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『ペルソナ』の悪魔マーラは、検閲版まで作られた強烈な姿で登場します

2026年10月10日 | #ゲーム紹介 | Polygon

『ペルソナ』の悪魔マーラは、検閲版まで作られた強烈な姿で登場します

RPG『ペルソナ』シリーズには、世界各地の神話や民間伝承に登場する存在が数多く登場します。その中でもマーラは、あまりに強烈な姿から検閲版まで作られた悪魔です。

神話の魔神が、男性器そっくりの姿に

シリーズには、北欧神話のオーディンやヒンドゥー教の女神ラクシュミーのような強者もいれば、『不思議の国のアリス』のアリスや、かわいらしくも不気味な雪だるまのジャックフロストもいます。主人公はポケモンのように複数のペルソナを使い分け、それぞれ異なるスキルや長所、弱点を活用します。ですが、マーラはほかのペルソナとは一線を画す存在です。

目の錯覚ではありません。4本の腕と複数の触手、大きく開いた口を持つ巨大な緑色の男性器で、金色の戦車に乗っています。マーラは誘惑や欲望、世俗的な快楽と結び付く仏教の魔神です。名前はサンスクリット語に由来し、「破壊者」や「邪悪な者」を意味します。また、日本語の俗語で「マーラ」が男性器を指すことにかけた駄洒落でもあります。

『ペルソナ5』では序盤のボスとして登場

マーラは真・女神転生シリーズの多くの作品に登場し、『ペルソナ3』『ペルソナ4』『ペルソナ5』のほか、『ペルソナQ』やペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズにも登場しています。中でも目立つのが『ペルソナ5』です。最初のダンジョンで「歪んだ欲望の王」としてボスに立ちはだかります。戦闘中、ときおり仲間の金髪の少女、杏に見とれてターンを無駄にすることもあります。アトラスの演出は気が利いています。

序盤のボスらしく、マーラは後半になると通常の敵としても現れます。その際の名前は「欲望の脈動する王」です。とはいえ、アトラス作品の多くでは遭遇を避けられる任意の敵で、召喚すれば非常に強力なペルソナになります。2024年発売のある作品にも登場する予定でしたが、最終版では削除されました。ESRBの「T(13歳以上対象)」レーティングを得るためだったとみられます。マーラはシリーズ屈指の人気悪魔でもあり、2017年のアトラス公式投票では1位に選ばれました。

笑える設定でも、見た目はやっぱり苦手

冗談だとは分かっていますし、男性器の怪物という発想自体は面白いとも思います。それでも、マーラは苦手です。姿を見ると、気になることが次々と浮かびます。なぜ緑色なのでしょう。なぜ筋肉質なのでしょう。なぜ爪がハサミのようなのでしょう。なぜ男性器に舌が必要なのでしょう。考えても気分のいい疑問ではありません。

性とホラーは、吸血鬼の物語からスラッシャー映画まで、昔からよく組み合わされてきました。『ペルソナ』シリーズには心理的なテーマや超常現象が登場しますが、ホラーゲームではありません。性の存在に触れることはあっても、多くの場合、もっと巧みで考えさせられる描き方をしています。だからこそ、初めてマーラに出会うと、予想外の姿にぎょっとします。電車で突然露出を見せられたり、頼んでもいない性的な写真を送り付けられたりするような不快さです。H・R・ギーガーが生み出した『エイリアン』のゼノモーフのような、芸術性のあるデザインでもありません。日本語では、もう少し面白く感じるのでしょうか。

友人に『ペルソナ』を勧めるとき、気になるのはプレイ時間が100時間を超えることや、温泉の場面だけではありません。相手がマーラを見て、「どうして彼女は私に『悪魔の男性器ゲーム』を勧めたんだろう。どうして彼女はこのゲームが好きなんだろう」と思うかもしれないことです。

ちなみに、興味津々の親や、ゲームが好きではない恋人がすぐそばにいると、マーラが堂々たる姿で突然現れる確率は500%上がります。理由は聞かないでください。科学です。