『Echo Weaver』は13時間のループに挑むメトロイドヴァニア
2026年10月09日 | #ゲーム紹介 | Polygon
『Echo Weaver』は、時間が繰り返される世界を探索するメトロイドヴァニアです。映画Groundhog Dayでおなじみのループに、SF要素と13時間の制限を組み合わせています。主人公は高所から落ち、浅い水たまりに着地します。そこからどれだけ遠くへ進んでも、次のループは同じ部屋から始まります。
手がかりを集めて世界の過去をたどる
主人公は、走る、跳ぶ、滑るといった基本動作以外、自分が何者なのかも知りません。相棒は「ピザ猫」と呼ばれる幽霊のような存在で、ときおり皮肉を交えた言葉をかけてきます。役に立つ情報はあまりありませんが、相棒も主人公と一緒に知識を得ていきます。
世界に残された「エコー」をたどると、主人公が部屋にたどり着くまでの出来事が少しずつ明らかになります。何年も前の記憶を追ううちに、人間の大半が命を落とした悲劇や、野心、友情、裏切り、贖罪をめぐる物語が見えてきます。主人公は希少な「ウィーバー」で、最後の1人と考えられています。文明を再建できるかもしれない生存者たちも、現状を変えなければ長くは生きられません。
情報は少しずつ明かされます。たとえば序盤、崩れた瓦礫の下敷きになった老女に出会います。間に合わなければ彼女はすでに亡くなっていますが、早く到着すれば、悲惨な最期につながった過ちを止めてほしいと頼まれます。それでも、別のループで彼女に早く会えたからといって、ウィーバーの助言をすぐ聞き入れるわけではありません。納得させる方法を探す必要があります。重要な発見はゲーム内で強調されるため、何が大切な手がかりなのか分かりやすくなっています。
13時間をやりくりして道を切り開く
武器は、投げると手元に戻ってくるグレイヴだけです。手裏剣を大きくしたような武器で、敵を倒すほか、さまざまな仕掛けにも使えます。敵との戦闘はあまり爽快ではありませんが、戦う機会自体は多くありません。グレイヴの使い道を見つけると、最初に思った以上に多彩な働きをすることが分かります。
広く変化に富んだマップを進むには、画面上部の時間メーターを管理しなければなりません。エネルギーを集めれば最大13時間まで伸ばせますが、時間はすぐに減っていきます。トゲのある茂みや底の見えない穴、水場、落下するブロックなどの危険も待ち受けています。体力が尽きると開始地点の部屋に戻されます。残り1時間をエネルギーに換えることもできますが、厳しい選択です。
ループを越えて持ち越せるものはほとんどありません。集めたアイテムの一部と地図上の印を除けば、開けた扉は閉じ、出会った人物も主人公を覚えていません。次のループに残るのは、次はどうすればうまくいくかという考えだけです。すべての出来事が同じように起きるなか、機械を動かしたり、礼拝堂の地下墓所を調べたり、集落の住民の頼みを聞いたりして、全員を救うための最後のループを組み立てていきます。
試行錯誤の手応えと、時間制限の厳しさ
ゲームが手がかりを出し惜しみするのは、謎を解く楽しさを保つためでもあります。序盤の通路で見つけた何気ない出来事が、後になって大きな意味を持つこともあります。詳しい展開は、物語の仕掛けを明かしてしまうため伏せておきます。
一方で、時間が足りず、すべてをやり遂げられない感覚が続くため、単調に感じる場面もあります。ファストトラベルで途中から再開できない区間もあり、崖を登る難所では、二段ジャンプや壁滑り、空中ダッシュを使いながら、減り続けるメーターを気にして進むことになります。棘のあるツタや動く足場を回る巨大な虫などの危険を越え、少しのミスで次のループが近づくなか、区間を一気に突破したときの緊張感は本作ならではです。
『Echo Weaver』は、SFの時間ループをメトロイドヴァニアに取り入れた、緻密で独創的な冒険です。創造性に富み、苛立たされることもありますが、謎を解き、できることをやり尽くすまで頭から離れない作品です。2026年10月8日にNintendo Switch 2、PS5、Xbox One、Xbox Series X、Windows PC向けに発売されました。