株式会社アークシステムワークスより2025年10月23日に発売!PlayStation®5、PlayStation®4、Xbox Series X/S、Nintendo Switch™、PCに対応のベルトスクロールアクション『ダブルドラゴン リヴァイヴ』のメディアレビュー総まとめページです。
多言語を日本語へ翻訳してからの編集になっているためゲーム用語など一部異なる場合があります。
総合評価
SCORE
61
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
| 90 | 80 | 70 | 60 | 50 |
|---|---|---|---|---|
| 神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 低評価 | 爆弾持ち |
本作の戦闘システムは、敵を吹き飛ばして環境に叩きつける爽快感が光る一方で、操作面の粗さが目立つ作品となっている。
敵を炎をまとったパンチで壁に叩きつけたり、バルコニーから突き落としたりする際の満足感は確かなもので、打撃のインパクトには優れたフィードバックがあり、敵がパンチに対してダイナミックに反応する。特にマリアンは空中攻撃や連鎖する打撃、優れた機動力を持っており、流れるような操作感が楽しめる。対空攻撃やコンボの連携など格闘ゲームに見られる要素を取り入れた戦闘システムは、掴み技で敵を好きな方向に投げ飛ばせる爽快さと相まって、能動的なゲームプレイを促している。ステージ上のゴミ箱や爆発する樽、露出した電線などを利用して敵を感電させたり即死させたりする環境との相互作用も豊富で、高層ビルのステージでは窓ガラスに敵を投げつけて割り、窓の向こうに敵を放り出す戦略が有効だった。ムチやナイフ、棍棒といった武器は特殊技のゲージを早く溜められるため、特にボス戦で雑魚敵を一掃するのに役立つ。ボス戦はそれぞれ異なる攻撃パターンを持ち、プレイヤーの反応速度と注意深さが求められ、パターンを読み解く瞬間は盛り上がる。多様な敵の種類もプレイヤーに限られた選択肢を駆使させる設計になっている。
しかし打撃の当たり判定の正確さやアニメーション間の滑らかな移行といった部分に洗練さが欠けている。R2ボタンに多くの機能が割り当てられており、激しい戦闘中に操作が混乱し、コマンドに遅延が生じたり打撃の検知にミスがあったりする。特にコンボ攻撃を発動しようとした際、インプットラグによって特殊技の実行が妨げられることがある。時間が経つにつれてキャラクターの向きが不可解に反対方向に切り替わるような問題がコンボの中断や反撃を受ける原因となり、ゲームのぎこちなさ自体が障害のように感じられた。忍者ランゾーの操作性はより専門的だがわかりにくく、その労力に見合った見返りが少ない。敵を打ち上げたり投げたりした後、プレイヤーが意図した場所ではなく敵が勝手に飛んでいくように感じられ、敵を環境ハザードに叩き込むコンボのセットアップが面倒な作業になってしまう。プラットフォームアクションのシーケンスは古いアーケード版からそのまま持ってきたかのように感じられイライラさせられ、特定の壁がある場合にのみできる特殊なエアドロップ攻撃を可能にする壁蹴りですら運任せで操作に一貫性がない。難易度は不規則であり、一部のエリアでは一般の敵が非常に手ごわい一方で、セクション間に体力を回復する手段がないため、難易度ハードでは敵の数に圧倒される。通常難易度では基本的なコンボを繰り返す以上の高度な技を使う必要性をほとんど感じず単調に感じられ、アンロック要素も本当にエキサイティングなものではなくゲームをやり込む動機が弱い。
グラフィック面では3Dの見た目がシンプルなテクスチャとディテールの少ないステージデザインからPlayStation 2時代や初期のPlayStation 3時代を彷彿とさせ、グラフィック的な派手さはなく、炎や気をまとったエフェクトの質感がキャラクターモデルと比べて一段劣っているように見える。サウンドトラックはしっかり作られており、特にオリジナルの楽曲の新しいアレンジは満足のいくものだったが、記憶に残りにくく耳に残るメロディーがない。打撃のインパクト音やキャラクターの音声は満足のいくもので、日本の吹き替えの演技は英語バージョンよりも自然で熱意が感じられた。物語は表面的でキャラクターの掘り下げも不足しているため、アクションの背景以上のものになっておらず、戦いへの真の動機付けにはならなかった。多くのステージが過去作の定番の場所をなぞっているだけで、目新しさや生命感がなく退屈に感じられた。ゲームは安定した60 FPSで動作し、戦闘中の操作の応答性が確保されている点は評価できる。
爽快な戦闘と環境を利用した戦略性は魅力的だが、操作の粗さやコンテンツの不足、ビジュアル面での物足りなさが全体の評価を下げる結果となっている。
評価ポイント
戦闘はテンポが良くダイナミックだ。攻撃の手応えが良く、敵を倒すのが素直に楽しい。マリアンのような特定のキャラクターは独自の戦闘スタイルを持ち、特に操作感が良いと評価されている。敵のパターンを見極めて戦うボス戦はゲームの見どころであり、プレイヤーの腕が試される。
- 進化した戦闘システムと多彩なコンボ・反撃
- 戦闘システムは進化しており、対空攻撃や繋げられるコンボなど格ゲーのような要素がある。敵のガードを崩すためにタイミングよく強打を使う必要があり、プレイヤーが能動的に動くことを求められる。
