチーム構築が必要になります。近接攻撃が得意なポケモンを回復技でサポートするなど、様々な組み合わせを考える楽しさがあります。
- 新たなメガシンカの追加
- カイリューやルチャブルなど、新たなメガシンカポケモンが多数追加されました。メガシンカすると技が強化され、バトル中にゲージを管理すれば何度でも使用可能です。
- 物語に溶け込んだメガシンカの演出
- メガシンカは物語の自然な要素として組み込まれており、スピーディーで劇的な変身演出がバトルを盛り上げます。
- Z-Aロワイヤルの攻略要素
- 夜のバトルゾーンで行われるZ-Aロワイヤルでは、勝利だけでなく「ボーナスカード」の課題達成でもポイントを稼ぎます。相手に見つからず不意打ちでバトルを始めると、大きなボーナスダメージを与えられます。
- やりごたえのあるボスバトル
- レイドバトルに似た「ローグメガ進化バトル」では、ボスの攻撃パターンを読んで回避し、弱点を突く必要があります。ボスはトレーナー自身も攻撃してくるため、チーム編成を見直しながら挑戦する楽しさがあります。
- 高密度に設計されたルミオスシティの探索
- 広大な大都市になったルミオスシティは高低差があり、屋上にも登れます。建設中の足場などにもアイテムが配置されており、長時間プレイしても新しい発見があるほど探索要素が豊富です。
- 昼と夜で異なるゲームサイクル
- 昼はポケモン捕獲やサイドクエスト、夜は「Z-Aロワイヤル」でポイントを稼ぐというサイクルでゲームが進行します。常にやるべきことがあるため、飽きずにプレイを続けられます。
- 豊富なサイドミッションと捕獲による強化要素
- ポケモンの護衛や写真撮影など、多様なサイドミッションが用意されています。報酬として便利なアイテムやわざマシンが手に入るほか、捕獲で集めたアイテムで永続的な強化も可能です。
- Switch 2版での安定した動作
- 携帯モード、TVモードどちらでも安定した60fpsで動作します。処理落ちがなく、ロード時間も非常に短いため、リアルタイムの戦闘を快適に楽しめます。
- 成熟した物語と魅力的なキャラクター
- 物語は従来よりも大人向けの内容で、登場するキャラクターたちも印象的です。過去作のキャラクターも登場し、より深掘りされています。
- テンポの良い探索
- 高低差のあるマップデザインと、拡張されたファストトラベルシステムにより、テンポ良く探索を進められます。一部の技で障害物を除去する、パズルのような要素もあります。
- X・Yをモチーフにした素晴らしいBGM
- サウンドトラックは『X・Y』のアレンジ曲と新規楽曲で構成されており、高く評価されています。オーケストラによる演奏が、ルミオスシティの雰囲気を巧みに表現しています。
不評ポイント
ゲームの舞台がミアレシティに限定されており、前作『Pokémon LEGENDS アルセウス』のような広大な世界や多様な環境と比べて狭く、物足りなさが指摘されています。都市という単一の環境であるため、探索できる範囲や野生ポケモンが生息するエリアが限られており、自由な冒険が楽しめた前作からの後退だと感じられています。
- 探索できる範囲が狭い
- ミアレシティという都市に限定されているため、マップが区切られているように感じられ、閉塞感があるという意見があります。約5時間で全体を探索しきれてしまい、驚きが少ないとされています。
- 入れる建物が少ない
- 街は広いものの、ほとんどの建物に入ることができません。そのため、見た目ほどの広さが感じられず、かえって狭く感じられることがあります。
- グラフィックの質が低い
- 全体的に生命感がなく平坦に見え、キャラクターの輪郭がギザギザに見えるなど、グラフィックの質に関する不満点があります。
- テクスチャや光の表現が安っぽい
- 建物のテクスチャは単調で繰り返しが多く、特に夜の照明は単純で安っぽく見えると指摘されています。窓は平坦なテクスチャで、影の表現も不自然です。
- 人間キャラクターの動きが硬い
- 登場人物の動きが硬く、同じアニメーションを繰り返すため、ゲーム全体が低予算に感じられるという意見があります。
- ポケモンが生息する場所が限られている
