550億ドルのサウジ資本買収後、エレクトロニック・アーツ傘下の各スタジオは現在どのようなゲームを開発しているのか?『Mass Effect』続編や『F1 27』など、最新プロジェクトが明らかに!
サウジアラビア政府の公的投資ファンド(PIF)を含む投資グループがエレクトロニック・アーツ(EA)を買収し、同社は株式非公開となりました。この全額現金による買収額は550億ドルに上り、史上最大のレバレッジド・バイアウトになると見られています。EAは買収後も「創造的コントロールを維持する」と表明していますが、今後のゲーム開発やスタジオ運営にどのような影響があるのか、多くの業界関係者が注目しています。今回は、買収後のEA傘下の主要スタジオが現在どのようなプロジェクトを進めているのか、その全貌を紹介します。
名作シリーズの続編や人気タイトルの開発が進行中
EA傘下の各スタジオでは、それぞれが代表作の続編や人気タイトルの開発に注力しています。BioWareは、2024年に発売された『Dragon Age: The Veilguard』の販売がEAの期待を下回ったものの、現在は「Mass Effect」シリーズに集中しているとのこと。Codemastersは、レーシングゲーム「F1」シリーズに特化しており、『F1 25』の大型アップデートと『F1 27』の開発を進めています。Criterionは「Need for Speed」シリーズの休止に伴い、2023年からは「Battlefield」シリーズのサポート開発に回っています。DICEは、昨年2000万本を売り上げ大成功を収めた『Battlefield 6』に続き、引き続き「Battlefield」シリーズの開発に注力しています。
モバイルタイトルや次世代プロジェクトにも注目
モバイルゲーム分野では、EA Capital Gamesが『Star Wars: Galaxy of Heroes』の運営を継続しており、2021年時点で20億ドル以上の収益を上げています。Firemonkeysは、『The Sims Mobile』や『The Sims FreePlay』といった既存タイトルのライブサービスとコンテンツアップデートに力を入れています。EA Korea Studioは、韓国、ベトナム、タイ、中国で展開されているモバイルゲーム『FC Online』のライブサービスを担っています。また、Maxisは、『The Sims 4』の継続的なコンテンツ開発に加え、「The Sims」の次世代版となるソーシャルマルチプレイヤーゲーム「Project Rene」の開発を進めており、今後の発表が期待されます。
自社エンジン開発と新規IPへの挑戦
EAは、自社開発のゲームエンジン「Frostbite」の進化にも力を入れています。Frostbite Labsは、VR体験、ニューラルネットワーク、機械学習といった分野の研究開発を専門に行っています。多くのEAの主要フランチャイズがFrostbiteエンジンを使用しており、最近では『EA Sports College Football 27』や『Battlefield 6』が採用しています。さらに、2021年にEAが設立したFull Circleスタジオは、「Skate」フランチャイズの復活を目指しており、昨年ローンチされた無料プレイのオンラインゲーム『skate.』は、現在も早期アクセスとして活発に開発が進められています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| EA買収額 | 550億ドル |
| DICE『Battlefield 6』販売本数 | 2000万本(数ヶ月で) |
| 『Star Wars: Galaxy of Heroes』収益 | 20億ドル以上(2021年時点) |