- 60fps安定動作と高い操作レスポンス
- ゲームは常に60FPSで滑らかに動作する。これにより、戦闘中の操作レスポンスが良くなっている。
- ステージの多彩なギミックがアクションに変化を加える
- ステージには様々な仕掛けがある。敵を投げ込めるゴミ箱、感電する電線、爆発する樽やトゲなど、多様なギミックが用意されている。
- 環境ギミックの活用が戦術の幅を広げる
- ステージの仕掛けは単なるお遊びではなく、戦闘で重要になる。敵を効率よく倒すために、これらを積極的に使うことが求められる。難易度が上がると、ギミック活用は必須の戦術になる。
- 特殊技の派手なエフェクトとアニメーション
- 特殊技のエフェクトは派手で、固有のアニメーションが用意されている。フィニッシュブローは強力で画面の敵を片付けられる。炎のパンチで敵を壁に叩きつける時の演出は、特に気持ちが良い。
- 武器が高火力で必殺ゲージも溜めやすく戦略的に重要
- 鞭、ナイフ、棍棒といったお馴染みの武器が登場する。これらは通常の攻撃よりダメージが大きく、さらに必殺ゲージが速く溜まるため、特にボス戦などで役立つ。
- アーケードライクな設計で繰り返し遊びやすい
- 本作は繰り返し遊ぶことを前提にしたアーケードゲームのような作りになっている。難易度選択、4人の操作キャラクター、ローカル・オンラインでの協力プレイに対応しており、長く遊べる。
不評ポイント
時々コマンド入力の遅延があり、特に複数のボタンを使う技が出にくい。攻撃の当たり判定が怪しい時があり、技から技への繋ぎも滑らかではない。また、R2ボタンに機能が集中しすぎており、激しい戦闘中に混乱しやすい。キャラクターが急に逆を向くなど、操作が安定しない点も遊びにくさに繋がっている。
- 全体のビジュアルが弱い
- 見た目はPS2初期の3Dゲームのようで、テクスチャはあっさりしており、ステージの作り込みが足りない。今の時代の同ジャンルのゲームと比べると古く見える。キャラクター自体は悪くないが、炎や風などのエフェクトの質が低い。背景も活気がなく、面白みに欠けるステージが多い。
- 物語とキャラクターが薄味
- ストーリーは「仲間がギャングにさらわれる」というお決まりのパターンをなぞるだけで、アクションをするための背景でしかない。キャラクターの説明や記憶に残る展開はなく、ただ戦うための口実になっている。過去作にあったような勢いや、大げさで印象に残る悪役もいない。
- 標準難易度では戦闘が単調になりがち
- 難易度ノーマルだと、簡単なコンボを繰り返すだけで勝ててしまい、複雑な技を使う必要がない。敵がガードやスーパーアーマー状態でない限り、単純な攻撃で押し切れてしまう。そのため、長く遊んでいると戦闘が単調に感じられ、飽きやすい。
- 敵の挙動が不安定でコンボや環境利用がしにくい
- 敵を打ち上げたり投げたりした時、狙った方向と違う場所へ飛んでいくことが多い。このせいでコンボを続けたり、ステージのギミックに敵を叩き込んだりするのが難しい。また、ダウンした敵への追撃ボタン表示も不安定で反応が悪く、あてにならない。
- 足場ジャンプステージの出来が悪い
- 一部にある足場をジャンプしていくステージは出来が悪い。ジャンプの操作感や足場の作りが古くさく、イライラさせられる。梯子が掴みにくかったり、3Dなのに奥行きが分かりにくかったりする場所もある。
- 難易度のばらつきがあり理不尽に感じる
- 難易度の上がり方がおかしく、ザコ戦なのに急に難しくなる場面がある。難しいモードだと、一度に大量の敵に囲まれるうえに回復も少ないため、ストレスが溜まる。特に終盤のボス(チャプター7)は、ひたすら攻撃が続く理不尽な戦いになりがちだ。
- 追加モードの報酬が弱く、やる気が出ない
- ストーリー以外の追加モード(サバイバル、対戦など)をクリアしても、魅力的な報酬がない。新キャラや見た目を変えるアイテムなどがアンロックされないため、繰り返し遊ぶやる気が出にくい。
- BGMの印象が薄い
- BGMは悪くはないが、全体的に印象に残らない。レトロ風と今風のアレンジを混ぜようとしているが、メロディが耳に残らない。プレイ中は気にならないが、ゲームを終えるとすぐに忘れてしまう。
メディアレビュー
- Multiplayer.it[80]
- Combo Infinito[75]
- Omelete[60]
製品情報
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| タイトル (日本語) | ダブルドラゴン リヴァイヴ |
| タイトル (英語) | Double Dragon Revive |
| ジャンル | アクション,ベルトスクロールアクション |
| 開発元 (Developer) | YUKE’S |
| 販売元 (Publisher) | Arc System Works |
| 発売日 | 2025年10月23日 |
| プラットフォーム | PlayStation 5,PlayStation 4,Xbox Series X/S,Switch,PC |
| プレイ人数 | 1~4人 |
| 日本語(インターフェース) | 対応 |
| 日本語(字幕) | 対応 |