- 野生のポケモンは「ワイルドゾーン」と呼ばれる特定のエリアにしか出現しません。街全体に生息しているわけではないため、発見の楽しみが制限されています。
- ポケモンが出現するエリアの規模が小さい
- ポケモンが出現する「ワイルドゾーン」は、それぞれが十分に広くなく、環境による違いも感じにくいため、収集意欲が湧きにくいとされています。
- 『アルセウス』からの進化が感じられない
- グラフィックやフレームレートは向上しているものの、ゲームの構造的な部分では『アルセウス』がもたらしたような革新性がなく、期待していたほどの進化は感じられないという評価です。
- Z-Aロワイヤルが単調
- バトルを行うステージの見た目がほとんど同じで、目標も変わらないため、次第に作業的で退屈に感じられます。
- アクションの操作性が悪い
- 回避などのトレーナー操作と、ポケモンへの技の指示を似たようなボタンで行うため、操作がぎこちなく感じられることがあります。
- 戦闘がボタン連打になりがち
- 技にPPなどのリソース制限がないため、クールダウンが終わった技を連打するだけの単調な戦闘になりやすい傾向があります。
- 戦闘中の状況が分かりにくい
- 戦闘のテンポが速すぎて、状態異常などの効果が働いているかどうかが視覚的に分かりにくいです。技の効果も表示されないため、覚えておく必要があります。
- 終盤の戦闘が見づらい
- 終盤のバトルでは敵と味方のポケモンが入り乱れ、誰がどこにいて、どの攻撃が危険なのかを把握するのが困難になることがあります。
- 「とくせい」がなく戦略性が低い
- ポケモンの個性となる「とくせい」が廃止されたことで、チーム構築やバトルにおける戦略の幅が狭まったと指摘されています。
- 物語に新鮮味がない
- ストーリーの展開が『X・Y』と似ており、先の展開が読めてしまいます。また、脇役の描写が浅く、魅力的なキャラクターも活躍の場が少ないです。
- 通信交換しないと進化できない
- 『アルセウス』ではアイテムで通信交換なしに進化させられましたが、本作ではその手段がなく、不便になったと感じられています。
- 序盤のチュートリアルが長い
- シリーズ経験者にとっては、序盤の丁寧すぎる説明が冗長で、テンポが悪いと感じられます。
- レベルが上がりやすく難易度が低い
- サイドミッションなどをこなしているとレベルが上がりすぎてしまい、通常のトレーナーとのバトルが簡単になりすぎます。
- 最初のパートナーポケモンに魅力がない
- 最初に選ぶ3匹のポケモン(チコリータ、ワニノコ、ポカブ)に、これまでのシリーズのパートナーと比べて魅力が感じられないという意見があります。
メディアレビュー
- VGC[100]
- TheSixthAxis[100]
- 4P.de[90]
- Screen Rant[90]
- Shacknews[90]
- Vooks[90]
- TechRadar Gaming[90]
- Jeuxvideo.com[85]
- Gamereactor UK[85]
- Gamekult[85]
- Gamereactor UK[70]
- Nintendo Life[70]
- Press Start Australia[70]
- Metro GameCentral[70]
- Gfinity[70]
- Eurogamer[60]
製品情報
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| タイトル (日本語) | Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンレジェンズ ゼットエー) |
| タイトル (英語) | Pokémon LEGENDS Z-A |
| ジャンル | アクション,RPG,アドベンチャー |
| 開発元 (Developer) | ゲームフリーク |
| 販売元 (Publisher) | 任天堂 |
| 発売日 | 2025年10月16日 |
| プラットフォーム | Switch,Switch2 |
| プレイ人数 | 最大4人(対戦モード「Z-A Battle Club」) |
| 日本語(インターフェース) | 対応 |
| 日本語(字幕) | 対応 |
